地域がん医療を推進する
次世代病理診断医育成コース
履修項目
養成する人材像
がんの臨床医療に貢献する病理診断ができる病理診断医を目指す。そのためには各種がんの最新の診断基準や分類、病理診断に必要な遺伝子変異等の分子生物学的知見を熟知し、さらに診断や遺伝子変異に基づく治療法の知識も不可欠である。よって病理組織学に加えて最新のがん医療を幅広く習得した病理診断医を養成する。
修了要件・履修方法
所定科目30単位以上の履修と実習を修了し、かつ学位論文を作成した上で、学位審査および最終試験に合格すること。
履修科目等
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必修科目
基礎科目6単位、学際科目4単位、所属研究分野の専門科目(地域医療診療実習、キャンサーボード実習・多職種カンファレンス実習・がんゲノムパネル検査実習・演習他)16単位
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選択必修科目
腫瘍関連学際領域特論、次世代腫瘍予防学特論、臨床腫瘍研究開発学特論から2単位
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選択科目
臓器別がん治療、放射線基礎、外科病理診断学基礎、緩和基礎、成人教育論他から4単位
がんに関する専門資格との連携
病理専門医(日本病理学会)の研修施設として認定。
教育内容の特色等
- 一般病理学と各種がんの病理学双方を重視する。
- 各種がんの病理診断は、それぞれのがんをsubspecialtyとする病理専門医が最新の臨床医療に基づいて教育する。
- 連携他施設と協力して専門分野を教育することにより人材交流の他に病理診断の標準化を重視する。
- 基本的な分子生物学的手技(シークエンシング、融合遺伝子解析、FISH等)を身につける。
- 基本的な培養実験を行い細胞増殖やアポトーシスの形態変化や基本的知識を身につける。
- キャンサーボードや他科との腫瘍カンファレンスで症例を担当するなど、各科の枠を越えた臨床医療のなかの病理の役割を体験する。
- エキスパートパネルに参加し各症例の遺伝子変異に相応しい治療法の選択を理解する。
- 育児支援を重視し、カンファレンスやルチンワークは9時?17時の間に設定する。
指導体制
本学附属病院は日本病理学会研修施設、日本臨床細胞学会教育研修施設として認定されており、病理専門医、細胞診指導医、さらには分子病理専門医の指導のもとで教育が行われる。病理専門医はそれぞれのsubspecialtyに応じて病理診断を担当しており高い専門性を持った教育が受けられる。また本学附属病院はがんゲノム医療拠点病院であり各科の専門医から枠を越えた集約的治療や知識を学ぶ事ができる。
修了者の進路・キャリアパス
病理専門医、細胞診指導医の資格を取得し、臨床現場で活躍できる。またさらなる学習のために修了者の希望する領域の専門施設(国内、国外)を斡旋し勉強の機会を提供できる。
受入目標人数
R5年度 | R6年度 | R7年度 | R8年度 | R9年度 | R10年度 | 計 |
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0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 |