赤芽球の分化
赤芽球は、前赤芽球(proerythroblast)、好塩基性赤芽球(basopgilic erythroblast)、多染性赤芽球(polychromatic erythroblast)、正染性赤芽球(orthochromatic erythroblast)、そして脱核して網赤血球、最後に赤血球となる。好塩基性から正染性までの細胞質の色調の変化は、細胞質の蛋白質の生成程度やヘモグロビンの生成の程度に応じて変化している。 顆粒球系の細胞の分化 顆粒球系の細胞は骨髄芽球(myeloblast)、前骨髄球(promyeloblast)、骨髄球(myelocyte)、後骨髄球(metamyelocyte)、杆状核球(band granulocyte)、分節核球(segmented granulocyte)と分化する。前骨髄球はやや細胞質の広い細胞で、一次顆粒であるアズール顆粒が多数見られる。骨髄球では、二次顆粒(特殊顆粒)が出現し、その染色態度から、中性好性(neutrophilic)、酸好性(eosiniphilic)、塩基好性(basophilic)に分けられる。中性好性顆粒を持つものを好中球、酸好性顆粒を持つものを好酸球、塩基好性顆粒を持つものを好塩基球と呼ぶ。 単球マクロファージ系の細胞は大型で、細胞質内に空胞などが見られることがある。 |
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多染性赤芽球(polychromatic erythroblast)
好中性杆状核球(neutrophilic band granulocyte) 好中性分節核球(neutrophilic segmented granulocyte) 好酸性分節核球(eosinophilic segmented granulocyte) |
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骨髄芽球 (myeloblast)
前骨髄球 (promyelocyte) 好中性骨髄球(neutrophilic myelocyte) 好中性後骨髄球(neutrophilic metamyelocyte) |
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巨核球 巨核球(megakaryocyte)はきわめて大型の細胞であるため、塗沫標本では塗沫の端や、引き終わりの部分に見られることが多い。大型の細胞で、血小板が付着しているのが認められる。 |
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2つの大型の巨核球(megakaryocyte) | ||||