平成13年4月12日

弘前国際医学フォーラム第5回学術集会

The 5th Meeting of the Hirosaki International Forum of Medical Science

弘前国際医学フォーラムは、本年第5回を迎え、今回は"Pharmacogenetics−Tailor-made Pharmacotherapy"「薬理遺伝学 - 薬物治療の個別化」と題して平成13年10月8日(月)・9日(火)、弘前大学医学部コミュニケーションセンターにおいて開催する運びとなりました。(ポスター smalllarge)

ヒトゲノム解析が間もなく完成し、様々な病気の原因が遺伝子レベルで検討されている現在、それを基に新しい薬物治療の方法、即ち薬物治療の個別化が精力的に模索されています。これを支えているのは薬理遺伝学です。今回、薬理遺伝学の世界第一級の研究者を国内外から弘前大学に招待し、現在の「精神神経薬理学」「心臓循環薬理学」における薬理遺伝学、ゲノム薬理学の第一線の研究について討論したいと考えております。

外国からの招待講演者として、スウェーデン・カロリンスカ研究所のBertilsson教授には、薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)の遺伝子多型の人種差を、イタリア・パビア大学のPerucca教授には抗てんかん薬とCYPの遺伝子多型による薬物相互作用、ドイツ・ハレ大学のBrodde教授には、β受容体の遺伝子多型とそれに基づく薬物治療の個別化などについての御講演をして頂きます。更に、弘前大学のアジアからの留学生が世界一流のアジアからの研究者と触れあう機会をつくるため、中国Hunan大学のZhou教授、韓国Soonchunhyang大学のSohn教授を招待し、CYPの遺伝子多型のアジアでの人種差等について、御講演して頂く予定であります。
一方、国内からは、日本の臨床薬理学の第一人者の熊本大学大学院の石崎高志教授には薬理遺伝学のレビューをして頂き、又、日本のゲノム薬理・ポストゲノム薬理を引っ張っている国立小児医療センター・小児薬理・分子細胞薬理学研究部の辻本豪三部長に、α1受容体をモデルとしたゲノム薬理について、更に、本学から山形大学医学部精神神経医学講座教授になられた大谷浩一教授に、抗精神病薬のCYPの遺伝子多型による薬物相互作用について御講演して頂く予定となっております。
更に、学内から、立石智則臨床薬理学教授、古川賢一薬理学助教授、近藤毅神経精神医学講座助教授、長内智宏第二内科助教授、大久保正薬剤部助教授、坂井哲博手術部助教授、古郡規雄臨床薬理学講師、三原一雄神経精神医学講座助手の先生方に、御講演して頂く予定になっております。

充実した、レベルの高い、真に国際的なフォーラムになると確信しております。多大の御支援を何卒よろしくお願い申し上げます。本学術集会においては、弘前大学医学部とその関連施設の医学研究者のみならず、国際的に著名な国内外の研究者が一堂に会し、最新の研究成果を発表し、かつ討論する場であります。弘前市においてこのような機会をもつことは、医学・医療の進歩にとり、誠に重要なものであると考えます。

つきましては、本学術集会の開催にあたり、何卒、ご理解を頂き、ご支援下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

 

     弘前国際医学フォーラム

       会  長  遠藤 正彦 (生化学第一講座)

 
     第5回学術集会実行委員会

       実行委員長 兼子  直   (神経精神医学講座)
      実行委員  元村  成   (薬理学講座)
      実行委員  立石  智則 (臨床薬理学講座)
      実行委員  近藤  毅   (神経精神医学講座)
      実行委員  古川  賢一 (薬理学講座)


     問い合わせ先:
    フォーラム事務局
   〒036-8562 青森県弘前市在府町5番地
   弘前大学医学部神経精神医学講座
   TEL:0172-39-5066 FAX: 0172-39-5067
   E-mail:kokusai5@cc.hirosaki-u.ac.jp


参加申し込みについては、こちらです。