弘前大学大学院医学研究腫瘍内科学講座
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胃がん

胃がん かつては日本人でもっとも多かったがんです。胃カメラ、胃透視、造影CT、大腸検査にて化学療法の適応を判断します。入院は化学療法を行う際の副作用の確認のために行うものであり、大きな副作用が起きなければ退院し、外来化学療法室を利用した外来治療に移行します。使用する薬剤はTS-1内服に加えてドセタキセル、シスプラチン、イリノテカン、パクリタキセルなどの点滴があり、これらを組み合わせて治療を行います。全国規模の臨床試験にも積極的に参加しているためご協力をよろしくお願いいたします。

当科のベッド数の制限もあり、せっかく紹介いただいても入院待ちが長くなる場合は関連病院に治療をお願いすることもありますのでご理解下さいますようお願いいたします。

大腸がん

大腸がん 外科的手術のみで治癒が望めない場合化学療法の適応となります。大腸の腫瘍の部分の狭窄や出血の症状が強い場合、先にそこを外科で切除していただき、体内の残存腫瘍に対して5-FU、オキサリプラチン、イリノテカンを用いた標準的化学療法を2週間おきに行います。
副作用確認のため初回治療は入院ですが、大きな副作用がなければ外来で同じ治療を継続していきます。昨年腫瘍を栄養する血管の増殖を抑制する分子標的薬剤が保険適応となり、投与可能な患者様には治療の選択肢が増えることになります。

こちらも臨床試験を行っていますのでご協力をよろしくお願いいたします。

肺がん

肺がん 肺がんは、がん死の第1位で年間6万人以上の方がお亡くなりになり、今後ますます増加が懸念されています。診断時既に2/3の方は、リンパ節や他の臓器に転移があり、手術では取りきるのが難しいと判断されます。 このような進行した患者さんでは、私たち腫瘍内科医が放射線科と協力して、抗がん剤を用いた化学療法や放射線治療を行います。
化学療法では、吐き気や食欲低下、骨髄抑制(血液の成分が一時的に減ること)などの副作用について慎重な観察が必要ですが、ほとんどの患者さんでは問題なく治療が進み、外来での通院治療に移行します。
化学療法は世界の標準治療を行うと同時に、よりより治療法の確立のため、全国の研究グループに参加し、臨床試験を積極的に行っています。
最近の研究により、一部の肺がんではイレッサやタルセバという新しい抗がん剤(分子標的薬といいます)が特に効きやすいことが分かり、患者さんのがん細胞の遺伝子を事前に調べることである程度の予測が可能です。

私たちは、患者さんの了承のもとでそれらの遺伝子検査を積極的に行っており、患者さん一人一人に適した治療(個別化医療)の実現に向けて努力しています。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫 悪性リンパ腫は、リンパ節腫大や発熱を契機に発見され、年間5000人程度が新たに発症し、その数は増加傾向にあります。診断はリンパ節生検が必要となり、詳細な方法で病型を決定します。進行度はCT、PET-CTなどの画像診断などにより行われます。

当科では抗がん剤を用いた化学療法の他に放射線科と連携した放射線療法、また自己末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法をそれぞれの病型、進行度に合わせて行っています。またB細胞リンパ腫に対しては抗体療法を併用して治療を行っています。現在では悪性リンパ腫の治療も基本的に外来で行い、患者さんの生活の質の向上に努めるとともに、最善の治療効果を得るべく努力しています。

膵がん・胆道がん

膵がん・胆道がん かつては抗癌剤のもっとも効きにくい癌の一つでしたが、ゲムシタビンという点滴の薬剤が使えるようになってから少しずつ奏効率が上昇しつつあります。痛みの強い場合は治療初期から鎮痛薬を使用し、できる限り苦痛なく治療を行えるよう努めています。黄疸を伴う場合は黄疸をとってから治療を行うことになります。

食道がん

食道がん 飲酒や喫煙が危険因子となる疾患です。耳鼻咽喉科領域のがんと合併することもあります。胃カメラ、食道透視、造影CT(必要に応じ造影MRIを追加します)、PET-CTを施行した上で病気がどこまで進んでいるかを評価し治療方針を決定します。

放射線化学療法を行う場合は放射線科に紹介し、入院の上で5-FUとシスプラチンという2つの抗癌剤の投与と平行して週5日間の放射線照射を行います。終了後は病期に応じて当科外来または関連病院にて化学療法を継続していきます。

胸膜悪性中皮腫

胸膜悪性中皮腫 頻度は、肺がんほど多くはありませんが、アスベスト使用量の増加に伴い、年々増えつつあります。多くの患者さんは内科的治療が選択されますが、新薬であるペメトレキセドとシスプラチンを使用して積極的に治療を行っています。

原発不明癌

原発不明癌 どこの癌が元なのか不明な場合を原発不明癌といいます。抗癌剤の組み合わせはどの臓器の癌なのかによって大体決まっていますが、臓器が分からない場合でも組織検査や採血の情報に基づき、もっとも可能性の高い癌腫に準じて化学療法を行います。

この場合も施行可能と判断されれば外来化学療法に移行して通院で治療を継続します。

   
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