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会長挨拶

第17回日本静脈麻酔学会会長

第17回日本静脈麻酔学会会長
廣 田 和 美
(弘前大学大学院医学研究科
麻酔科学講座教授)

 このたびは、第17回日本静脈麻酔学会(JSIVA)を担当させていただくことになりました。開催にあたり、会員の皆様、協賛企業の皆様の御厚情に御礼申し上げます。

 さて近年、静脈麻酔薬プロポフォール、超短時間作用型鎮痛薬レミフェンタニルの登場で、TIVAも吸入麻酔と変わらないくらい調節姓に富んだ全身麻酔法として認知され、確実にまた急速に時代は吸入麻酔からTIVAへと移行しているように感じます。しかし、TIVAは吸入麻酔に比べ術中覚醒が多いとの報告、レミフェンタニル使用に伴うhyperalgesiaや急性耐性の問題、プロポフォールの血管痛など解決すべき問題は多数あり、これらが解決されることでさらにTIVAは発展すると思われます。今回のJSIVAではケタミンに焦点をあて、これら問題点の解決を探るとともに、あまり知られていないようなケタミンの効用などをシンポジウムで討論したいと考えております。現在ケタミンは、LSDに似た作用があることから、本邦においては近年麻薬扱いとなり、臨床の現場でやや扱いにくい麻酔薬となっております。しかし、弘前大学医学部附属病院のように薬剤部の協力を得て、麻薬処方箋1枚で全ての麻薬を手術室で使用できるようにすることで、使用時の煩わしさはほぼなくなると考えられます。ケタミンは、暴れ馬に良く例えられますが、暴れ馬は乗りこなせば名馬となります。今回のJSIVAで、是非ケタミンに対する悪い印象を払拭し、上手く使いこなすコツをつかむきっかけにして頂ければと思います。

 尚、JSIVA開催日の10月30日(土)は、弘前四大祭りの一つ「弘前城菊と紅葉まつり」の開催期間中です。期間中、弘前公園も1000本の楓や2600本の桜が美しく紅葉します。鮮やかなお城の紅葉の中で行われる弘前城菊と紅葉まつりは、弘前城植物園を会場に、北奥羽随一の豪華絢爛な菊人形や、動物などを模った菊のtopiary、丹精込めて造られた香り高い菊花が咲き競い、古城の秋を演出しています。弘前城は、JSIVA会場となるホテルニューキャッスルから徒歩2分の場所にあります。学会の合間に是非足をお運びいただき、弘前の秋を満喫して頂ければと思います。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。