展示室解説より


”ジェンナー展” -ジェンナーからの贈りもの-

 1980年、世界保健機構(WHO)は天然痘根絶宣言を出しました。ジェンナー自身が根絶を予言した200年後のことです。細菌やウィルスも、また、消毒も知られていなかった18世紀、何を根拠にそのようなことを言ったのでしょう。
 過去どれだけ多くの人が天然痘で命を落としたことか。「あばた面」の語句が普通に使用されていることでも分かるように、天然痘の流行は頻繁で恐怖の極みでした。でも、もうその心配はありません。病としての天然痘におびやかされることから人類は解放されました。しかし、新たにバイオテロの恐怖に直面しているのが現状です。
 ワクチン(予防接種)、免疫学の源流をさかのぼればジェンナーにたどりつきます。われわれはジェンナーの遺産に負うことが大きいと言わねばなりません。ジェンナーの遺産、それは予防の大切さであります。
 この展示会ではジェンナーの論文や関係図書を、また、ジェンナー自筆の手紙も展示します。牛痘種痘法の我国への伝搬ルートの一つは本県下北生まれの中川五郎次によることも知ることができます。
 多くの学生はじめ教職員のご来館を願っております。もちろん、これまでと同じく市民のみなさまにも一般公開しております。
 11月8日(金)には記念講演会を開催いたします。