大学院入学案内

眼科医としてのさらなるステップアップのために

写真:大学院研究会・症例検討会
大学院研究会・症例検討会

弘前大学大学院医学研究科眼科学講座では大学院に入学して、ある一定期間眼科学に関連した基礎研究や臨床研究を行って、自らの学術的思考能力を高め、さらにそれによって培った能力をさらに日常の臨床へ還元できる高度の眼科医となるべく教育いたします。

大学院教育に必要な単位と研究業績によって弘前大学医学博士の学位(称号)が授与されます。この学位は医学博士(Ph.D.: Doctor of Philosophy)として世界に通用すると国から認定されたものです。

弘前大学大学院医学研究科眼科学講座の教員(助教以上)として将来後進の指導や自らの研究を進めたいと考えている方にとっては、医学博士取得は必須となります。

また日本眼科学会では医学博士を取得した眼科専門医であってさらに専門医資格を1回以上更新した眼科医には審査によって日本眼科学会認定眼科指導医の資格を認定いたします。
この眼科指導医の認定により公式に後進を指導できる能力があると認められることになります。
将来、眼科指導医には様々な特典が認定される可能性があります。

現在、大学院医学研究科眼科学講座では主に網膜疾患の病態と新しい治療法の開発や緑内障手術の新しい治療法を目指した研究などを行っています。
遺伝性網膜変性疾患にはとくに力をいれており、ロドプシン遺伝子変異トランスジェニックラット、RCS (Royal College Surgeon’s)ラット、RD1 (retinal degeneration) マウス、RD2 (retinal degeneration slow)マウス、RPE65ノックアウトマウス、RDH5ノックアウトマウスなどのヒト遺伝性網膜変性疾患モデル動物を常時飼育しており、いつでもこれらの動物を用いた実験を開始することが出来ます。

これらの動物モデルを使ってヒト網膜色素変性に対する新しい治療法の開発を目指した研究が行われています。また新しい緑内障濾過手術を目指した研究では、従来抗ガン剤であるマイトマイシンCを手術中に使用せざるを得なかったものを、それに代わる物質を使用することにより悩ましい副作用を激減できるのではと考えて日々研究を重ねています。

写真:スリット

さらに臨床的基礎研究では、手術の際に採取した硝子体を生化学的に分析して、病態のより深い理解を目指した研究や、点眼液によって網膜や視神経を保護する治療ができるかどうかを探求する研究が進行しています。

また、これらの研究に固執することなく自由な発想で自分の行いたい研究が出来る環境をも保証します。研究成果は単に学術論文として学術雑誌や国内学会にて発表するだけにとどまらず、希望によっては毎年アメリカ合衆国フロリダ州フォートロダーデイルにて開催される眼科の国際学会(ARVO年次総会: Association of Research for Vision and Ophthalmology)にて報告し、世界の研究者と交流したり自らの見聞を拡げたりすることが可能です。勿論観光も許されるでしょう。

内容的には一部特許申請にも関係するものも含まれるためこれ以上詳細には説明できない面もありますが、眼科臨床を行いながら研究生活を送るのも大学生活ならでは、そして若い時期ならではの何物にも代え難い貴重な経験となることでしょう。

このような魅力ある大学院に入学するには大きく2つの方法があります。

第1は初期臨床研修終了後に専任の大学院生となる方法です。この場合でも必要に応じて眼科専門研修を必要最小限行うことが可能ですので、市中病院への非常勤医師としての診療参加が可能です。

第2の方法は大学病院や関連病院に籍を置きながら大学院課程に社会人入学する方法です。当然、後者は日中通常の臨床業務をこなした上でさらに研究生活も送る訳ですので時間的な制約はありますが、医師としての収入は十分確保できる利点があります。

この件に関する質問や相談は、中澤満(教授): へ。

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