平成28年度 弘前大学医学部附属病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 760 520 411 698 927 1322 2770 2396 965 44
特定機能病院である本院は、地域医療の中核として質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科、血液内科、内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 88 7.51 9.02 0 73.58
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 62 6.10 7.53 0 70.15
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 35 16.29 11.74 5.71 69.71
060040xx04xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 22 5.91 7.44 0 70.09
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 6.64 10.93 42.86 70.50
 当科の病棟は3グループ体制で診療を行っており、消化管・免疫グループは消化管の癌やポリープの内視鏡治療、難治性炎症性腸疾患、関節リウマチ・SLEなどの膠原病の治療を、肝胆膵グループは主に肝細胞癌、ウイルス性肝炎、劇症肝炎、重症急性膵炎などの診療を、血液グループは、造血器悪性腫瘍(白血病・骨髄異形成症候群・多発性骨髄腫など)、各種貧血、出血性疾患や血栓性疾患の診療を行っています。
 早期の消化管癌に対する粘膜切除術(EMR)と粘膜下層剥離術(ESD)の手術件数が多く、関連する診断群が上位となっております。
循環器内科、腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 424 5.62 5.51 0.24 61.53
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 236 3.34 3.06 0.00 66.17
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 130 4.45 4.71 0.77 66.46
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 91 14.04 13.02 1.10 65.57
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 87 10.53 11.38 3.45 76.17
 当科は、循環器疾患、腎臓疾患を中心に診療を行っています。循環器疾患は、狭心症、心筋梗塞、不整脈、弁膜症、心不全をはじめとする心臓疾患のほか、高血圧、動脈硬化、脳血管疾患など幅広く診療を行っています。腎臓疾患は、血尿、蛋白尿、ネフローゼ症候群、腎炎、腎不全、全身性疾患に合併した腎疾患(とくに膠原病腎、糖尿病性腎症)、電解質異常などの診療を精力的に行っています。
 症例は、頻脈性不整脈、狭心症、慢性虚血心疾患が多く、関連する診断群が上位となっております。
内分泌内科、糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 66 21.23 14.61 0.00 56.80
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 62 11.40 6.12 0.00 53.87
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 48 17.02 11.48 0.00 50.98
100070xx97x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術あり 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 11 34.09 20.73 9.09 57.00
100060xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 10 24.20 13.46 0.00 45.10
 県内外における内分泌・糖尿病・代謝関連の診断と治療について、幅広く、患者さんを受け入れる体制を整えています。内分泌関係ではいろいろな種類の病気がありますが、各種機能検査、遺伝子診断、甲状腺エコーと穿刺吸引細胞診、放射線科との連携による各種選択的静脈血サンプリングによる部位診断などが可能で、典型的な症状が出る前に診断と治療ができます。
 糖尿病関係では2週間の教育入院システムを導入し、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などがチームを組んで診療にあたっています。そのため関連する診断群分類が上位となっております。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 20.56 13.92 5.56 41.28
010170xx99x10x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2あり 副傷病なし 10 22.60 17.57 0.00 68.00
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
010090xxxxx2xx 多発性硬化症 手術・処置等22あり - - - - -
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 副傷病なし - - - - -
当科では、脳血管障害や脳炎などの急性疾患から神経難病や認知症の在宅医療まで広い領域で神経内科専門医療を行っております。主な疾患は,脳卒中(脳梗塞,脳出血),特定神経疾患(パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症,多発性硬化症),認知症(アルツハイマー病),感染症(髄膜炎・脳炎),末梢神経障害(多発性神経炎,糖尿病性神経障害,顔面神経麻痺),筋肉疾患(多発性筋炎,重症筋無力症,筋ジストロフィー)などであり、このため、診断群も多岐にわたります。
腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 24 20.92 16.83 0.00 69.50
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 11 57.27 34.90 45.45 64.27
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし - - - - -
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし - - - - -
06007xxx97x01x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり - - - - -
 悪性腫瘍の治療は、手術、放射線、そして、抗がん剤治療を集学的に行います。当科は、悪性腫瘍の薬物治療を臓器横断的に、かつ専門的に行う内科です。消化器(食べ物の通り道に関与するからだの臓器)に発生するがんとして、食道・胃・膵・胆道・小腸・大腸などの抗がん剤治療、原発不明がんには特徴にあわせて適切な抗がん剤を選択し治療を行ってます。また、血液系悪性腫瘍のうちリンパ系組織から発生する悪性リンパ腫を担当しています。悪性リンパ腫は薬物治療によって寛解が得られるがんです。最大限の効果を目指し、副作用に十分対応し、安全な治療を行っていきます。
希少がん(軟部肉腫、GIST、神経内分泌腫瘍、神経内分泌がん等)に対しても、適切な抗がん剤を選択し治療を行っています。
 このため、診断群も抗がん剤治療に関連したものが上位となっております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130080xx97x00x 再生不良性貧血 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 81 1.41 12.11 0.00 5.19
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 32 4.06 4.39 0.00 5.94
130010xx99x2xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等22あり 14 1.43 13.96 0.00 4.43
130110x1xxx4xx 出血性疾患(その他)(16歳未満) 手術・処置等24あり 12 2.58 7.96 0.00 6.33
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 11 173.09 41.96 0.00 3.27
 高度の小児医療を幅広い分野にわたって行うために、専門グループ(血液、心臓、腎臓、神経、新生児)による診療を行っています。
 血液グループでは、血液疾患や腫瘍性疾患の患者さんの診療にあたっています。また、造血幹細胞移植にも積極的に取り組んでいます。
 心臓グループでは、先天性心疾患・不整脈・川崎病心血管後遺症などの小児心疾患の診療を行っています。産科との連携による胎児心疾患の診断・治療の進歩、複雑心奇形に対する心臓血管外科との協同診療体制の充実により一層の治療成績向上を目指しています。
 腎臓グループでは、腎疾患・免疫疾患・アレルギー疾患を対象としています。特に、免疫抑制剤を用いた難治性腎疾患の新しい治療の開発に力を入れています。
 神経グループでは、難治性てんかんや神経難病の診断・治療を中心に診療を行っています。
 小児医療全般を担っているため診断群も多岐にわたります。再生不良性貧血については、実患者数自体は少ないのですが、入退院を繰り返して治療を行うため、延べ患者としては多くなるため上位の診断群となっています。
呼吸器外科、心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x10x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等21あり 副傷病なし 98 16.61 21.29 2.04 68.46
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 42 24.50 24.70 11.90 70.45
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 23 20.57 23.36 0.00 64.87
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 副傷病なし 21 13.24 16.98 14.29 74.86
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17 12.94 18.27 47.06 66.35
 狭心症・急性心筋梗塞などの虚血性心疾患、心臓弁膜症、胸部および腹部大動脈瘤、先天性心疾患、末梢血管(動脈・静脈)の疾患に対する外科的治療を行ないます。また、肺癌を中心とする肺の腫瘍、縦隔の腫瘍、気胸、胸壁疾患、感染性肺疾患に対する外科治療を行ないます。
 診断群は、症例・手術件数の多い肺の悪性腫瘍、弁膜症、狭心症が上位となっております。
消化器外科、乳腺外科、甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 41 9.66 9.27 0.00 53.90
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 13.45 15.92 12.12 68.61
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 16.34 17.98 6.90 69.24
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 28 13.64 9.82 3.57 64.18
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 28 18.25 17.65 7.14 69.36
臓器別では胃腸や肝胆膵などの“お腹の外科”、食道や乳腺など“胸の外科”の一部、さらに甲状腺など“頸の外科”の一部を扱っています。多くは「がん」の手術ですが、生体肝移植や他院では対応の難しい腹部救急診療などの高度医療も担当しています。手術創の小さい内視鏡外科手術も行っています。
 大変広い分野を担当していますが、いずれの分野でも最先端の医療サービスを提供するため、専門グループに分かれて診療を行っています。また、痔やそけいヘルニア、胆石症などの一般的な外科疾患については、地域の医療機関と連携しながら対応しております。そのため、診断群は多岐にわたっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 129 10.08 11.91 6.20 25.61
160620xx97xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) その他の手術あり 58 10.53 7.83 3.45 21.26
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 49 9.55 5.94 0.00 44.08
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 38 17.68 20.87 42.11 65.50
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 34 14.32 27.63 88.24 75.47
  主に、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経の病気、外傷による損傷、四肢の先天性疾患などの治療を行っております。このような幅広い分野で適切な医療サービスを提供するため、各専門グループに分かれてから専門性の高い治療を行っております。診断群としては、肘、膝の外傷が上位となっています。各整形外科開業医又は関連病院よりの紹介患者への治療が多くなっているのが特徴です。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx01x01x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2なし 副傷病あり - - - - -
010010xx01x8xx 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等28あり - - - - -
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
050170xx99001x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり - - - - -
07040xxx97xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) その他の手術あり - - - - -
 院内各診療科において入院治療が必要な患者さんを対象とした急性期リハビリテーションを中心に行っています。一方、長期にわたってリハビリテーションが必要な患者さんに対しては、リハビリテーション科入院あるいは外来通院という形で対応しています。また、各診療科からの依頼に対し、整形外科手術術後、脊髄損傷、脳血管疾患、神経筋疾患、膠原病、高次脳機能障害、パーキンソン病、摂食・嚥下機能障害、言語機能障害、四肢の切断再接着など、多岐にわたる疾患に対応しており、当科が主となる入院患者数は少ない現状です。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 63 16.48 8.78 1.59 76.87
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 33 8.12 4.28 0.00 40.60
080005xx99x2xx 黒色腫 手術なし 手術・処置等22あり 31 6.13 3.95 0.00 77.55
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 22 30.59 14.87 9.09 72.09
080140xxxxx2xx 炎症性角化症 手術・処置等22あり 20 3.00 2.84 0.00 38.70
 遺伝子皮膚疾患の診療、皮膚悪性腫瘍の外科的治療に主眼を置いています。さらに、血管腫に対応できるレーザー装置を備え、これまで治療手段に乏しかった疾患に対しても治療を行っています。皮膚悪性腫瘍については、種々の皮膚悪性腫瘍の診断から外科的治療および化学療法にいたる一連の医療を提供しており、また、センチネルリンパ節生検も行っております。
 そのため、皮膚悪性腫瘍に関連した診断群が上位となっております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx01x1xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等21あり 108 14.83 17.85 0.93 67.69
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 43 9.35 7.44 0.00 71.79
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 40 12.78 7.85 0.00 71.65
11001xxx01x1xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等21あり 23 19.65 22.99 8.70 62.91
110070xx0101xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 20 39.20 36.10 5.00 71.60
 当科では副腎と尿路(腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道)および、男性生殖器(精巣、前立腺など)の疾患に対して外科手術を主体とした治療を行います。主な疾患としては前立腺癌、膀胱癌、腎癌腎結石、尿管結石、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺肥大症などによる排尿障害や尿失禁、腎不全、男性不妊症などが対象になります。
 各種腹腔鏡手術、前立腺癌に対する小線源療法(ブラキ療法)やIMRT療法、腎移植、ロボット支援手術(ダ・ヴィンチ)など最新の方法・低侵襲の手技を積極的に取り入れています。そのため、関連した診断群が上位であり、平均在院日数が短縮傾向となっております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 89 19.19 10.53 0.00 61.43
020160xx97xxx1 網膜剥離 手術あり両眼 38 21.47 12.53 2.63 52.24
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 38 17.74 9.15 0.00 65.74
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 34 13.06 7.01 0.00 62.91
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 33 13.61 7.72 0.00 67.76
 当科では、糖尿病網膜症と網膜剥離を中心とした網膜硝子体疾患のほか、以下緑内障、白内障、加齢黄斑変性、外傷、角膜移植、斜視、涙器疾患、眼部腫瘍などの疾患を対象とした手術が多くなっております。加齢黄斑変性に対しては抗新生血管薬の注射と光線力学治療(レーザー治療)を病状に応じて行っています。
 白内障疾患について、短期滞在手術3に該当するものがあるため診断群分類の上位から外れています。
 
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 62 9.63 7.75 1.61 58.82
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 59 14.90 9.36 0.00 38.81
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 41 10.73 7.47 0.00 58.00
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 36 9.69 8.12 0.00 22.42
030428xxxxxxxx 突発性難聴 36 8.03 9.37 0.00 53.61
 耳鼻咽喉科は頭頸部の内科的診療から外科的手術まで幅広い領域をカバーする診療科です。耳科領域では真珠腫性中耳炎の手術はもとより、アレルギーや免疫が関与する特殊な中耳炎の診断と治療に積極的に取り組んでいます。神経耳科学分野では、難聴の遺伝子診断、補聴器の調整、失聴者に対する人工内耳手術など、他にも顔面神経麻痺やめまい症なども耳鼻咽喉科の扱う疾患です。鼻科領域では、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などは患者さんが多い病気ですが、免疫療法やナビゲーションを用いた内視鏡手術など幅広く対応しています。頭頸部外科領域では、口腔および咽喉頭の手術にも積極的に内視鏡および外視鏡を取り入れているほか、悪性腫瘍に対しては根治手術や放射線治療と化学療法を組み合わせた集学的治療により常に治療成績の向上を目指しています。
 頭頸部悪性腫瘍の症例が多いのですが、術式、化学療法、放射線療法と治療方法が多岐にわたるため、診断群でみると上位からは外れており、咽頭腫瘍・中耳炎に関する診断群が上位となっております。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx99x2xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 81 4.86 6.56 0.00 59.21
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 51 18.35 24.87 3.92 76.61
110080xx9906xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 28 4.00 4.27 0.00 71.82
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 27 53.67 20.92 25.93 68.78
100020xx99x5xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 21 6.10 8.89 0.00 55.05
 放射線治療は脳腫瘍、頭頚部腫瘍、肺がん、食道がん、乳がん、前立腺がん、子宮がん、悪性リンパ腫などに対する種々の根治的がん治療のほか癌性疼痛の治療さらに血管腫、甲状腺眼症など良性疾患も対象としていま す。早期肺癌などに対する体幹部定位放射線治療や前立腺癌や頭頸部癌に対する強度変調放射線治療などの高精度放射線治療を行っており、前立腺癌に対してはシード線源による永久刺入密封小線源治療も行っています。骨転移の疼痛緩和目的でストロンチウムの治療も行っています。また、放射性ヨード内用療法で、甲状腺癌、およびバセドー病の治療を行います。
 主に甲状腺癌の放射性ヨード治療、肺癌などに対する体幹部定位放射線治療が診断群の上位となっております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 99 3.82 6.05 0.00 34.35
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 48 8.58 5.12 0.00 52.23
12002xxx01x1xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等21あり 31 16.35 21.71 3.23 54.26
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 30 12.97 10.05 0.00 42.33
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 30 6.20 6.29 0.00 39.60
 産科は周産母子センターを拠点として、主に重症の胎児異常や母体合併症をもったハイリスク妊娠を扱っています。婦人科は入院患者の 約80%を占める悪性腫瘍の集学的治療が中心です。不妊症・不育症は系統的な検査を基に治療方針を相談して決めており、一般的な治療から最先端の生殖医療までサポートしています。更年期診療では、更年期障害、骨粗鬆症、尿失禁、性交痛など閉経後女性に特有な疾患の予防と治療のみならず、将来のQOLを考慮した閉経期女性の健康管理を行っています。
 子宮頸・体部の悪性腫瘍の患者数は、術式により短期滞在手術3に該当するものがあるため、診断群分類の上位から外れているものがありますので、実際の件数は表の人数より多くなっております。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 13 9.77 8.96 0.00 65.59
071030xx99xxxx その他の筋骨格系・結合組織の疾患 手術なし - - - - -
070430xx99xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) 手術なし - - - - -
 麻酔科は、手術部において全身麻酔・局所麻酔管理を行う臨床麻酔分野、集中治療室において重症患者さんの呼吸系・循環系を管理する集中治療分野、外来や病棟で痛みの治療や緩和ケアを担当するペインクリニック分野、の3大分野を担当しています。
 診断群分類の上位は、主に神経根ブロックの入院治療となっております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010070xx99020x 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 32 2.00 5.74 0.00 54.84
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 24 2.08 3.25 4.17 61.71
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 21 2.00 3.20 0.00 57.48
160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり 19 7.42 25.02 42.11 80.32
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 6.68 7.52 63.16 65.32
 脳神経外科治療の対象となる疾患は、脳血管障害(脳卒中)、脳腫瘍、頭部外傷、先天性奇形、機能的脳神経外科疾患などに大別され、全ての疾患に対する治療を行っています。脳血管障害、頭部外傷などの急性疾患に対しては24時間体制で検査・緊急手術などの対応を行っています。
 そのため、脳血管障害・頭部外傷の診断群分類が上位となっております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 59 7.46 4.28 0.00 35.95
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 16 20.81 9.91 0.00 6.75
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 14 9.50 3.44 0.00 62.29
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 14 20.36 8.78 0.00 75.07
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 12 14.92 5.80 0.00 35.75
 擦り傷、切り傷や熱傷(やけど)、重症の全身熱傷、交通事故やスポーツなどでの顔の骨折も治療します。事故や手術の傷跡が目立つ場合や、顔の骨折により変形が残った場合の治療も行います。褥瘡(床ずれ)、糖尿病性潰瘍、下肢の血管病変による潰瘍など、治りにくい傷の治療、手術も行っています。体の表面のほくろ、いぼや皮膚がんなど、良性、悪性の腫瘍をできるだけ機能や形態を損なわないように治療します。また、乳がんの手術後、乳房を作るなど、他の科の手術で失われた体の一部を作ったりもします。体表先天異常について、口唇裂、口蓋裂、耳の形の異常、手足の形や機能の異常などがあります。赤あざ、青あざ、黒あざなど皮膚の異常の治療も行っています。
 診断群もそれに沿った、良性腫瘍の摘出、瘢痕拘縮形成、先天性の体表面の治療などが上位となっています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 23 2.91 3.29 0.00 1.96
14044xxx99x0xx 直腸肛門奇形、ヒルシュスプルング病 手術なし 手術・処置等2なし 10 3.00 6.02 0.00 3.70
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 - - - - -
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - - - -
 小児外科は15歳以下の一般外科的疾患を対象とします。具体的には、外鼠径ヘルニア、臍疾患、急性虫垂炎、肛門疾患および外傷などの日常疾患から、顔面・頚部・肺疾患、横隔膜疾患、腹壁異常、先天性消化管閉塞症、各種小児期消化器外科疾患、胆道閉鎖症、固形腫瘍、小児腎尿路系疾患など、多岐にわたっています。さらに消化器外科との連携のもとに、小児肝疾患に対する生体肝移植を手掛けています。また、慢性的な腹痛や嘔吐、腹部不定愁訴などを反復し確定診断が困難な症例や、慢性便秘に対する精査も行っています。
 症例では鼠径ヘルニアが最多ですが、短期滞在手術3に該当するため診断群分類の上位からは外れています。
呼吸器内科、感染症内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 153 3.19 3.68 0.00 70.04
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 91 8.75 12.35 0.00 65.59
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等29あり 32 5.97 10.76 0.00 64.69
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 32 17.81 19.92 6.25 68.97
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 14.48 14.83 11.11 70.19
 当科では肺癌をはじめとする呼吸器系の悪性腫瘍、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、呼吸器感染症を中心に診療を行っています。また間質性肺炎や非結核性抗酸菌症など専門性の高い疾患や比較的稀な疾患の診断、検査、治療も積極的に行っています。検査に関しては、通常の画像診断や呼吸機能検査に加え、気管支鏡や胸腔鏡といった内視鏡検査を積極的に行っています。
 診断群分類では、肺の悪性腫瘍の症例が上位となっております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 95 5 4 3 93 24 1 7
大腸癌 15 15 13 12 159 39 1 7
乳癌 12 6 1 0 41 15 1 7
肺癌 105 38 82 115 242 27 1 7
肝癌 1 10 5 1 29 34 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌のⅠ期の割合が高いのは、早期のうちの内視鏡的検査や治療を行っていることが挙げられます。
大腸癌と肺癌が不明に多く分類されている症例については検査入院に対して入院中に検査結果が出ていない場合などが理由として挙げられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
本院では該当する患者数が10未満であったため記載しておりません。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 39 16.18 70.77 73.81
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 55 5.80 67.44 10.53
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 18 4.33 58.06 5
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 12 2 40 0
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
ほとんどが脳神経外科の患者さんになります。
脳梗塞に至らなかったものに分類される症例は動脈造影カテーテルによる診断検査の割合が多く、診断検査については2日で行っている事例が多くなっています。
脳梗塞についてはリハビリテーション等を行っている近隣の施設に転院しているため、転院率が高くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科、血液内科、内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 152 0.30 1.32 0 67.43
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 91 0.95 4.05 0 70.13
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 88 1.31 5.14 0 72.94
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 36 4.64 11.31 5.56 69.67
K654 内視鏡的消化管止血術 30 0.87 4.63 36.67 71.03
これらの手術は主にパスによって運用されています。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は短期滞在手術3に該当する手術であり、およそ2日で行われています。
早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術はおよそ6日で行われています。
内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術はおよそ7~10日で行われています。
循環器内科、腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 345 2.24 2.85 0.29 62.13
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 125 2.55 2.30 1.6 66.97
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 88 2.08 3.47 1.14 59.39
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 85 0 15.2 1.18 66.28
K596 体外ペースメーキング術 42 0.83 15.83 7.14 75.83
不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術は主にパスによって運用されています。
狭心症、急性心筋梗塞に対してステント留置を行っています。
腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 23 3.26 9.04 8.70 64.35
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
抗がん剤を効率的かつ患者さんへの負担を軽減し投与するため植込型カテーテル設置を実施しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 18 15.61 219.83 5.56 7.61
K6011 人工心肺(初日) - - - - -
K563 肺動脈絞扼術 - - - - -
K6113の手技は、主に血液・造血器・免疫臓器の疾患の患者さんに実施しております。
呼吸器外科、心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 69 3.9 11.77 1.45 68.38
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 16 5 16.31 0 66
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 15 2.6 12 20 71.4
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 15 2.67 8.73 13.33 73.47
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 13 4.92 9.92 0 70.46
肺癌に対する胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術が上位となっています。胸腔鏡を用いて行うことで患者の負担を軽減しています。
ステントグラフト内挿術は主にパスによって運用されています。
消化器外科、乳腺外科、甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) 35 4.6 23.2 14.29 70.86
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 33 4.03 14.47 9.09 67.85
K7322 人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴う) 32 1.47 7.69 3.13 61.28
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 3.62 8.86 6.9 69.69
K7032 膵頭部腫瘍切除術(リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合又は十二指腸温存膵頭切除術の場合) 27 4.67 32.70 11.11 71.89
K6552の胃切除術が多くなっていますが、腹腔鏡下直腸切除・切断術がK740-22(低位前方切除術)とK740-23(切断術)を合計すると一番多くなっております。腹腔鏡下にて行うことで患者の負担を軽減しています。
また、多岐にわたる分野のため、実施した手術の総種類は123種類、その内10例以上を実施した手技の種類は21種類あります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 67 1.75 9.84 4.48 25.64
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 59 3.47 23.41 25.42 65.51
K0801 関節形成手術(肩,股,膝) 38 1.95 10.18 2.63 23.05
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) 34 1.85 7.15 0 53.88
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) 34 2.12 14.26 47.06 66.32
スポーツ障害によるもので、靱帯断裂形成術に関しては平均年齢が若い傾向にあります。
また、多岐にわたる分野のため、実施した手術の総種類は120種類、その内10例以上を実施した手技の種類は21種類あります。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 82 1.16 17.10 2.44 74.96
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 12 0.83 6.25 0 36.92
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 10 0.60 5.5 0 34.60
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
治療の主幹となっている皮膚に関する悪性、良性腫瘍の摘出(切除)術が上位となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 102 4.07 9.60 0.98 67.37
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 89 2.3 10.06 0 71.39
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 33 6.27 10.88 3.03 66.27
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 23 7.87 9 13.04 62.09
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 13 6.46 14.15 7.69 66.23
腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)は、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ(da Vinci Surgical System)」を使用した手術です。低侵襲の手術で、平均在院日数は約2週間となっております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 253 2.09 15.04 0 61.4
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 194 2.1 2.35 0 68.4
K2683 緑内障手術(濾過手術) 22 3.91 16.05 0 67.82
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 22 1.55 10.73 0 70.55
K2422 斜視手術(後転法) 15 1 1.07 0 18.27
硝子体茎顕微鏡下離断術は水晶体再建術と併用して行うことが多く、上位となっています。(集計上、どちらか一方を計上しているため水晶体再建術のほうが件数的に少なくなっています。)また、水晶体再建術の多くは短期滞在手術3に該当しており、平均在院日数は4~5日となっております。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 61 2.7 10.33 0 36
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 36 2.28 6.44 0 24.19
K300 鼓膜切開術 28 0.79 8.07 0 56.21
K3731 下咽頭腫瘍摘出術(経口腔) 23 1.7 8.87 0 65.39
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 2.77 7.36 4.55 62.68
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 54 0.06 1.98 0 38.96
K879 子宮悪性腫瘍手術 51 1.84 19.24 1.96 53.59
K877 子宮全摘術 43 1.84 11 4.65 47.35
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 28 2.43 17.68 3.57 59.5
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 27 0.11 1.26 0 35.93
子宮体癌に対して子宮悪性腫瘍手術を行います。術後に化学療法を行う場合は在院日数が7日ほど長くなります。
子宮頸部(腟部)切除術は短期滞在手術3に該当する手術であり、およそ3日で行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 61 0.28 3.15 34.43 76.93
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 42 8.36 53.43 35.71 59.81
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 33 2.06 30.76 30.30 58.76
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 23 1.65 9.09 47.83 72.78
K1781 脳血管内手術(1箇所) 16 2.31 16.31 18.75 64.88
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術はパスを使用することもあります。およそ3日で行われています。
急患のくも膜下出血に対して脳動脈瘤頸部クリッピングが行われています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 30 1.33 4.80 0 28.17
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 18 2.78 11.17 0 73.28
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満) 15 2.6 10.47 0 46.93
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 15 1.13 7.6 0 53
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 11 0.82 5.64 0 36.64
様々な疾患に対応できるパスを作成し、短期入院の場合は、局麻、全麻に分けたパスを使用しています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 41 0.9 1.12 0 3.66
K836 停留精巣固定術 21 0.9 1 0 2.05
K6335 鼠径ヘルニア手術 14 1 1 0 1.86
K6333 臍ヘルニア手術 - - - - -
K533 食道・胃静脈瘤硬化療法(内視鏡) - - - - -
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術と鼠径ヘルニア手術は短期滞在手術3に該当する手術であり、およそ3日で行われています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 23 0.21
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 52 0.48
異なる - -
手術・処置等の合併症の内訳としては、人工(股・膝)関節のゆるみ又は感染、ペースメーカー又は除細動器の植込後感染、眼内レンズ脱臼・偏位、処置に合併する出血、術後創部感染などが挙げられます。
更新履歴
2017.9.28
平成28年度病院指標を更新