飲酒や喫煙が危険因子となる疾患です。耳鼻咽喉科領域のがんと合併することもあります。上部消化管内視鏡、食道透視、造影CT(必要に応じ造影MRIを追加します)、大腸検査、PET-CTまたは骨シンチグラムを施行した上で臨床病期を決定し、①内視鏡治療②外科的切除③放射線化学療法のどれを行うかを決定します。
内視鏡治療の場合は消化器内科へ、外科的治療の場合は消化器外科へ紹介しますが、治療方針が明らかな場合はできるだけ最初から該当科へ直接ご紹介下さい。放射線化学療法を行う場合は放射線科に紹介し、入院の上で5-FU持続静注と放射線感受性を高めるシスプラチンの2つの抗癌剤の投与と平行して週5日間の放射線照射を行います。
終了後は病期に応じて放射線科の定期診察の他に当科外来または関連病院にて化学療法を継続していきます。この際には病状に応じてドセタキセルやネダプラチンの点滴、UFT内服などを行っていきます。晩期合併症としての胸水、心のう液貯留を来す場合もあり注意しながら経過観察していきます。狭窄症状が強く食餌指導だけでは改善しない場合、あるいは食道が気管支や肺と瘻孔形成(トンネルができた状態となり唾液や食物が肺に入り咳や発熱がみられます)した場合は、消化器内科にお願いして内視鏡的バルーン拡張術や食道ステントを挿入していただき症状の緩和をはかります。