教育

診療科長からの挨拶

富田泰史 弘前大学大学院医学研究科
循環器腎臓内科学講座
教授
富田 泰史
 皆さんが医師を志した理由は何でしょうか?「人を助けたい」、そのゆるぎない使命感が根本にあるのではないでしょうか?私たちの科は心臓と腎臓という生命に直結する臓器の疾患を担当しており、まさにそのことを実感できる医療を展開しています。
 循環器内科では、心筋梗塞や狭心症、心不全、不整脈、弁膜症などの診断と治療を行っています。1年間の入院患者は約1500名であり、そのうち救急患者が20%を占めています。年間約150-200件の急性心筋梗塞患者が救急搬送され、治療件数、治療成績ともに全国トップクラスです。また、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療は年間約450件であり、特に心房細動に対する治療は300件を超えています。透視を使わない独自の方法は“弘大方式”と呼ばれ、全国の不整脈専門医が見学に来ています。ICD(植え込み型除細動器)やCRT(心室再同期療法)などのデバイス治療も年間約200件であり、アジアでも有数の治療件数と治療成績です。最新の治療を実施しつつ、安全確実な医療の実践を目指しています。
 腎臓内科では、検診で指摘された検尿異常の精査からネフローゼ症候群、慢性腎臓病、透析医療まで腎疾患の全てのステージを対象としています。さらに、腎疾患を有する膠原病や血管炎では、全身を診る内科診療を行いつつ、専門的な腎臓内科診療を展開しています。慢性腎不全への進展を防ぐために、積極的に経皮的腎生検(年間100-150件)を行い、早期診断、早期治療を実践しています。血液透析に必要な内シャント造設術や動脈表在化術、ならびに腹膜透析に必要な腹腔内カテーテル留置術も泌尿器科と連携しながら私たちが行っています。また、腎移植では周術期以外は当科が診療を担当しており、年間10件以上の腎移植を実施しています。移植腎の生着率は非常に良好であり、全国でもトップクラスです。このように「尿蛋白から腎移植まで」切れ目のない腎臓医療を精力的に展開しています。
 当科の関連施設である弘前・脳卒中リハビリテーションセンターは、急性期ならびに慢性期を含む脳卒中患者が毎年約1,000名入院する全国有数のHigh Volume Stroke Centerです。脳卒中患者の9割は内科的治療とリハビリテーションが主体となります。脳卒中はcommon diseaseであり、内科に携わる医師はその病態や病型を適切に診断し、治療する必要があります。最新の脳卒中診療とリハビリテーションをマスターし、全人的医療を展開していきましょう。
 青森県をはじめとする北東北は慢性的な医師不足であり、専門性のみならずプライマリケアを含む内科学全般の基本的知識や技術に精通した医師が求められています。当科では充実した指導医の下で、全身を診ることができる循環器専門医、腎臓専門医を育成しています。女性医師も大活躍しています。研修医の皆さん、私たちとともに地域医療に貢献し、明日の医学を創っていきませんか?

FAX:0172-39-5248
※FAXの上お電話下さい。 TEL:0172-39-5246
お問合せ 循環器腎臓内科学講座 TEL:0172-39-5057
FAX:0172-35-9190

〒036-8562
青森県弘前市在府町5
弘前大学大学院医学研究科 メールでのお問合せはこちら
秀峰会(会員のみアクセス可)
ページトップへ