Hirosaki University Graduate School of Medicine
5 Zaifu-cho, Hirosaki-shi, Aomori 036-8562, Japan.
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令和6年6月26-27日
米国Purdue大学において、”L-glucose: another path to cancer cells”と題して、山田がL-グルコースを用いたがんの診断・治療戦略に関するセミナーを行いました。
肝機能検査に用いられていたIndocyanine green(ICG)で肝臓がんが光ることを発見され、国際蛍光ナビゲーション学会(ISFGS)の設立など国内外でその普及に尽力されている大阪公立大学石沢武彰肝胆膵外科教授のご紹介により、30年の期間をかけ世界で初めてがん特異的な蛍光プローブCytaluxを2021年に卵巣がんでFDA承認、2022 年には肺がんに適応拡大を果たし実用化に成功した米国Purdue大学Distinguished ProfessorのPhilip Low先生にお会いして、L-グルコースのがん医療への実用化に向けたDiscussion、ならびにセミナーをする機会をいただきました。
Low先生は、御年80余にして眼光鋭く、エネルギーに溢れ、時間のたつのも忘れて丸一日、ラボを失礼する時に私の目を見ながら、この技術はいけるNever give up!と力強く握手で励ましてくださいました。コンタクトを始めてから約1年近いやり取りを経て遂にお会いでき、本当に力を頂きました。
令和6年4月13日
待望の第1回L-グルコース研究会「L-Glucoseが紐解く生命連関」を弘前大学医学部で開催いたしました。本会は、L-グルコースに強い関心をお持ちで、個別の共同研究やミーティング、WEB会議で交流を深めてきた先生方が、北は北海道、南は九州、四国を含む全国各地の大学や研究機関から一堂に会し、朝から夜中まで熱い議論を展開する貴重な機会となりました。
代表世話人・大阪公立大学大学院医学研究科肝胆膵外科講座石沢武彰教授のご挨拶で始まり、それぞれ全く異なる分野で我が国を代表する先生方が、本会議の席上はもとより、各セッション中に設けた休憩時間、弘前城Excursion、一次会、二次会と場所を変えて、非常に活溌な深いディスカッションを交わし、交流を深められ、会の終了後にさらなる様々な共同研究が芽生えたり、活発化につながっており、何よりでございました。
お忙しい中を、遠路はるばるご参加いただきました先生方、そして準備に奔走してくださいましたスタッフ、ならびに事務局の各先生方のご協力に、心より感謝申し上げます。
会議を終えてみて、Webではなく、実際にお会いすることの力と重要性をあらためて強く感じる機会となりました。L-グルコースの研究は、その多くが日本で進められている稀有な領域で、それぞれの先生方が専門技術と特徴を活かして取り組まれ思いもかけない現象が次々と発見されており、それらが有機的につながることにより、空間的にも時間的にも広大なサイエンスに発展していく大きな可能性を秘めた研究領域と海外からも注目されています。重鎮の先生方に加えて、若い先生方も多く参加され、活躍されている点も素晴らしい雰囲気を作っており、今後ますます発展していくことと存じます。どうぞ本会に皆様の温かいご支援をいただけますよう、お願い申し上げます。
当番世話人 山田勝也
令和6年4月5-6日
大阪公立大学大学院医学研究科肝胆膵外科講座の石沢武彰教授ご主催のThe 3rd Annual Meeting of International Society for Fluorescence Guided Surgery Asia-Pacific Chapterが、大阪「あべのハルカス」で開催され、山田は関西医科大学肝臓外科学講座の海堀昌樹教授と共に「New Technique 1」Sessionのchairpersonを務めました。本Sessionは、米国から3件、オランダから1件、デンマークから1件、日本から2件と主にアジア外の最新技術をご紹介するセッションで、その後の懇親会もふくめて新しい蛍光ナビゲーション手術技法の動向や現状について、担当研究者といろいろ話が弾む貴重な機会を頂戴しました。石沢先生、海堀先生、ありがとうございました。
令和6年3月15日
Vincent Yukiko杉山さんのご推薦およびフランス大使館のご支援により、1965年に米英仏西独伊5カ国が集まり仏Lyonに設立され、現在世界5大陸のがん研究に中心的役割を果たしている組織であるWorld Health Organization (WHO)・International Agency for Research on Cancer (IARC)を山田が訪問し、具体的な研究打ち合わせを行う機会を持ちました。空間的にも時間的にも大きな視点から、L-グルコースをがん医療に役立てるエビデンスの構築について、今後の展開が期待されます。
令和6年3月14日
フランス国立がん研究所の中でも最も初期に設立された歴史あるCancer Research Center of Lyon(CRCL)のPatrick Mehlen所長よりご招待を受けて、LyonのCRCLに山田が赴き、関連する最新のがん研究を進めるBenjamin Gibert博士、Gabriel Ichim博士等と種々の研究打ち合わせを行いました。フランス・リヨン経済開発公社、在リヨン領事事務所、Lyon市商工会議所のVincent Yukiko杉山さんに大変にお世話になり、フランス大使館からもご支援を頂戴いたしました。厚く御礼申し上げます。
令和6年3月1日
L-グルコースのがん医療への応用に関して、ちょうどコロナと重なる3年ほど前からご指導や特別のご支援をいただいてきた米国国立衛生研究所National Institutes of Health (NIH) (Bethesda, MD)のNational Cancer Institute (NCI)を山田が訪問し、お世話になってきた先生方とお会いして、具体的な研究打ち合わせやデータを共有する貴重な機会を頂戴しました。
令和6年2月25日
フロリダ州マイアミで開催された21ST SURGERY OF THE FOREGUT SYMPOSIUM/9TH CONGRESS OF THE INTERNATIONAL SOCIETY FOR FLUORESCENCE GUIDED SURGERYがCleveland Clinicのご支援により開催され、主にIndocyanine Greenを用いた蛍光ナビゲーション手術に関する外科講演の中で、山田は大阪公立大学大学院医学研究科肝胆膵外科講座の石沢武彰教授のご推薦により蛍光L-グルコースをご紹介する下記のfaculty(教育)講演を行いました。
"Visualizing Single, Malignant Tumor Cells with an Aberrant Uptake of Fluorescently Labeled L-glucose Analogues"
Katsuya Yamada, PhD.
令和6年1月27日
静岡県立静岡がんセンター病理診断科の杉野隆部長のご依頼により、2023年度静岡県立静岡がんセンター専門病理医養成研修会で、下記の講演タイトルで山田が講師を務めました。
「蛍光L-グルコース2-NBDLGを用いた腹水細胞診断」
山田勝也
弘前大学医学部附属病院病理の黒瀬教授のところで大変お世話になった刀稱さんが司会を務めてくださって、刀稱さんとはずっといっしょに仕事をさせていただいていたので、本当に懐かしく、また西の静がんと称される立派な院内も拝見することができました。講演後は、杉野部長をはじめ病理の先生方といろいろお話する貴重な機会を頂戴し、素晴らしい時間を頂き、ありがとうございました。
令和5年11月11日
第55回東北生理談話会が、秋田大学器官統合生理学講座の沼田朋大教授を当番幹事としてハイブリッド形式で開催され、「L-グルコースをドラッグデリバリーに用いた抗がん剤開発戦略」と題して山田が講演を行いました。
久しぶりの現地開催で、沼田先生をはじめ、旧知の山形大の山崎先生や秋田大学新教授の三木先生などとお話ができました。
令和5年7月20日
L-グルコースの医療実装を目指して奮闘中のオルバイオ社が、日経バイオテクに掲載されました。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/021500017/071800289/
多くの方々の善意を頂いて、仲間が増え、サイエンスと医療検証を両輪に、前進しています。
令和5年6月1日
講座の山田が、6月1日付けで大阪公立大学大学院医学研究科(2022年4月より大阪市立大学と大阪府立大学が統合)客員教授を拝命いたしました。
学生数16000人の同大学には、意欲溢れる若い先生方も多くおいでになり、医学研究科胆管膵外科学のバイタリティに溢れる石沢武彰教授をはじめ、みなさまと連携し、L-グルコースプロジェクトを医療に役立てるため、基礎から臨床まで様々な取り組みを、弘前と大阪の二つの拠点で進めてまいります。
令和5年5月16日
関西医科大学医学部生理学講座の林美樹夫先生からお招きに預かり”Principal cellsとAssociated Cells?グリアやCAF(Cancer-associated fibroblast)を脇役においやって脳やがん、生き物を理解できるか?”のタイトルでセミナーをさせていただきました。
多数の先生方にお集まりいただき、活発な質疑応答がなされました。もともと脳研究者であった山田が、なぜL-グルコースを用いたがんの診断治療に関する研究開発を現在行っているのか、特に末梢の脳とも言える膵臓に発生する難治がんを解く鍵とされる通称Cancer-associated fibroblast(CAF)の理解に、私どもの行ってきた脳の神経とグリアの関係に関する研究が役立つ可能性があること、逆にがんの知見が脳の解明にも役立つ可能性があることなどをお話いたしました。
なお、今回は林先生から、脳外科領域の患者さんの腫瘍を扱う最先端技術の実際の実験操作など手技を直接教えていただく貴重な機会となりました。林先生とは腫瘍に関する研究を共同で進めております。
令和5年4月1日
高松で開催されました国際希少糖学会 8th International Symposium of International Society of Rare Sugars (ISRS) Rare Sugar Congress2023に秋光教授よりお声がけをいただき、山田が”L-glucose: another path for cancer cells. ”のタイトルでL-グルコースの取り込み機構などに関する講演をいたしました。
令和5年3月15日
日本生理学会第100回記念大会が、国立京都国際会館で、京都大学大学院医学研究科伊佐正教授を大会長として開催されました。
チームの小野幸輝がL-グルコースの取り込みの分子機構について、下記の演題でポスター発表を行いました。
Ono, K., Kimura, K., Ozaki, T., Sugiura, A., Sasaki, A., Yamada, K. ”Analysis of the mechanism underlying the selective uptake of fluorescently labeled L-glucose analogue 2-NGBDLG into mouse insulinoma cells.”
令和4年11月12日
第54回東北生理談話会が、岩手医科大学生理学講座統合生理学分野の中陦克己教授を当番幹事として開催されました。今回もZoomによるオンライン開催となりましたが、コンパクトながらDiscussion Timeが十分に取られた、実りある学会でした。
チームの小野幸輝がL-グルコースのがん細胞内への取り込みの分子機構について、下記の演題で口頭発表を行いました。
「L-グルコースの腫瘍細胞内への取り込み機構の解析」
○小野幸輝1、木村和都2、杉浦歩3、佐々木綾子4、長友克広4、尾崎拓2、山田勝也1
1弘前大学大学院医学研究科・分子輸送学講座 2岩手大・理工・生命 3順天堂大院・医・難病セ
ンター
4弘前大学大学院医学研究科・統合機能生理学講座
令和4年11月6日
仙台で東北大学災害科学国際研究所 災害医学研究部門 災害産婦人科学分野の伊藤潔教授を会長として開催されました第61回日本臨床細胞学会秋期大会にて、プログラム委員長の横山良仁教授より要望講演のご依頼を受け、山田が「蛍光L-グルコース2-NBDLGを用いた腹水細胞診断」と題して、背景や細胞診への応用を中心に最新の状況について、お話をさせていただきました。
令和4年3月18日
東北大学で開催された第99回日本生理学会大会シンポジウムにて、共同大会長の藤井教授よりご依頼を受け、山田がL-グルコースを含む研究開発のプロセスについて招待講演を行いました。私は現地に参りましたが、ハイブリッド形式で聴衆の反応が分かりにくい為、講演後、共同大会長の東北大学虫明教に呼び止められ、本当にそうですねと感想を言っていただいたのがとても嬉しかったです。また、いろいろお世話になった八尾東北大学名誉教授と久々にじっくりとお話できたり、事務局を務められた旧知の山崎先生とお話ができるなど、研究者にとって、リアルの学会は本当に良いものだなとつくづく感じました。
令和4年1月29日
毎年恒例のNeurovascular Unit 研究会2022が、慶應義塾大学において医学部神経内科 中原仁先生を代表世話人として開催されました。
菅野先生、正本先生をはじめ運営委員の先生方のご尽力によりまして、いつもながら素晴らしい会でした。
山田は、理化学研究所の新進気鋭の長井淳先生の御講演「新規観測・操作ツールによるアストロサイトの機能解明」の座長を務めさせていただきました。
令和3年12月6日
NHKから取材を受け、12月3日のあっぷるワイド、12月6日のおはよう日本で、がんの診断や治療への取り組みが報道されました。
L-グルコースを用いた新技術を一刻もはやく患者さんと医療従事者に届けたいと一同、気持ちを集中させています。
https://www.nhk.or.jp/aomori-blog2/2400/458827.html
令和3年11月20日
第53回東北生理談話会を、保健学研究科の山田順子先生と分子輸送学の山田が世話人として弘前大学で開催いたしました。今回はあいにくのオンライン開催となりましたが、福島医大の小林和人先生の特別講演をはじめ、早朝から夜まで数多くの演題発表と活発なご討議が繰り広げられました。
教室からは小野が「L-グルコースを用いた新規抗がん剤の開発戦略」と題して講演を行いました。
今回、情報交換や懇親を深められるバーチャルロビーを用意する新しい試みも行ってみましたところ、オンラインではありましたがいろいろなお話ができる機会となりましたようです。事務局一同、みなさまのご協力に心より感謝申し上げます。準備はやはりなかなか大変でしたが、それぞれに研究分野は違えど、小規模で暖かい交流のできる伝統ある談話会の良さがぜひ長く続くといいと考えています。
令和3年9月2日
平素大変にお世話になっております本学農学生命学部の吉田 孝教授よりお話を頂戴し、第70回日本応用糖質科学会大会の「応用糖質科学シンポジウム」にて山田が「L-グルコースの臨床への応用」と題して講演を行いました。伝統ある学会の中身の濃い高度なディスカッションの様子を伺い、基礎医学系の学会では最近途絶えかけているようにも感じますディスカッションを重視する学会運営にも強く感銘を受けました。座長をされた吉田先生、大会を運営された重鎮の先生方とのバーチャル懇親会では様々なお話があり、事務局長の奥山先生から画期的な知見もお伺いすることができ、素晴らしい懇親会ソフトウェアと共に、参加させていただいて本当によかったと感じられる学会でございました。吉田先生はじめ、大会運営にあたられました先生方に深く御礼申し上げます。
令和3年8月21日
共同通信の取材を受け、分子輸送学講座の取り組みが全国の新聞やYahooニュースなどで取り上げられました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0d6b8ce32de4b4f67912f92a949222da7b7dc9b
令和3年8月4日
欧州出願中の特許”Multi-surface image acquisition system, observation device, observation method, screening method, and stereoscopic reconstruction method of subject.” (EP3435136A1) に対し、欧州特許庁より特許許可の通知があり、本日、特許証が届きました(EP3435136B1, 独 DE602017043430.2, 英 GB3435136, 仏 FR3435136)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
令和3年6月23日
共同研究講座についての記事が日経産業新聞に掲載されました。
令和3年6月22日
大阪大学大学院生命機能研究科の山本亘彦教授のお招きを受け、大阪大学大学院生命機能研究科セミナーで、山田が「グルコース〜脳の研究からがんの研究へ〜」と題してセミナー講演を行う機会を頂戴しました。
令和3年5月24日 令和3年4月20日 オルバイオ株式会社と弘前大学の共同研究講座「分子輸送学講座」開設式 新講座開設のご挨拶 令和3年3月30日 令和3年3月27日 令和3年3月23日 令和3年3月12日 令和3年3月9日 令和3年3月6日 令和3年2月25日 令和3年2月16日 令和3年1月30日 令和3年1月20日 令和3年1月17日 令和2年11月21日 令和2年11月21日 令和2年10月10日 令和2年9月30日 令和2年9月11日 令和2年6月23日 令和2年4月1日 令和2年3月19日 令和2年3月4日 令和2年2月8日 令和2年2月4日 令和2年1月25日 令和元年12月20日 令和元年12月17日 令和元年12月3日 令和元年10月22日 令和元年11月16日 令和元年10月1日 令和元年8月9日 令和元年8月6日 令和元年7月4日 令和元年7月2日 令和元年5月15日 令和元年5月14日 平成31年1月23日 平成30年9月28日 平成30年9月22日 平成30年9月10日 平成30年8月27〜29日 平成30年8月17日 平成30年7月26〜29日 平成30年6月19日 平成30年6月6日 平成30年5月30日 平成30年5月9日 平成30年3月30日 平成30年3月28〜30日 平成30年2月8日 平成30年1月23日 平成29年12月13日 平成29年12月1日 平成29年11月13日 平成29年8月9日 平成29年5月2日〜12日 平成29年3月15日 平成29年2月17日 平成29年2月10日 平成29年2月2日 平成29年1月28日 平成29年1月16日 平成28年12月20日 平成28年11月19日 平成28年11月10日 平成28年10月15日 平成28年10月14日 平成28年8月24日 平成28年8月17日 平成28年7月22日 平成28年7月12日 平成28年7月11日 平成28年5月30日 平成28年4月18日 平成28年4月5日 平成28年4月1日 平成28年3月31日 平成28年3月24日 平成28年3月23日 平成28年3月4日 平成28年3月3日 平成28年2月29日 平成28年2月20日 平成28年2月16日 平成28年2月14日〜15日 平成28年2月12日 平成28年2月6日 平成28年2月5日 平成28年2月1日 平成28年1月23日 平成27年12月28日 平成27年12月19日〜20日 平成27年12月14日 平成27年12月1日 平成27年11月26日〜30日 平成27年11月25日 平成27年11月10日 平成27年11月9日 平成27年10月31日 平成27年10月29日 平成27年10月22日 平成27年10月10日 平成27年9月29日 平成27年9月16日 平成27年9月12日 平成27年8月24日〜25日 平成27年8月10日 平成27年7月28日〜31日 平成27年7月11日 平成27年6月18日〜19日 平成27年5月20日〜21日 平成27年4月28日 平成27年4月23日 平成27年4月10日〜12日 平成27年4月10日 平成27年4月6日 平成27年3月24日 平成27年3月24日 平成27年3月23日 平成27年3月20日 平成27年3月19日 平成27年3月17日 平成27年3月10日 平成27年3月9日 平成27年3月6日 平成27年2月18日 平成27年2月13日 平成27年1月27日 平成27年1月19日 平成27年1月13日 平成27年1月5日 平成26年12月22日 平成26年12月22日 平成26年12月12日 平成26年12月8日 平成26年11月21日 平成26年10月25日 平成26年9月25日〜27日 平成26年9月24日 平成26年9月11日〜13日 平成26年8月23日〜24日 平成26年7月14日 平成26年7月3日 平成26年6月27日〜28日 平成26年6月26日 平成26年6月24日 平成26年4月8日 平成26年4月1日 平成26年3月31日 平成26年3月16日〜18日 平成26年2月19日 平成26年2月17日 平成26年2月5日 平成26年1月31日 平成26年1月30日 平成26年1月25日 平成26年1月17日 平成25年12月27日 平成25年12月16日 平成25年12月6日 平成25年11月28日 平成25年11月15日 平成25年11月14日 平成25年11月1日 平成25年10月30日 平成25年10月5日 平成25年10月1日 平成25年8月22日〜23日 平成25年8月3日〜4日 平成25年7月26日 平成25年7月1日 平成25年6月20日〜23日 平成25年6月1日 平成25年5月1日 平成25年4月24日 平成25年3月27日〜29日 平成25年3月15日〜16日 平成25年3月7日 平成25年3月4日 平成25年2月14日 平成24年11月24日 平成24年10月27日 平成24年10月18日 平成24年10月3日 平成24年9月29日 平成24年9月21日 平成24年8月1日 平成24年7月19日 平成24年7月 平成24年5月2日 平成24年4月23日 平成24年4月6日 平成24年4月1日 平成24年3月31日 ■リアルタイムRT-PCR法による黒質網様部アストロサイトのドーパミン受容体遺伝子発現解析 平成24年3月29日 平成24年3月16日 平成24年3月13日 平成24年3月12日 平成24年3月12日 平成24年3月 平成24年2月27日 平成24年2月22日 平成23年12月 平成23年12月5日 平成23年11月15日 平成23年10月24日 平成23年10月7日 平成23年9月17日 ■新規蛍光L-グルコース誘導体と2-NBDGの組み合わせによるニューロンとアストロサイトのグルコース取り込み解析 平成23年9月11日 ■慢性低酸素によるマウス脳微小血管リモデリング
なお、世話人会において、第17回研究会(平成25年度)を弘前で開催することを仰せつかりました。時間をかけて構想を練りたいと思います。 平成23年7月22日 平成23年7月15日 平成23年7月1日 平成23年6月16日 平成23年4月13日 平成23年3月31日 平成23年3月7日 平成23年2月8日 平成22年12月22日 平成22年12月3日 第14回酸素ダイナミクス研究会 Neuro 2010 9月2日〜9月4日 神戸コンベンションセンター 平成22年5月20日 第87回日本生理学会大会 5月19日〜5月21日 盛岡市民文化ホール いわて県民情報交流センター 平成21年4月22日 お問い合わせ
国内出願中の特許 「多面画像取得システム、観察装置、観察方法、スクリーニング方法、および被写体の立体再構成方法」が、この度日本国内で特許登録されました (特許第 6888779号)。これまで多大なるご支援を賜りました関係各位の皆様に本当に心より御礼申し上げます。
今年も弘前城の桜は変わらぬ美しい姿で、本州最北端に春の訪れを示してくれています。皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
令和三年四月一日より、弘前大学大学院医学研究科内に、新たにオルバイオ株式会社(本社: 京都市)と弘前大学の共同研究講座「分子輸送学講座」が開設され、L-グルコースをがんの診断と治療に役立てる研究開発を続けさせていただくことになりました。
開設にあたり大変お世話になりました関係各位に心より御礼申し上げます。チームの想いはひとつ、患者さんに役立てること。小さなグループですが、皆様からいただいた励ましを胸に、心の通うメンバーと共に進みます。
写真は四月二十日に医学部で行った講座開設式プレスリリースの様子と、市内の藤田記念庭園でのヒトこまです。桜も満開で、穏やかな日差を浴びてみなさん笑顔に。
これから長く厳しい道程が続くと思いますが、どうか今後とも温かいご指導、ご助言を賜りますよう お願い申し上げます。
令和三年四月吉日
令和3年3月31日
統合機能生理学講座の山田勝也でございます。これまで永年にわたりまして学内、また学外におきまして、力至らない私共に皆様から本当に様々なご支援や励ましを頂戴して参りましたこと、改めて心より御礼申し上げます。本日3月31日を持ちまして、私は同講座を定年にて退職となる日を迎えております。私事にわたり恐縮ですが京都府立医大大学院で神経科学の手ほどきを受け、秋田大学に助手として採用をいただいて以来、私は神経科学に関係した、特に脳における酸素やグルコース、血流といったエネルギー供給面の基礎研究をさせていただいておりました。脳のエネルギー基質についてもっと知りたいと思う中で多くの先生にご指導を受け、また偶然が重なり、蛍光L-グルコースが思いがけずがん細胞に取り込まれる可能性があると知り、以来10年余り、脳よりもがんの診断に関わる研究開発に主に従事してまいりました。不思議なご縁で、この度、このがん研究を更に進めるようにとのお話を共同研究先の企業様から頂戴し、明日4月1日より「分子輸送学講座」という共同研究講座を弘前大学大学院医学研究科内に新講座として立ち上げさせていただけることとなりました。詳細は現在作製中の新しいホームページでご紹介させていただければと存じます。
研究場所は同じ統合機能生理学講座内で、スペースもこれまでと同様ですが、研究グループの体制を強化して臨床展開を目指した研究開発を全力で進める所存です。小さなグループではございますが、御恩に報い、患者さんと医療者に届けるため、知恵を絞り、皆で一緒に力を尽くしていく所存でございますので、皆様、どうか今後ともご指導の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
第126回日本解剖学会総会・全国学術集会/ 第98回日本生理学会大会 合同大会が、名古屋市立大学細胞生理橋谷光先生と脳神経生理飛田秀樹先生を大会長として、web開催され、小野幸輝が下記の演題でポスター発表を行いました。今年はchatでしたので、長年お付き合いのある先生方とポスターを前に旧交を温められないのが残念でした。来年はコロナがあけておりますことを。弘前大学農学生命の田中和明先生のご指導により、自然栽培されたふじ果皮の直下に、内生真菌が共生することがわかり、塩基配列などを決定しました。自然栽培されたりんご果実は、果皮のポリフェノールと内生菌により、外来の動物や鳥、そして真菌などの攻撃から実を守っている可能性があるのではないか、と想像しています。
「無農薬・無肥料で自然栽培された「ふじ」の果皮に含まれるフロリジンの質量分析と内生真菌の単離同定」
○小野幸輝1、杉田綾祐2、今井麻智子1、田中 和明3、山田勝也1
1弘前大学大学院医学研究科・統合機能生理学講座 2岩手大・大学院連合農学 3弘前大・農生・食料資源
欧州出願中の特許 ”Multi-surface image acquisition system, observation device, observation method, screening method, and stereoscopic reconstruction method of subject.” (EP3435136A1) に対し、欧州特許庁より特許許可の通知がありました。この欧州特許はL-グルコースに関連して出願していた蛍光3次元観察技術に関するもので、臨床展開には不可欠と考えているもので、地元弘前が世界に誇るプリズム企業テクニカル社と共に試行錯誤の数年間を経て出願しました。一時は欧州、米国に続いて日本からも拒絶通知が来て、予算の壁もあり絶体絶命かと思いましたが、山内社長の最後まで戦いましょうという一言で覚悟を決めました。EPOの審査官は、米国審査の時とは異なり、言葉尻を問題にしているのではなく本質を聞いているのだ、と意見を述べてきました。関係者が全力を尽くし、審査官インタビューのあと、欧州代理人からI trust you.と言ってくれました。真剣勝負をいたしました我々にとって最後の難関でしたが、弁理士の富沢先生、共同発明者のテクニカル社の小島さん、そして山内社長、弘前大学知財部の皆様、現地代理人のJenkinsさん、その他ここに記さない多くの皆様の真剣なご支援により、はじめて許可を得ることができたもので、その想いの賜物です。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
令和2年度弘前大学大学院学位記授与式が弘前市民会館で行われ、教室で実験をされた整形外科大学院博士課程・小川哲也先生が博士号を授与されました。基礎での研究がこれからの先生の臨床で役立ちますよう。博士論文作製に励ましやご助力を頂戴した共著者の先生方や関係各位の皆様方にあらためて心より感謝申し上げます。
名古屋大学大学院生命農学研究科の西川俊夫教授のお計らいで、名古屋大学卓越大学院プログラム「トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム(GTR)」で、山田が蛍光L-グルコースに関して講演を行う機会を頂戴しました。
医学関係の皆様にお話するのとはまた異なり、原理面や化学の面に集中してお話させていただけることは貴重な機会でした。また、今までずっとしたかった議論を西川先生と朝から夜まで心ゆくまですることができ、真に得難い勉強をさせていただきました。西川先生のご厚情に心より御礼申し上げます。
http://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/gtr/
京都大学エグゼクティブ・リーダーシッププログラム(ELP)のお招きを受け、山田が京都大学橘会館で蛍光L-グルコースに関して、集中講義を行う機会を頂戴しました。
9日午前の部は湊長博京大総長のお話に始まり、本庶佑先生が「がん免疫治療の未来」と題されてご講義と長時間の質疑に丁寧にお答えになり、午後は山田が「がん細胞が好んで取り込む物質」異常な糖の摂取を指標にがんを可視化する、という少し学術的には?なタイトルで蛍光L-グルコースの可能性についてお話させていただきました。受講生の皆様の真剣なまなざしがいつまでも記憶に残っています。
また、翌日午前中はJSTや
AMED予算をいただいていた頃の研究や共著論文などで大変お世話になりました東京大学薬学系研究科・医学系研究科の浦野泰照教授が最新のお話をされました。全体として大変大がかかりなプログラムで、私は3日間いろいろ貴重な勉強をさせていただき本当に参加してよかったと思います。普段大変お忙しい浦野先生とも実に様々なお話ができました。京都大学の皆様とELP事務局の皆様に心より感謝申し上げます。
https://site-2562906-2111-595.mystrikingly.com/
青森県臨床細胞学会の渡邉純会長よりお話をいただき、山田が県内の臨床細胞検査士の皆様が一同に集う第38回青森県臨床細胞学会学術集会にて、蛍光L-グルコースに関して教育講演を行う機会を頂戴しました。これまで10年近くにわたり、弘前大学の病理学の先生方には八木橋元教授、そして渡邊純教授、黒瀬顕教授、鬼島宏教授に、本当に大変なご支援を頂戴し、初めに消化器血液内科の福田眞作現学長、消化器外科の袴田健一教授にお世話になって試行錯誤を進めまして、次いで産科婦人科の横山良仁教授、大山力現病院長、整形外科の石橋恭之教授など皆様のご支援によりまして、多くの新しい知見が得られてまいりました。講演では基礎研究に始まり、臨床検体への適用へと展開していったこの10年あまりを、患者さんの予後調査との関係なども含めてお話させていただきました。講演後は鬼島教授、横山教授、渡邊大会長からそれぞれ貴重なコメントも頂戴しました。渡邉大会長ならびに横山教授に心より感謝申し上げます。
山田俊幸日本薬科大学教授からお話をいただき、第10回日薬研究会で「グルコース飢餓環境を生き抜くがん細胞の戦略」というタイトルで山田がオンライン講演を行いました。だいぶ前に集中講義をとお話いただいていましたが、COVIDにより中止となり、セミナーとなった次第でした。ご質問は薬学らしい要点を突くもので、この分野の状況にご関心をもっていただけましたなら幸いです。かなりの数の参加者がありました模様で、若い方々などにどんどんこうした分野に新しい息吹を吹き込んでいただければ望外の喜びです。山田俊幸先生、貴重な機会を頂戴しありがとうございました。
米国出願中の特許 ”Multi-surface image acquisition system, observation device, observation method, screening method, and stereoscopic reconstruction method of subject.” (US 16/087981) に対し、米国特許庁より特許登録の通知があり、本日、特許証が届きました(US10921256B2)。このように早く特許登録となることは異例で大変驚きました。当初米国審査官はよく理解していないように思われましたが、翻訳の誤訳問題もあり、米国代理人に本当に助けてもらいました。審査官インタビューのための資料作りは、共同発明者のテクニカル社小島さんの上司である山内社長の激励のお言葉で全力で集中して作製しました。弁理士の富沢先生を始め、ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
恒例のNeurovascular Unit 研究会2021が、今年から国際化の方向となり、NVU Workshop 2021として、慶應義塾大学 医学部 神経内科 中原先生を代表世話人として開催されました。オンラインではありましたが、運営委員の先生方と菅野先生、正本先生のご尽力やお心遣いによりまして、いつもながら素晴らしい会でした。山田は、横浜でのBRAIN2019でグルコースに関する教育symposiumに来てもらったIben Lundgaardに声をかけ、こんどはGlymphatic systemについて話してもらいました。オンラインのメリットを生かし、正本先生のお計らいでdiscussion時間も充分にとれ、Ibenは脳のリンパ系としてGlymphatic systemがげっ歯類だけでなくヒトでも存在するか論争を呼ぶ中、まさに最新のデータを話してくれました。また、九州大学の山ア先生には目の覚めるような先端研究をご披露いただき、私は勉強になることしきりでした。菅野先生、正本先生、そして難しい時期に開催にまで御尽力いただいた運営委員の皆様、誠にありがとうございました
セッション3:NVU-Glia/ Glymphatic system (招待講演) (座長:弘前大学大学院 医学研究科 統合機能生理学講座 山田)
「グリア細胞による脳内炎症制御機構の解明」
九州大学大学院 医学研究院 神経内科 山ア 亮 先生
「The glymphatic system: from rodents to large mammals to humans」
Lund University Iben Lundgaard 先生
欧州出願中の特許”Glucose derivative,and cell imaging method and imaging agent using said derivative.”(EP15776849.0)に対し、欧州特許庁より特許許可の通知があり、本日、特許証が届きました(EP3130596B1, 独 DE602015064978.8, 英 GB3130596B1, 仏 FR3130596B1, ベルギー BE3130596B1, スイス CH3130596B1, アイルランド IE3130596B1)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
教室で実験をされた整形外科大学院博士課程・小川哲也先生の論文がオンライン掲載されました。2016年に現在は整形外科で八面六臂の活躍をしている佐々木綾子がマウスインスリノーマという一方変わった細胞で示した蛍光L-グルコースの取り込みが、ヒト骨肉腫細胞でも驚くほど同じような形で起きることを示した内容です。通常のセルラインからは継代を繰り返すうちに失われてしまったかに見える性質がこうした細胞には保存されていたのかもしれません。培養細胞ではありますが、予想外に広い範囲のがん細胞に共通する性質であることは驚きでもあり、今後の解析に期待が高まります。論文作製にあたり励ましやご尽力を頂戴した関係各位の皆様方にあらためて心より感謝申し上げます。
Tetsuya Ogawa, Ayako Sasaki, Koki Ono, Shusa Ohshika, Yasuyuki Ishibashi, Katsuya Yamada.
Uptake of fluorescent D- and L-glucose analogues, 2-NBDG and 2-NBDLG, into human osteosarcoma U2OS cells in a phloretin-inhibitable manner. Human Cell 34: 634-643 (2021), doi: 10.1007/s13577-020-00483-y.
https://doi.org/10.1007/s13577-020-00483-y
第52回東北生理談話会が、福島県立医大細胞統合生理学講座の狭間章博先生を当番幹事として開催されました。今回はZoomによるオンライン開催となり、小野幸輝が下記の演題で口頭発表を行いました。無肥料・無農薬でりんごを育てることは至難の技とされますが、弘前市郊外の木村農園ではこの困難なりんご栽培に成功し、映画にもなるなど、数10年も続けています。その秘密の一端を科学的に調べ、普及にむけご協力をしていくことは、地元弘前大学の使命の一つと考えます。今回は、毎月同じ樹から採取したふじ果実の果皮の直下に高濃度に含まれるポリフェノールPhlorizinの月ごとの変化を、質量分析により解析し、減農薬・無化学肥料栽培により県特別栽培認定されている圃場のふじと、同日採取で比較しました。どちらも献身的なご努力により長年栽培を続け、評価の非常に高いりんごです。
りんごを皮ごと摂取すると、Phlorizinが体内でLactase-Phlorizin Hydrolase (通称ラクターゼ)によりグルコースとPhloretinに分解されますが、実はこのPhloretinは、蛍光L-グルコースのがん細胞への取り込みを阻害する決定的な天然物です(Sasaki A. et al., Hum Cell 2016; Ono, K. et al., Cancers 2020)。Phlorizinは最新の高血糖薬として既に臨床応用されており、抗がん効果も報告されており、さらに真菌が好む炭素源であることも知られているため、今回焦点をPhlorizinの精密解析に的を絞った次第です。
「自然栽培および特別栽培された「ふじ」の果皮に含まれるPhlorizin含量の定量」
○小野幸輝、今井麻智子、山田勝也
弘前大学大学院医学研究科・統合機能生理学講座
第43回日本膵・胆管合流異常研究会が、島根大学医学部消化器・総合外科田島義証先生会長として開催され、当教室で実験をされた消化器外科講座の横山拓史先生が下記の演題で口頭発表を行いました。
「蛍光L-グルコース誘導体を用いた生体内癌細胞の蛍光イメージング〜新たな癌進展度診断の可能性〜」
○横山拓史1、佐々木綾子2、吉澤忠司1、木村 憲央1、石戸圭之輔1、鬼島宏3、山田勝也4
1弘前大・医・消化器外科 2弘前大・医・整形外科 3弘前大・医・病理生命 4弘前大・医・統合機能生理
第24回を迎えた酸素ダイナミクス研究会が、電気通信大学情報理工学研究科の正本和人会長のもとオンライン開催され、慶應義塾大学梶村眞弓先生座長のご紹介で山田が「グルコース飢餓環境を生き抜くがん細胞の戦略から想うこと」というタイトルの教育講演を行う機会を頂戴しました。講演後、神経にしか関心や知識を持たなかった私に酸素やグルコースに対する関心を持たせてくださった恩師の菅野巌先生からメールを頂戴しました。最初はポツポツ聞かせてもらいながらも物になるのかなと半信半疑だった蛍光L-グルコースが、組織学だけの世界に生理学の世界を持ち込み、がん診断の分野を切り開く痛快な話と、過分なお言葉を頂戴し、 ?もおだてりゃなんとやら状態です。この年にもなれば、我が身の力不足は重々承知しておりますので、願わくば優秀な先生方の仲立ちとなり、今後とも患者さんと臨床現場に役立てられるよう精進します。どうか変わらぬご指導の程。
長年、努力を積み重ねてきました小野幸輝が、このたび無事博士号を取得いたしました。これまで小野を公私にわたり支え、ご支援を賜りました皆様、ならびに学位取得にあたりお世話になりました関係各位の先生方に心より感謝申し上げます。なお、小野は博士研究員として教室の研究をますます力強く推進すべく、日夜努力しております。今後とも皆様の温かいご指導、ご支援のほどお願い申し上げます。
第53回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会が、千葉県がんセンター整形外科石井猛先生を会長としてオンライン学術集会として開催されました。当教室で実験を行なってきた整形外科博士課程の小川哲也先生が下記の演題にてポスター発表を行いました。第三コーナーを周り、学位論文投稿へラストスパートに入る時期ですね。
「蛍光グルコースを用いた骨肉腫細胞の糖代謝経路の検討Glucose metabolism imaging in osteosarcoma cells using fluorescent glucose.」
○小川哲也1、大鹿周佐1、佐々木綾子1、猿賀達郎1、小野浩弥1、石橋恭之1、山田勝也2
1弘前大・医・整形外科 2弘前大・医・統合機能生理
国内出願中の特許 「スフェロイドの作製方法及び該方法に用いる培地」が、この度日本国内で特許登録されました (特許第 6721868号)。これまで多大なるご支援を賜りました関係各位の皆様に本当に心より御礼申し上げます。
現在主力として八面六臂の活躍をしてくれている大学院博士課程の小野幸輝を第1著者とするL-グルコースに関する総説がCancers から出版されました。修士課程学生として、農学生命科学部の吉田教授のところから、当教室に2年間在籍して素晴らしい仕事をしてくれた滝川翔太君が第2著者です。
生命活動を支えるエネルギーであるD-グルコースに比較して、その鏡像異性体であるL-グルコースは、天然にあまりみられないとしてごく少数例を除いてこれまでほとんどか顧みられたことがありません。私達は、L-グルコースの蛍光誘導体2-NBDLGが悪性の特徴を示す腫瘍細胞に取り込まれたことからL-グルコースそのものに関心を持ち、これまで研究を進めてきました。本総説は、L-グルコースの歴史から、最新のがんとの関係に至るまでをまとめたものです。
不思議なことにL-グルコースに関する研究には、希少糖で国際的に著名な香川の何森先生のグループのお仕事や、L-グルコースを代謝する菌とその経路を同定された筑波の中村先生など日本発のものが少なくありません。また、蛍光グルコースに関しては、D型もL型も日本で生まれています。小野のこれまでのたゆまぬ努力が形となり、関係各位の皆様方のご尽力に心より感謝申し上げます。
Koki Ono, Shota Takigawa, Katsuya Yamada.
L-Glucose: Another Path to Cancer Cells. Cancers 12(4): 850 (2020), doi: 10.33902/cancers12040850.
http://www.mdpi.com/journal/cancers/special_issues/mfdctpaat
http://www.mdpi.com/2072-6694/12/4/850
主として高校生を対象に、弘前大学ってどんなところなのだろう、ということに、いろいろな先生が様々な角度からオムニバス形式で寄稿した著書が発行されました。山田は、「分かる」という章に、研究のまねごとをはじめてから、やみつきになるまで研究に関して思うことなどを徒然なるままに記しました。いろいろな先生方の文章を拝見するとそれぞれ個性的でまた哲学というかお人柄が現れていて面白いですね。編集の労でお骨折りをされた渡邉誠二先生を始め、関係各位のご尽力は大変だったと思います。自分の分は横に置いて、とても面白い本だと感じます。
山田勝也「偶然に遭遇する道」弘前大学レクチャーコレクション 学びの世界へようこそ 弘前大学出版会70周年記念出版, 253-262pp, 国立大学法人弘前大学, 総ページ数307ページ.
http://www.hirosaki-u.ac.jp/hupress/2020/03/5750
細胞診に関する国際特許 「生体由来細胞を用いたがん細胞の抽出方法」が、この度日本国内で特許登録されました (特許第 6670503号)。
今回の登録をもって、細胞診特許が、幸い出願した全ての国において特許成立となりました(US10551387B2, EP3199638B1, 独 DE602015030527.2, 特許第6670503号)。これまで多大なるご支援を賜りました関係各位の皆様に心より御礼申し上げます。
整形外科領域の基礎学会として世界最大の米国整形外科基礎学会Orthopaedic Research Society (ORS) 2020 Annual Meetingがアメリカのアリゾナ州フェニックスで開催され、当教室で実験を行ってきた整形外科博士課程の小川哲也先生が、下記の演題でポスター発表を行いました。
Ogawa, T., Ohshika, S., Sasaki, A., Ono, H., Ishibashi, Y., Yamada, K., “Glucose metabolism imaging in osteosarcoma cells using fluorescent glucose derivatives.”
米国出願中の特許 ”Cancer cell detection method using living body-derived cells.” (US 15/513259) に対し、米国特許庁より特許登録の通知があり、本日、特許証が届きました(US10551387B2)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
恒例のNeurovascular Unit 研究会2019が、慶應義塾大学医学部 信濃町キャンパスで、慶應義塾大学医学部神経内科中原仁先生を代表世話人として開催されました。山田は下記セッションで座長をいたしました
セッション1:NVU-神経機能(座長:弘前大学大学院 医学研究科 統合機能生理学講座 山田)
「ミクログリアによる神経過興奮への関与」
量研機構 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部 奥山 翼 先生・田桑 弘之先生
「MRSおよび超偏極脳 MRSによる脳病態研究」
量研機構 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部 高堂 裕平 先生
台湾の台北で開催されました2019 International Conference for Leading and Young Medical Scientists (IC-LYMS2019)にお招きを受け、山田が“Detection of single malignant cells in ascites of cancer patients by 2-NBDLG, a fluorescet L-glucose (fLG)”のタイトルで講演を行いました。政府の支援で、各国からいろいろな分野の研究者に声をかけて交流を図るための会議を催しているとのことでしたが、会議に呼ばれた者同士でとても貴重な機会になりました。
米国継続出願中の特許 ”Novel glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative.” (US 15/956897) に対し、米国特許庁より特許登録の通知があり、本日、特許証が届きました(US10509041B2)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
高松で開催されました希少糖に関する国際会議7th International Symposium of International Society of Rare Sugars (ISRS) Rare Sugar Congress 2019に、何森 健先生からお招きを受けまして、山田が“Single malignant cells in ascites of cancer patients visualized by 2-NBDLG, a fluorescently labeled L-glucose (fLG) ”のタイトルでセミナー講演を行いました。何森先生が種を巻かれてから30年、希少糖という分野が今やこのようなスケールの大きい会議を開催するまでになり、当日はFDAをはじめ各国のregulationに関するexecutiveもお見えになり、幅広い分野の方と交流を深めることができる大変貴重な機会となりました。大会開催責任者を勤められた秋光和也先生に心から御礼申し上げます。
柴崎先生のご論文が、Laboratory investigation誌に掲載されました。ご研究もお人柄も本当に素晴らしいい先生で、日本に帰ってこられてすぐに生理研の冨永教授のご紹介でお会いしてから早いものでかれこれ20年近いお付き合いかと思います。パワーもアイデアも速度も三拍子揃っている先生で、長崎県立大学教授としてこれからおおいにご活躍されることと確信しています。
Koji Shibasaki, Katsuya Yamada, Hideki Miwa, Yuchio Yanagawa, Michiyasu Suzuki, Makoto Tominaga, Yasuki Ishizaki.
Temperature elevation in epileptogenic foci exacerbates epileptic discharge through TRPV4 activation. Lab. Invest. 100: 274-284 (2020).
http://www.nature.com/articles/s41374-019-0335-5
第51回東北生理談話会が東北医科薬科大学医学部神経科学の松坂義哉先生を当番幹事として開催されました。小野幸輝が下記の演題で口頭発表を行いました。。
「りんご果皮にふくまれるPhlorizin/Phloretinの質量分析」
○小野幸輝1、今井麻智子1、長友克広1、田中和明2、山田勝也1
1弘前大・医・統合機能生理 2弘前大・農生・食料資源
中国出願中の特許 ”Novel glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative.” (CN 201580030346.9) に対し、中国特許庁より特許登録の通知があり、本日、特許証が届きました(ZL201580030346.9)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
国内出願中の特許 「新規なグルコース誘導体、および該誘導体を用いた細胞イメージング方法およびイメージング剤」が、この度日本国内で特許登録されました (特許第 6566348号)。これまで多大なるご支援を賜りました関係各位の皆様に本当に心より御礼申し上げます。
米国出願中の特許 ”Novel glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative.” (US 15/956897) に対し、米国特許庁より特許査定通知がありました。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
脳循環に関する国際シンポジウムBRAIN & BRAIN PET2019 The 29th International Symposium on Cerebral Blood Flow, Metabolism and Function. The 14th International Conference on Quantification of Brain Function with PETにお招きいただき、山田は、“Imaging malignant potential by Fluorescent glucose uptake.”というタイトルで教育講演を行いました。この学会は各国持ち回りで開催され、今年は久しぶりに日本(横浜)での開催となったもので、山田はMikael PalnertとグルコースをテーマとするSession提案を行い、脳の神経細胞がグルコースを利用することに関する論文やGlymphatic systemで注目を集めるIben Lundgaardなどを呼んで、教育Session “Glucose utilization in neuronal and tumor cells ? novel perspectives for [18F]FDG PET” のSession Organizerをつとめました。当日は非常にエキサイティングかつ交流を深める最高の一日となりました。
BP01:Glucose utilization in neuronal and tumor cells - novel perspectives for [18F] FDG PET
Chairs: Mikael Palner, Katsuya Yamada
Mikael Palner “Introduction: background and different novel usages of 18F-FDG PET”
Iben Lundgaard “Direct neuronal glucose uptake using 2DG-IR imaging”
Oliver Kann “Energy metabolism underlying specific neuronal network activity states”
Katsuya Yamada “Imaging malignant potential by fluorescent glucose uptake”
Heike Endepols “Metabolic functional connectivity: a new application for FDG-PET”
中国出願中の特許 ”Novel glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative.” (CN 201580030346.9) に対し、中国特許庁より特許査定通知がありました。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
欧州出願中の特許 ”Cancer cell detection method using living body derived cells.” (EP 158446973.1) に対し、欧州特許庁より特許登録の通知があり、本日、特許証が届きました(EP3199638B1, 独 DE602015030527.2, 仏 FR3199638B1)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
米国出願中の特許 ”Method for imaging cell using fluorescence-labeled sugar derivative having coumarin derivative bound thereto, and imaging agent.” (US 14/431523) に対し、米国特許庁より特許登録の通知があり、本日、特許証が届きました(US10288604B2)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
米国出願中の特許 ”Method for imaging cell using fluorescence-labeled sugar derivative having coumarin derivative bound thereto, and imaging agent.” (US 14/431523) に対し、米国特許庁より特許査定通知がありました。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
生検(バイオプシー)などにより生体から取り出した組織片に、蛍光L-グルコースを適用する方法などに関する特許出願、「生体由来組織片を用いたがんの検出方法、および生体外での生体由来組織片中の細胞の維持方法」が登録されました(特許第6406715号)。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
伝統ある第22回酸素ダイナミクス研究会が電気通信大学で開催されました。新会長は電通大の正本和人先生となり、前会長の高橋英嗣先生が、「細胞・臓器・生体における酸素の測定」というタイトルで教育講演をされ、様々な酸素計測法に関してわかりやすくお話をされました。山田は座長をつとめさせていただきました。
弘前大学が地元企業との共同研究を支援する平成30年度弘前大学グロウカルファンドに、当研究グループと東和電機工業株式会社との共同研究「果実ポリフェノールの光計測に関する研究」が採択されました。応援していただいた関係各位の皆様に心から御礼申し上げます。これまでの共同研究をさらに加速させ、お世話になった地域に少しでも貢献できるように頑張って参ります。
15th Meeting of the Asian-Pacific Society for Neurochemistry (APSN2018) がマカオで開催され、山田が蛍光グルコースに関してシンポジウム講演を行いました。
15th Meeting of the Asian-Pacific Society for Neurochemistry
Symposium 9: Precision Medicine: Towards disease treatment and prevention
Katsuya Yamada, "Fluorescent L-glucose, a new tracer for imaging tumor cells having malignant potential."
国内出願中の特許「生体由来組織片を用いたがんの検出方法、および生体外での生体由来組織片中の細胞の維持方法」(特願2015-559976)に対し、特許庁より特許査定通知がありました。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
第41回日本神経科学大会が兵庫県神戸市で開催されました。長年取り組んできた黒質網様部がらみで、昨年論文報告したアストロサイトに発現するドーパミン受容体の仕事を線条体等に拡大した研究ですが、D1受容体に続いてD2受容体についても特に線条体で詳しく調べたところ、昨年度までの実験結果からは全く予想しなかった新たな展開となり、長友君の発表には大変多くの方が見に来てくださりました。それにしても神経科学の研究は、しばしば予想もしないことが起きますね。論文発表を急がなければと話しています。
「成熟マウス脳黒質、線条体、視覚野におけるドーパミン受容体サブタイプ発現の違いに基づくアストロサイト多様性」
○長友 克広1、小林 和人2、山本 欣郎3、山田 勝也1
1:弘前大・医・統合機能生理、2:福島医大・医・生体機能、3:岩手大・農・獣医細胞システム
緑色や赤色の蛍光グルコース誘導体の物質特許に続いて、米国にてこのたび青色の蛍光グルコース誘導体に関する国際特許“Glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative.”が登録されました(US10001487B2)。特に米国ではどの特許も何年にもわたって審査官の拒絶意見への抗弁を重ねてきましたので、言葉に尽くしがたいものがあります。これまで多大なるご支援をいただきました関係各位の皆様に、心より御礼申し上げます。
天然にみられないL-グルコースを蛍光で光らせた蛍光L-グルコース誘導体に関する最初の物質特許 "Novel glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative." に対し、米国特許庁より特許登録の通知があり、本日、待望の特許許可証が届きました(US 9,958,450 B2)。
今回の登録をもって、蛍光L-グルコース誘導体の物質特許ならびに方法特許(蛍光D-グルコース誘導体と比較する使用法)が、幸い出願した全ての国において特許成立となりました(US9,958,450B2, US8,986,656B2, EP2,325,327B1, 特許第5682881号)。
平成20年8月8日の優先権主張日以来、トータル10年間の厳しい戦いでしたので、万感の思いです。これまで多大なるご支援を賜りました関係各位の皆様に本当に心より御礼申し上げます。この基本技術が社会実装され、様々な分野で役立っていくことを心から願っています。
世界初の青色蛍光L-グルコースを用いた細胞イメージングに関する国際出願「クマリン誘導体が結合した蛍光標識糖誘導体を用いた細胞イメージング方法及びイメージング剤」が、この度日本国内で特許登録されました(特許第6327565号)。平成24年の出願以来6年にわたり特許審査官との数々のオフィスアクションへの対応等でご支援をいただきました皆様、本学知財部を始め学内外の関係各位に心より感謝申し上げます。
天然にみられないL-グルコースを蛍光で光らせ腫瘍細胞に適用すると、腫瘍の悪性化に伴い細胞内に取り込まれ、がん細胞が蛍光で光ることを述べた国際出願 ”Method for detecting cancer cell using fluorescently labeled L-glucose derivative, and cancer cell-imaging agent comprising fluorescently labeled L-glucose derivative.” が、欧州特許庁で特許登録されました(EP2703495 B1)。
平成23年の優先権主張出願から7年にわたり多大なご支援を頂戴した多くの皆様に心から感謝申し上げます。
本特許に関しては、他の特許とは異なり最初に国内で特許第6019500号が成立し、また中国特許ZL201280015126.5も成立しておりました。今回の欧州特許が登録されたことで、いよいよ残すところは2013年9月出願以来、数々のOffice Actionへの反論に精力を注いできた米国特許庁のみとなりました。蛍光L-グルコースのがんへの応用が広く医療と一人でも多くの患者さんの為に役立っていく技術となることを願います。
平成28年度にスタートした弘前大学機関研究「糖代謝イメージングに基づく細胞状態評価・診断戦略の開発」(代表者山田)が、平成30年度の継続課題として採択されました。ご支援、ご協力いただきました関係各位の皆様に深く感謝申し上げます。最終年度にあたり成果につなげるべく力を注いで参りますので、何卒ご指導の程お願い申し上げます。
第95回日本生理学会大会が香川県高松市で開催され、数年来取り組んでいる黒質網様部のドーパミン応答に関連して、論文発表後の研究成果を長友助教が発表しました。
生理学会は全身にまたがる多様なテーマを勉強できる貴重な機会ですが、昔と比べると小規模となり、脳研究の発表数も少なく、寂しい気もいたしますね。
「成熟マウス脳黒質、線条体、視覚野におけるドーパミンD1受容体あるいはD2受容体を発現するアストロサイト多様性」
○長友 克広1、小林 和人2、山本 欣郎3、山田 勝也1
1:弘前大・医・統合機能生理、2:福島医大・医・生体機能、3:岩手大・農・獣医細胞システム
研究室研修発表会が行われ、10月から当研究グループで研究を続けていた2人の学生の応援にスタッフ全員で出かけました。山子君、手代森君2人ともそれぞれ一生懸命頑張った研究結果で、英語発表にも臆することなく、自信をもって堂々と発表していて、若々しさも全開でした。
米国出願中の特許"Novel glucose derivative, and cell imaging method and imaging agent using said derivative."(US2017/0122955)に対し、米国特許庁より特許査定通知がありました。これまで多年にわたり多大なるご協力いただきました関係各位の皆様に、心より感謝申し上げます。
平成24年出願のクマリン誘導体を用いた細胞イメージングに関する国際特許「クマリン誘導体が結合した蛍光標識糖誘導体を用いた細胞イメージング方法及びイメージング剤」“Method for imaging cell using fluorescence-labeled sugar derivative having coumarin derivative bound thereto, and imaging agent.”が、欧州で登録されたとのうれしい知らせがありました(EP2905620)。長きにわたりお世話になりました関係各位の皆様に心より御礼申し上げます。
米国出願中の特許"L-Glucose derivatives having fluorescent chromophore."(US2015/0212094)に対し、米国特許庁より特許査定通知がありました。ご支援、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
欧州出願中の特許"Method for detecting cancer cell using fluorescently labeled L-glucose derivative, and cancer cell-imaging agent comprising fluorescently labeled L-glucose derivative."(EP2703495)に対し、欧州特許庁より特許許可の通知がありました。多大なるご協力をいただきました関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。
弘前大学が地元企業との共同研究を支援する第1回弘前大学グロウカルファンドに、当研究グループと東和電機工業株式会社との共同研究「果実ポリフェノールの光計測に関する研究」が採択されました。応援していただいた関係各位の皆様に心から御礼申し上げます。お世話になった地域に少しでも貢献できるように頑張って参ります。
ジョージア州の州都アトランタにあるEmory大学で。
空港まで迎えに来てくれた袁君。秋田大では博士課程学生としてものすごく頑張りました(当時のハードな日々は忘れられないと話していました。私も若かったので、夜も昼も働かせてごめんなさい!)。その後米国に渡って10年以上、今はEmory大学でチームを率い、超大型予算も取り、見事に生き抜いていました。
今回は袁君があちこち声をかけてくれて、いろいろなところで脳黒質の話や、蛍光グルコースイメージングに関するセミナーなどをさせてもらい、1時間刻みのスケジュールで非常にたくさんの研究者とエキサイティングな話ができました。
研究者人口の違いはすごく感じますね。Emoryにも専門領域が極めて近い人が学内にいて話が通じるのは本当に羨ましい限り。日本にいると完全に同じ研究領域の人に巡り合うことは難しいですものね(単に私が黒質網様部という特殊な領域をやっているからですが)。
Emoryにも本当に素晴らしい研究者がいて、Winshipがん研究所の次期所長のHaian Fuさん等、非常に革新的な研究を初めておられ、人格高潔、心が洗われるようでした。
アトランタは南部の歴史の悲哀と、風と共に去りぬの舞台にもなったそこから立ち上がる魂、CNNやコカ・コーラ、高速道路がここから全米で始まったという話や、農民出身のカーター大統領、歴史が詰まった趣のある街ですね(演奏のレベルも高い!)。細胞が集まると互いにコミュニケーションや役割分担が始まり、多様性が生まれるという点では、微生物や植物も、脳も、そしてがん細胞も共通する部分があります。それぞれの生き物のストラテジーと共生等、話が尽きず、新しい共同研究も始まりそうです。
一転して、Washington D.C.郊外のBethesdaにあるNIH National Eye InstituteでNeuronal Networks Section Chiefを務めておられる日本を代表する神経科学者、彦坂興秀先生の研究室にお邪魔して、セミナーやいろいろなお話をする機会をいただきました。2日間にわたった彦坂先生とのディスカッションは本当に珠玉の時間でした。人生の過ごし方を深く考えさせられます。
セミナー前の和やかなひと時 弘前から持参したクッキーがバカ受け!
皆さん、本当にピュア。彦坂先生のお人柄によるものでしょう。今度お伺いするときは何をもっていきましょうか。
NIMHのSystems Neuroscience Chiefを務める“Chip” Gerfenさんも参加され、終わってからChipさんの研究室で熱い議論も。
長年勤めてくれた教室スタッフ4名の送別会を、いつもお世話になっている「ふじや」さん貸し切りで行いました。
獅子奮迅の献身的な働きをしてくれた矢野さんはお隣の県でますます大活躍を!若さに合わせて赤色の包み紙です。
ゆうきくんは、ハーブティーセットでパワーアップして、これからは関西の新天地で、思う存分に大暴れしてください!楽しみにしています。
そして10年近くにわたり教室の全てを支えて続けてくれた成田さんは金色の包み紙。JST育成研究時代から現AMED産学共創制度にひきつがれて今年で9年目。教室の3度にわたる引っ越しの時代から始まり、グループのあらゆる成果は成田さん無しではどれも決してありえませんでした。晴れて4月からは、付属病院で新出発することとなりました。きっと成田さんのことですからすぐに大活躍されることでしょう。でも、どうか少しペースを落としてこれからは人生を存分にエンジョイしてくださいね。
高木さんは、病理データの高度な処理から様々な裏方まで教室を立派に助けてくれ、いぶし銀の包み紙。4月からは本業に専念できる時間が増えそうです。
D-アミノ酸を分析するカラムを長年のご苦労の末に作り上げ、タンパク質の科学を塗り替えつつある且草カ堂の三田真史先生からのお誘いにより、D-アミノ酸学会第2回ワークショップ「キラルアミノ酸研究への招待」に山田が出席し、大変勉強になりました。三田先生とは昨年の札幌の生理学会のシンポジウムにお呼びしたことがご縁で、お付き合いが始まりました。己を信じて戦う芯の通った戦国時代の侍のような研究者で、このような時代にあって、その存在が勇気を与えてくれます。また、ワークショップでは慶応大学の笹部潤平先生(H28年度慶応大学医学賞医学研究奨励賞)とお話する機会をいただき、ハーバード大から戻られたとのことで、今回は下記の腸内細菌のお話をされ、これまた本当に素晴らしいこれから中心となって時代を率いる稀有な研究者と実感しました。お二人は研究を通じた長いお付き合いということで、さもありなんと思いました。
http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/aiso/images/pdf/20170124sasabe2DAA_WS.pdf
杉浦歩先生の短期共同研究最終日ということで、「哺乳類細胞におけるペルオキシソーム
de novo合成経路の解析」のタイトルでセミナーを行いました。杉浦先生のご留学先であったDr. McBride研究室(McGill University, Canada)での実験結果の紹介とともに、哺乳類細胞におけるペルオキシームde novo合成の新たなモデル“ハイブリッド説”についてディスカッションを行いました。セミナー終了後は、研究打ち上げと送別会を兼ねてお寿司でランチ!杉浦先生のますますのご活躍を教室スタッフ一同応援しております。
東京薬科大学生命科学部 分子生化学研究室の杉浦歩先生が、短期共同研究の為、山田研究室にお見えになりました。杉浦先生は柳先生の秘蔵っ子で、カナダのMcGill Univから戻ったばかりの新進気鋭の研究者。ちょうど2月号のNature誌にはFirst Authorで論文が発表されました。
http://www.nature.com/nature/journal/v542/n7640/full/nature21375.html
NatureのNews & View
http://www.nature.com/nature/journal/v542/n7640/full/nature21496.html
にも取り上げられ、意欲とエネルギーそしてワールドクラスのスピード感に満ち溢れた素晴らしい人柄の若者で、教室面々も思わず巻き込まれて活気あふれる夢のような毎日を過ごすことができました。
恒例のNeurovascular Unit 研究会2017が、慶應義塾大学医学部 信濃町キャンパスで、慶應義塾大学 医学部 神経内科 鈴木則宏先生を代表世話人として開催されました。いつもながら、運営委員の先生方と菅野先生、正本先生のご尽力やお心遣いがにじみ出て、暖かく素晴らしい、本当に感動する会でした。山田は、旧知の群馬大柴崎先生をお呼びして、温度検出に関する最新知見をお話いただき、下記セッションで座長をいたしました。
セッション1:NVU-神経機能(座長:弘前大学大学院 医学研究科 統合機能生理学講座 山田)
「脳内温度の不均一性と神経活動」
群馬大学大学院 医学系研究科 高次機能統御系脳神経発達統御学 柴崎 貢志 先生
「マルチスケールイメージング技術を用いた認知症モデルマウスにおける神経毒性メカニズムの探索」
岩手大学大学院 工学研究科/放射線医学総合研究所 漆畑 拓弥さん
先日弘前大学で講演をされた杉浦歩先生の所属する東京薬科大学生命科学部分子生化学研究室柳茂教授のご教室に山田がお邪魔して、下記タイトルのセミナー講演をいたしました。
「蛍光L-グルコースfLGを用いたがん診断技術の開発」
柳先生は、杉浦先生からお聞きしていた通りの本当に素晴らしいお人柄で、杉浦さんと話をされているところは、普段の弘前での予算や特許がらみのぎりぎりとしたやり取り(すみません)とは全く異なる純粋科学の美しい迫力で魅入るように引き込まれました。超一流誌に掲載された全く新しいお話で世界の脚光を浴びている杉浦先生と、幸い弘前にて共同で実験を開始することとなりました。教室の面々も大きな刺激を受けることと思います。
平成23年度にスタートして今年度で最終年度を迎えることとなったJST(現AMED)医療分野研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究プログラム「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」の最終ヒアリングにあたる事後評価会が、東京AMED本部で開催され、研究代表者の山田が「蛍光標識グルコース法による体内診断プローブ開発」の5年間の歩みと最近の進捗、今後の方向について報告しました。高松POならびに審査委員の先生方から、暖かい励ましのお言葉を頂戴して万感の思いでした。
伝統ある第20回酸素ダイナミクス研究会が、高橋英嗣(佐賀大学大学院医工学系研究科先端融合工学教授)会長を世話人代表として島津製作所東京支社で開催されました。博士課程の小野と昨年めでたく博士号を取得した佐々木(現・弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座)、山田が参加し、小野が代表して特許出願した下記の内容について口頭発表を行いました。酸素ダイナミクス研究会も初代の草創期から新しい世代に代わっていく時期を迎え、運営委員会では電通大の正本先生から力強い言葉がありました。
一般演題4
「がん細胞が3次元的に集積する細胞塊『スフェロイド』のin vivoにおける自発形成」
小野幸輝、佐々木綾子、山田勝也
弘前大学大学院医学研究科統合機能生理学講座
フランスでお世話になった共同研究中のAymericが来てくれました。本当にナイスガイです。紅葉の医学部を背に赤尾さんとスリーショット!
恒例の第48回東北生理談話会が、岩手県医科大学付属病院循環器医療センターにて、久保川学教授(岩手県医科大学医学部 生理学講座統合性学分野)を代表世話人として開催されました。久保川先生は長年研究をけん引されてきたことの集大成となる年とのことで、八尾先生を始めとする重鎮の先生方に加えて、新しいフレッシュな先生方も加わり、大変印象に残る会でした。当グループからは、長友助教、博士課程の小野、ポスドクの山本悠貴君、山田が参加し、下記セッションで長友助教が口頭発表を行いました。今回は小野さんも学会に少し慣れて、楽しんでいろいろな発表を聞いていたのが何よりでした。
セッション1
「細胞状態の悪化を鋭敏に検出する蛍光L-グルコース誘導体2-TRLG;ヨウ化プロピジウム(PI)との比較」
長友克広1、小野幸輝1、萱場広之2、山田勝也1
1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前大院・医・臨床検査医学
平成24年出願の蛍光ブドウ糖のがん診断への応用に関する国際特許「蛍光標識されたL-グルコース誘導体を用いたがん細胞を検出するための方法及び該誘導体を含むがん細胞のイメージング剤」“Method for detecting cancer cell using fluorescently labeled L-glucose derivative, and cancer cell-imaging agent comprising fluorescently labeled L-glucose derivative.”が、ついに日本国内で特許登録されたとの知らせがありました(第6019500号)。がんへの応用に関する既に登録されました物質特許に次ぐ基本特許となるもので、これまで様々にご支援をいただきました皆様に心より御礼申し上げます。今後の実用化に力を尽くしていきたいと思います。
平成24年出願のクマリン誘導体を用いた細胞イメージングに関する国際特許「クマリン誘導体が結合した蛍光標識糖誘導体を用いた細胞イメージング方法及びイメージング剤」“Method for imaging cell using fluorescence-labeled sugar derivative having coumarin derivative bound thereto, and imaging agent.”が、中国で登録されたとのうれしい知らせがありました(ZL 201380050786.1)。連携企業および大変にお世話になりました関係各位に心より御礼申し上げます。
平成24年出願の蛍光ブドウ糖のがん診断への応用に関する国際特許「蛍光標識されたL-グルコース誘導体を用いたがん細胞を検出するための方法及び該誘導体を含むがん細胞のイメージング剤」“Method for detecting cancer cell using fluorescently labeled L-glucose derivative, and cancer cell-imaging agent comprising fluorescently labeled L-glucose derivative.”が中国で登録されたとの知らせを受けました(ZL 201280015126.5)。出願から4年、多くの皆様方に本当にお世話になり、心より御礼申し上げます。
動物界、植物界、微生物に至る生物の栄養素「糖」。その摂取状態を蛍光で可視化し、ヒト、植物、微生物の健全な共生関係の理解と維持に役立てることを目的としたプロジェクト「糖代謝イメージングに基づく細胞状態評価・診断戦略の開発」(代表者山田)が、平成28年度 弘前大学機関研究に採択されました。
今回は地方大学の厳しい財政状況の中で、全学で採択枠が1グループだけということで厳しい責任を負っていると理解しております。医学研究科の臨床および基礎の共同研究者の諸先生方に加え、保健学研究科、農学生命科学部、理工学研究科の素晴らしい先生方と、さらには学外研究機関、青森県内企業、そして海外企業ともこれまで以上に密な協力体制を作りながら、本プロジェクトを推進し、地域と社会に少しでもお役に立てるよう、尊敬する立派な先生方と力を合わせて参りたいと存じます。
頂上に一歩また一歩と近づく程に急坂と格闘する毎日ですが、あたたかい励ましとご協力、ご支援をいただきました学内外関係各位の皆様方に支えられ、大きな感謝の気持ちを胸に進みます。何卒ご指導の程、お願い申し上げます。
産学共創の場に続いて、翌日は東京・市ヶ谷のJST東京本部別館ホールで、AMED主催の「AMED 産学共創基礎基盤研究プログラム 生体イメージング 新技術説明会」が開催され、蛍光ブドウ糖の医療応用を目指す本研究の成果の一部を一般企業向けにアレンジして下記のタイトルで講演を行いました。
幸い、本説明会が具体的な話合いに進む大きなきっかけとなり、弘前大学のような地方大学にとって、こうした機会の重要性を改めて感じました。
「蛍光L型ブドウ糖を用いたがんの悪性度診断の可能性」山田勝也
https://shingi.jst.go.jp/list/amed/2016_amed.html
平成23年度からご支援をいただいたJST(現AMED)医療分野研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究プログラム「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」も今年が最終年度にあたり、東京のAMED本部で最後の「産学共創の場」が開催され、山田が代表して5年間にわたる研究報告を行いました。
生体に蛍光L-グルコース(fLG)を直接投与し、最終的にヒトのがん診断を目標とする本プロジェクトは、当初全くの暗中模索からスタートし、投与法や検出法の考案、内視鏡等の関連装置開発、病理診断との対応法、データ解釈、安全性試験の実施等、次々と困難な課題に遭遇しました。
論文発表も含めて何とか一歩ずつ進んでこれたことは、共同研究者である本学消化器外科の袴田先生、病理生命科学の鬼島先生両教授のご支援、そして実際に難しい実験を粘り強く遂行した大学院博士課程の横山君(現青森県立病院)と佐々木さん(現整形外科講座)、標本を丹念に検討いただいた吉澤先生、データ処理や撮影に尽力してくれた高木さん、動物管理をしてくれた古川さんを始め教室スタッフの努力と、そして国内外の連携企業、ご支援をいただいた関係各位のご尽力の賜物と思います。
また、高松哲郎プログラムオフィサーとJST伊藤さん、石橋さん、そしてAMED米原さんには、暗闇の中を船を進める我々にどのような場合にも常に暖かい励ましのお言葉と、そして危機一髪の時には加速予算等も頂戴し、それを蒔きのようにくべて研究を続けることができました。本当に感謝の念しかありません。
いよいよ企業や社会にトランスファーしていくことを目指す段階に少しずつ入っているのを実感します。今後ともどうか変わらぬご指導を賜り、暖かく見守っていただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
弘前大学大学院理工学研究科 理工学専攻 知能機械工学コース 医用システム工学、 レーザーがご専門の花田修賢先生の研究室より、修士課程一年生の澤あゆみさんが山田研究室に参加することになりました。学生さんの多い花田研究室から大人(?)の多い山田研究室へと、今までとは違う環境で、学ぶこともまたひと味もふた味も違うことと思いますが、教室スタッフ一同応援しています!
新たにぴかぴかの山本悠貴さんが教室に加わりました。山本さんは、旧知の太田 力 国立がん研究センター研究所創薬標的・シーズ評価部門ユニット長のもとでエースの一人として素晴らしい研究を進め、がん分野を代表する国際誌Cancer Researchに第一著者として論文を受理された後、この3月に東京大学大学院・新領域創成科学研究科メディカルゲノム専攻博士課程を修了されたばかり。大器の器を感じさせる好青年でこれからとても楽しみです。既にアクセルをぐっと踏み込んでおり、いいですね。
和歌山の出身で、東北は初進出!北国で春を目一杯楽しんでもらえたらいいですね。(風邪ひかないでくださいね!高木さんの声)
技術補佐員の小野幸輝さんが4月から晴れて医学研究科大学院博士課程に入学を許可されました。今までとはまた違う忙しさとなるでしょうけれど、一同で応援しています。がんばってください!
日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)に、長友助教が下記の課題で採択されました。
平成28-30年度 (2016-2018年度), 日本学術振興会科学研究費助成事業 (学術研究助成基金助成金)
基盤研究(C)「ヒト糞便由来腸内細菌群のエネルギー要求度による宿主健康度の推定」
代表者:長友克広
山田も平成28-29年度 (2016-2017年度)挑戦的萌芽研究に採択されました。新年度初めの大変嬉しい知らせでした。
新しい国内特許を共同出願いたしました。今回の出願にあたり、関係各位の皆様方には、短い期間の中を本当に絶大なご尽力を賜りまして、心から御礼申し上げます。
第93回日本生理学会大会が札幌コンベンションセンターで開催されました。旧知の防衛医科大学校の守本祐司先生とご一緒に、教室の山田は下記シンポジウムのオーガナイザーと講演を行いました。守本祐司先生は長年取り組んでこられた光線力学療法に関連した最新のお話を。山田は蛍光グルコースの状況など。また今回は特にお願いをして、DL-アミノ酸の世界で非常に大きな成果を挙げておられます資生堂の三田真史博士に膨大なお話の一端をご紹介いただきました。アミノ酸のDLのお話は、実に衝撃的な状況に突入していることがよくわかりました。グルコースの状況と考え合わせると、ますます実に興味深いです。更に多価不飽和脂肪酸等の脂質研究のお話を山形大の中村孝夫先生からお聞きすることができました。今回のシンポジウムは本当に勉強になりましたが、いずれも膨大なご研究のほんの一部のみなので、これからもお互いに交流を深めていけたらとの思いを強くしました。
シンポジウム25
Unknown biological effects of important metabolites
(重要な代謝物質の知られざる生体作用)
オーガナイザー: 守本祐司(防衛医科大学校 分子生体制御学講座)
山田勝也(弘前大学大学院医学研究科 統合機能生理学講座)
S25-1 5-Aminolevulinic acid : foe or friend to the cellular metabolism?
アミノレブリン酸は細胞代謝にとって敵か味方か?
防衛医大・分子生体制御 守本祐司
S25-2 Visualizing glucose transport of a variety of cells using fluorescently labeled glucose derivatives.
蛍光標識グルコース誘導体を用いた多様な細胞のグルコース輸送可視化
弘前大・院・医・統合機能生理 山田勝也
S25-3 Polyunsaturated fatty acids to keep and/or enhance cellular function in culture
培養細胞の機能を維持・亢進する多価不飽和脂肪酸
山形大・院医・生命情報工学 中村孝夫、佐藤大介
S25-4 Chiral amino acid metabolomics : A new frontier in physiological research
キラルアミノ酸解析が拓く新しい代謝生理研究
1)資生堂・フロンティアサイエンス、2)九州大・院薬・創薬育薬産学官連携分野 三田真史1,、浜瀬健司2
また長友助教が本生理学会においてヒト糞便に蛍光グルコースを適用した下記の興味深い結果をポスター発表し、いろいろな方から質問攻めにあっていました。
Imaging of human fecal enteric bacteria by fluorescently labeled glucose derivatives
蛍光標識グルコース誘導体を用いたヒト糞便由来腸内細菌のイメージング
1)弘前大院・医・統合機能生理、2)(株)ペプチド研究所・彩都研
長友克広1、大塚祐治2、山本敏弘2、豊島正2、山田勝也1
平成27年度 弘前大学大学院医学研究科の学位記授与式が行われました。教室で日夜実験に励んだ佐々木綾子さんと、横山拓史さんも、晴れて博士号を得て卒業となりました。佐々木さんは医学研究科 博士課程代表として佐藤学長より学位記を授与され、緊張の一瞬でした。一同より、佐々木さん、横山さん、ご卒業おめでとうございます!
松本愛美子さんが本日を持って特別研究学生の期間を修了し、東京へ戻ることになりました。初めての雪国で色々と苦労されたことも多かったでしょうけれど、教室スタッフとすっかり馴染んで充実した弘前滞在であったことと思います。記録的な暖冬となり弘前のヒトは大喜びだったのですが、超絶雪国を満喫できなかったことは松本さんには少し残念だったようですね。松本さんの今後の活躍をスタッフは皆大いに期待しています。約2ヶ月半の弘前での研究生活、本当にお疲れ様でした!
フォンデュパーティーではチョコ担当でした。
吉川さんとそっくりさん対決 !?
東京農工大学千葉先生の御教室から、昨年12月より医学研究科 特別研究学生として当教室で実験方法などを学んできた大学院博士課程の松本愛美子さんが、約2ヶ月半にわたる研究の成果を発表しました。実験方法などをいろいろ伝授してきた教室スタッフも初めて松本さんのまとまった話をじっくり聞くことができ、いろいろな質問も出て良い機会となりました。
慶應義塾大学医学部眼科学教室・光生物学研究室の栗原俊英先生がお出でになり、下記タイトルでセミナー講演をしていただきました。栗原先生は網膜がご専門ですが、がんとも共通する代謝メカニズムのお話など非常に含蓄のあるご研究で、年末のNVU研究会以来、一度じっくりお話をお聞きしたいと考えていました。ディスカッションにたっぷりと時間をとることができ、また迫力のある美しいプレゼンテーションで教室スタッフも大変感銘を受けました。
第7回 グルコース代謝セミナー
「低酸素応答による網膜組織代謝制御と疾患の関わり」
慶應義塾大学医学部 眼科学教室・光生物学研究室 栗原俊英先生
佐々木さんの論文の図の組み写真の一つのパネルがうっかり共焦点顕微鏡ファイルの原図の形のままとなっているミスがあり、正しく直したErratumが出版されました。関係各位の皆様には大変なご迷惑をおかけしてしまいました。出版に際して、画像を雑誌指定の解像度に変更するにあたり、原ファイルに戻って図を作り直した際のミスで、論文を読まれた外部の先生からのご指摘で気づきました。心よりお詫び申し上げます。
Sasaki, A., Nagatomo, K., Ono, K., Yamamoto, T., Otsuka, Y., Teshima, T., Yamada, K.
Erratum to : Uptake of a fluorescent l-glucose derivative 2-NBDLG into three-dimensionally accumulating insulinoma cells in a phloretin-sensitive manner. Human Cell 29;37-45 (2016), doi: 10.1007/s13577-015-0125-3.
http://link.springer.com/article/10.1007/s13577-016-0135-9
フルタイムの技術補佐員として、写真撮影の得意な小杉麻里さんが新たにスタッフに加わりました。実験画像撮影・データ処理業務で即戦力としてがんばってくれています。
放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センターの高堂裕平先生においでいただき、下記タイトルのセミナー講演ならびにディスカッションを行いました。高堂先生はNanoSIMSを用いた質量分析イメージングと、電子顕微鏡画像を同一サンプルで評価する先端技術を開発された、気鋭の研究者として国際的に活躍されていらっしゃいます。教室スタッフ一同、大変に勉強になりました。また共同研究も開始することとなりました。
第6回 グルコース代謝セミナー
「電顕・NanoSIMSによる13Cグルコース由来のBiosynthesis activity imaging」
放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター・先端生体計測研究プログラム 生体情報計測研究チーム 高堂裕平先生
昨年末から技術補佐員、特別研究学生やアルバイト学生など新しいスタッフが増え、教室はだいぶ賑やかになりました。日頃、出張や実験などで日程調整が難しいことも多い中、バレンタインデーを2日後に控え、ハワイお土産のチョコ&マシュマロと、成田さんお手製のパンでフォンデュパーティを行いました。おいしい時間を過ごしました。
横山拓史さんの論文がオンライン掲載されました。関係各位の皆様方のご尽力にあらためて心より感謝申し上げます。
Hiroshi Yokoyama, Ayako Sasaki, Tadashi Yoshizawa, Hiroshi Kijima, Kenichi Hakamada, Katsuya Yamada
Imaging hamster model of bile duct cancer in vivo using fluorescent L-glucose derivatives. Human Cell, doi: 10.1007/s13577-015-0131-5(2015)
http://link.springer.com/article/10.1007/s13577-015-0131-5
平成27年度(3月修了・乙)学位審査会で、教室で3年間頑張った消化器外科の大学院生横山拓史さんが博士論文の発表を行いました。主査の脳神経生理学講座上野教授、副査の病理診断学講座黒瀬顕教授、産婦人科学講座 水沼英樹教授からは、ご期待や今後のメカニズムなどに関するご質問があり、横山先生も堂々と受け答えをして大変暖かい励ましのお言葉をいたただきました。長きにわたった研究にご支援をいただきました消化器外科の袴田教授、病理生命科学講座の鬼島教授ならびに忙しい中をぬって染色をしていただいた藤田さん、試薬をご提供いただいたペプチド研究所の皆様、その他様々な形でご支援をいただいた皆様に心より御礼申し上げます。
Imaging hamster model of bile duct cancer in vivo using fluorescent L-glucose derivatives.
(蛍光L-グルコース誘導体を用いた胆道癌モデルハムスターの生体内イメージング)
腫瘍制御科学領域 消化器外科学教育研究分野 横山 拓史
学位審査会終了後は、教室スタッフ一同で「学位審査終了お疲れ様会」を、同じく発表を終えた佐々木綾子さんのたっての希望で、市内老舗「焼肉 中道」で開きました。(横山さん、ごちそうさまでした!)二次会は「Bar ash」。…みんな本当によく食べ、よく飲み、よく笑いましたね!!! 横山さん、佐々木さん本当にお疲れ様でした!
フルタイムの技術補佐員として、作業療法士で福祉に知識と経験を持つ大屋めいさんが新たにスタッフに加わりました。いつも元気な笑顔で廊下も教室も明るくしてくれています。
平成27年度(3月修了・乙)学位審査会が行われ、教室の大学院生 佐々木綾子さんが博士論文の発表を行いました。主査の脳神経生理学講座上野教授、副査のゲノム生化学講座 土田教授、病理生命科学講座鬼島教授からは大変暖かいお言葉をいたただき、何とか無事に終了したようでございます。引っ越しの手伝いに教室に来てから、はや7年程になるでしょうか。ギルソンを持ってみたいと目を輝かしていた頃から、いつのまにか論文も特許も何報か、学会発表も海外も経験するところまで参りました。これまでにはフレックスステーションでお世話になった麻酔科の広田教授、試薬をご提供いただいたペプチド研究所の皆様、細胞でお世話になった阪大の宮崎純一教授、その他数えきれない多くの皆様のご支援をいただきましたことを心より御礼申し上げます。
Uptake of a fluorescent L-glucose derivative 2-NBDLG into three-dimensionally accumulating insulinoma cells in a phloretin-sensitive manner.
(三次元的に集積したインスリノーマ細胞への蛍光L-グルコース誘導体2-NBDLGのフロレチン感受性取込み) 脳神経科学領域 神経・脳代謝制御学教育研究分野 佐々木綾子
Neurovascular Unit 研究会2016が、慶應義塾大学 医学部 神経内科 鈴木則宏先生を代表世話人として、慶應義塾大学医学部信濃町キャンパスで開催されました。いつものように菅野巌先生、正本和人先生の刺激に富む企画で、参加するたびに感動があります。今回山田は下記セッションの座長を仰せつかりましたが、いずれも素晴らしいご講演でした。また、その他にも、放医研の高堂裕平先生のNanoSIMSのお話、慶応の杉浦悠毅先生のメタボロームなど最先端でご活躍されている若い先生方の講演にとても勉強になり、その後の交流も始まりました。このうちいくつかの先生方のご研究は、正本先生が中心となり、理研の平瀬さんと私も少しだけお手伝いをして海外の先生方にもお声掛けして近々本にまとめられる予定です。
セッション2:NVU−可塑性 座長 山田勝也
「Exercise and NVC Plasticity」
首都大学東京 人間健康科学研究科 西島 壮先生
「低酸素応答で制御される網膜neurovascular unitの発生と病的変化」
慶應義塾大学 医学部 眼科学教室 栗原俊英先生
当教室で3年間一生懸命実験をして頑張った消化器外科大学院生の横山拓史さん(現・青森県立中央病院)の論文がHuman Cell誌にアクセプトされました。横山さんのこれまでの努力が実を結び、年の瀬に嬉しいニュースとなりました。消化器外科の袴田教授、病理の鬼島教授や藤田さんを始め、関係各位の皆様方のご尽力に心より感謝申し上げます。
Hiroshi Yokoyama, Ayako Sasaki, Tadashi Yoshizawa, Hiroshi Kijima, Kenichi Hakamada, and Katsuya Yamada
Imaging hamster model of bile duct cancer in vivo using fluorescent L-glucose derivatives. Human Cell, doi: 10.1007/s13577-015-0131-5(2015)
2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (PACIFICHEM 2015)がハワイ ホノルルで開催され、東大医学部&薬学部の浦野教授からのご招待により、下記のSessionで山田が蛍光グルコースの紹介を行いました。
実はハワイは初めてでした。素晴らしい海と自然、飾らない雰囲気、リピーターが増えるのもわかる気がしました。出発の飛行機が飛ばないアクシデントもあり大分汗もかきました。
Sat, Dec 19 at Marriott Waikiki Beach
Session Organizers: Y. Urano, T. Ozawa, Y. Chang, M. McCarroll
Session名 Novel Analytical Probes for In Vivo Optical Functional Imaging
Katsuya Yamada, “Imaging tumor cells using uptake of fluorescent L-glucose derivatives”
東京農工大学大学院 農学研究院 応用生命化学部門 生物有機化学研究室 千葉一裕先生の研究室より大学院博士課程の松本愛美子さんが、医学研究科 特別研究学生として山田研究室にバイオアッセイ技術を学ぶ目的で参加することになりました。有機合成を専攻されている大変優秀な学生さんです。雪国初体験!とのことで、研究とともに弘前の冬も大いに楽しんでくれたらと思います。
新たにフルタイムの技術補佐員として、家畜人工授精師で畜産分野に知識・経験が豊富な矢野愛理さんがスタッフに加わりました。潜在能力あふれる人材に教室一同大いに期待しています。
国際共同開発の打ち合わせのため山田が欧州に赴きました。
冬の風物詩「Gluhwein」
日本分子イメージング学会の機関誌「JSMI Report Vol. 9, No. 1」に下記の総説が掲載されました。
山田勝也「がん細胞を可視化する蛍光L−グルコース誘導体 (fLG)」Japanese Society for Molecular Imaging Report 9 (1) : 23-26(2015)
校正から発行まで携わっていただいた日本分子イメージング学会事務局の加用かつらさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
産学サイトビジットの為、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)産学連携部からPOの高松哲郎先生をはじめ、米原祥友主幹、秋山俊恭主幹、また、評価委員の方々に遠路お越しいただきました。進捗状況などを実機や生データを見ながら紹介し、貴重なご意見をいただくなど充実したディスカッションを行うことができました。
大学院博士課程の佐々木綾子の論文が受理され、オンライン掲載されました。ご覧いただけましたら幸いです。
Sasaki, A., Nagatomo, K., Ono, K., Yamamoto, T., Otsuka, Y., Teshima, T., Yamada, K.
Uptake of a fluorescent L-glucose derivative 2-NBDLG into three-dimensionally accumulating insulinoma cells in a phloretin-sensitive manner. Human Cell, doi: 10.1007/s13577-015-0125-3 (2015)
http://link.springer.com/article/10.1007/s13577-015-0125-3
弘前大学 大学院医学研究科 統合機能生理学講座(代表世話人:蔵田潔教授)が当番校として、第47回 東北生理談話会を弘前大学医学部コミュニケーションセンターで開催しました。教室の大学院博士課程 佐々木綾子と小野幸輝技術補佐員がそれぞれ下記の口頭発表を行いました。
がん細胞への蛍光グルコース誘導体取り込みの蛍光マイクロプレートリーダーを用いた解析方法
佐々木 綾子、山田 勝也 (2015)
蛍光Lグルコース誘導体fLGによるがん細胞可視化
小野 幸輝、佐々木 綾子、横山 良仁、刀稱 亀代志、渡邉 純、古川 正仁、今井麻智子、長友 克広、山本 敏弘、大塚 祐治、豊島 正、黒瀬 顕、水沼 英樹、山田 勝也 (2015)
小野さんは初めての学会発表お疲れ様でした。ポスター発表は何回かこなしている佐々木さんですが、口演は初めての経験で頑張りました。佐々木さんは見事!東北地方会賞(東北日本生理科学奨励賞)に輝き、教室スタッフ一同、忙しくも大変嬉しい一日となりました。
蔵田先生より賞状授与!おめでとうございます!!
いつも大変にお世話になっている農学生命科学部 杉山修一教授より、無農薬・無肥料の「奇跡のりんご」で有名な弘前市 木村秋則さんのりんごを今年も頂戴し、教室スタッフでおいしくいただきました。このように薬を使わずに健康でいられる秘密がわかれば、ヒトの医療にも役立てられるものと期待しています。
「月刊化学工業」(化学工業社)11月号に教室の小野さんを第一著者とするによるスフェロイドに関する以下の総説が掲載されました。
「三次元細胞集塊「スフェロイド」の尽きない魅力」小野幸輝、佐々木綾子、山田勝也 月刊「化学工業」66(11): 34-37(2015)
蛍光L-グルコースのがん細胞への取り込みに関する佐々木綾子(大学院博士課程)の論文がHuman Cell誌にアクセプトされました。佐々木さんのこれまでのたゆまぬ努力が形となり、関係各位の皆様方のご尽力に心より感謝申し上げます。
Sasaki, A., Nagatomo, K., Ono, K., Yamamoto, T., Otsuka, Y., Teshima, T., Yamada, K.
Uptake of a fluorescent L-glucose derivative 2-NBDLG into three-dimensionally accumulating insulinoma cells in a phloretin-sensitive manner. Human Cell, doi: 10.1007/s13577-015-0125-3 (2015)
経済産業省 東北経済産業局 平成27年度 第1回戦略的基盤技術高度化支援事業(サポーティングインダストリー(ものづくり基盤技術) 〜サポイン事業)に共同研究先の株式会社クラーロの提案による「生体材料の観察に適した倒立蛍光デジタルスキャナの開発」が採択されました。当教室も研究実施機関として参画します。
日本医療研究開発機構(AMED)のお世話になり進めている、研究成果最適展開プログラム(A-STEP)「グルコースイメージングによるガン早期診断薬」開発の中間評価(マイルストーン評価)会議が、東京AMED本部で行われ、幸いにも継続してご支援をいただけることとなりました。共同研究者の皆様、各共同研究企業の皆様、また、日頃よりご支援・ご尽力をいただいた関係各位の皆様方に心より御礼申し上げます。
東京女子医科大学(研究会世話人:山口佳寿博教授)にて、第19回 酸素ダイナミクス研究会「Gas Physiology ofO2 and CO2−分子生理学と臓器生理学を結ぶ」が開催されました。教育講演はAtsugari, Samugari遺伝子等でご高名な京都大学の梅田真郷先生にお願いし、山田が座長を務めさせていただきました。昆虫に学ぶ、大変に含蓄の深いお話を伺うことができました。
教育講演
「呼吸とエネルギー代謝:昆虫の秘密から学ぶ」
京都大学大学院工学研究科 合成・生物化学専攻 梅田 真郷
最先端のイメージング技術を有する欧州グループの責任者を弘前にお迎えし、蛍光ブドウ糖イメージングに関する協議を2日間に渡って行った結果、共同研究をスタートすることになりました。
医療分野研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究プログラム「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」発表会である「産学共創の場」が、東京の日本医療研究開発機構(AMED)本部で開催されました。研究代表者の山田が進捗状況を報告し、様々な情報交換を行いました。
第38回 日本神経科学大会 (大会長:慶應義塾大学医学部生理学教室 柚ア通介教授)が神戸国際会議場で開催され、教室の長友助教と山田が参加しました。以下のセッションにて、座長ならびに一般口演を行いました。
Neuroscience 2015
The 38Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society
Oral Sessions Day 3-July 30
3O09-3 17:30〜18:30 Room 9 (Room 3A, Kobe International Exhibition Hall)
Glia-Neuron Interaction
Chairpersons:Eriko Kage-Nakadai
The OCU Advanced Research Institute for Natural Science and Technology (OCARINA), Osaka City University
Katsuya Yamada
Department of Physiology, Hirosaki University Graduate School of Medicine
3O09-3-1(17:30) A hypothesis: dendro-dendritic communication mediated by astrocytic processes in substantia nigra
Katsuya Yamada, Koji Shibasaki, Sechiko Suga, Yoshio Yamamoto, Makoto Tominaga, Katsuhiro Nagatomo
3O09-3-2(17:45) Astrocyte regulation of neuron circadian behavior
Olga Barca Mayo
3O09-3-3(18:00) Hedgehog signaling modulates the release of gliotransmitters from cultured cerebellar astrocytes
Hiroaki Okuda, Kouko Tatsumi, Shoko Morita, Akio Wanaka
3O09-3-4(18:15) A Caenorhadbitis elegans homolog of Prox1/Prospero functions in the glia and is required for the development of sensory neurons
Eriko Nakadai-Kage, Simo Sun, Yoshikazu Nishikawa, Shohei Mitani
第7回日本応用糖質科学会東北支部会講演会が、本学農学生命科学部 吉田孝教授を代表世話人として、弘前大学・大学会館3階大ホールで開催されました。山田は以下の講演を行いました。
招待講演「蛍光標識D-およびL-グルコース誘導体の魅力」 山田勝也
寒冷に強く、品質もよい水稲品種開発に関する県産技センター農林総合研究所の長年の取り組みの紹介や、メラニン色素沈着プロセスコントロールに関するコーセー開発室からの講演、L-フコースの関わる新規加水分解酵素に関する発表等々、糖をキーワードとした幅広い分野からの示唆に富む発表が繰り広げられ、極めて内容の充実した学会でした。
第19回 腸内細菌学会が、北里大学薬学部コンベンションホールで開催されました。山田と長友が出席し、長友助教は蛍光グルコースの腸内細菌への応用について発表を行いました。腸内細菌に対する社会的関心の高まりから、会場に人が入りきれずに外にモニターといすを並べる大盛況の様相で、熱気をひしひしと感じる会でした。
一般演題 A-2 「蛍光標識L-グルコース誘導体による腸内細菌の細胞状態評価」
Evaluation of enteric bacterial cell condition by a fluorescent-labeling L-glucose derivative
長友克広1、大塚祐治2、望月雅允2、山本哲也2、津田修吾2、山本敏弘2、豊島 正2、
山田勝也1
1弘前大学大学院医学研究科・統合機能生理学講座 2株式会社ペプチド研究所
第10回 日本分子イメージング学会総会・学術集会「分子イメージングと治療の架け橋」が東京のタワーホール船堀で開催され、シンポジウム講演を山田が行いました。
シンポジウムT「分子イメージング技術の新たな展開」
Symposium 1:Advance in molecular imaging technology
「A fluorescence L-glucose derivative(fLG) for imaging tumor cells」
Katsuya Yamada
Department of Physiology, Hirosaki University Graduate School of Medicine
電気通信大学先端超高速レーザー研究センターの小林孝嘉センター長よりセミナー講演にお招きを受け、山田が「蛍光L-ブドウ糖 fLG によるがん診断法の開発」のタイトルで講演を行いました。ふだんの医学系のセミナーとは少々異なる合成や安定性といったケミカルな方向から突っ込んだ内容の質疑応答が繰り広げられました。
例年よりもかなり早い今年の桜前線北上で、弘前の桜もゴールデンウィークを待たずに満開となりました。いつも大変にお世話になっている弁理士の大澤健一先生とDRC株式会社 永野富郎社長と一緒に、お城の前で皆で記念撮影。弘前城はこれからお城を移築して、石垣の修復工事が始まります。完成は10年後とのこと。Windows壁紙の日本紹介にも出てくる東北を代表するサクラとお城の競演もしばらくお預けです。
レーザー共焦点内視鏡を使用する各国の最先端内視鏡医や専門家300名が一同に会する国際会議“The 7th International Conference of Cellvizio Users, ICCU 2015”が、ポルトガル、リスボンで開催され、同会のScientific Committee Memberとして山田が招待されました。博士課程の佐々木綾子と、消化器外科から大学院生として教室で3年間頑張った横山拓史先生(現・青森県立中央病院)も研究参画者として参加しました。
BASIC SCIENCE SESSION, TRANSLATIONAL RESEARCH(LAB)で、Ronald Wang氏と共に会議進行役を務めました。
Sunday, April 12th
4C -TRANSLATIONAL RESEARCH (LAB)
Moderator: Katsuya Yamada, Ronald Wang
Olivier Lesur
Smart imaging of acute lung injury: exploration of myeloperoxidase (MPO) activity using in vivo endoscopic confocal fluorescence microscopy (ECFM)
Jean-Luc Desseyn
MUC5B-EGFP as a model to study mouse live mucus physiology
Robert Hitchcock
Towards a novel imaging modality for pediatric cardiac surgery: reliable cardiac tissue discrimination by human examiners using probe based confocal laser endomicroscopy
Stefano Realdon
Fluorescent nanoparticles for gastrointestinal cancer imaging with dual band confocal endomicroscopy
Thomas Craven
From ex-vivo to first-in-human: a study of a clinical grade neutrophil smart probe evaluated by probe-based confocal laser endomicroscopy
2014年度版 弘前大学 英文公式パンフレット「2014 HIROSAKI UNIVERSITY RESEARCH HIGHLIGHTS」が完成しました。各国大使館にもお配りするとのこと。多くの皆様と進めている当グループの研究をトップページにて紹介していただきました。責任を感じます。
2014 HIROSAKI UNIVERSITY RESEARCH HIGHLIGHTS
蛍光グルコースに関する新たな国際特許を出願することができました。連日の激務となった大澤先生に心より御礼申し上げます。またJST知財センターならびに本学知財部、その他関係各位の皆様のご尽力に、心よりお礼申し上げます。
科学技術振興機構(JST)が主催する「JST発 ライフイノベーション 新技術説明会」が東京・市ヶ谷のJST東京本部別館ホールで開催され、山田が下記のタイトルで蛍光ブドウ糖の医療応用に関する企業向け紹介の講師を務めました。様々な新しい交流も生まれ、また秋田時代から大変にお世話になっている(株)エイブルの石川社長も出席されており、最近のダイナミックなお仕事のお話を聞かせていただき、いつもながら本当に驚かされました。
蛍光ブドウ糖を用いた新しいがん診断薬の開発
Development of cancer diagnostics using fluorescent glucose derivatives
弘前大学 大学院医学研究科 統合機能生理学講座 准教授 山田 勝也
http://shingi.jst.go.jp/abst/2014/jst-life/program.html
D/L-グルコースの取り込みの検出に関する方法が、米国特許を取得いたしました。最初の出願より7年、様々な学内外の皆様に本当にお世話になりました。共同研究者を代表いたしまして、心より御礼申し上げます。
Patent No.: US 8,986,656 B2 (Mar. 24, 2015)
“METHOD FOR EVALUATING SPECIFIC INCORPORATION OF D-GLUCOSE INTO CELLS”
Inventors: Katsuya Yamada, Aomori; Hideki Matsuoka, Tokyo; Tadashi Teshima, Osaka; Toshihiro Yamamoto, Osaka
Assignees: Hirosaki University; National University Corporation Tokyo University of Agriculture and Technology
PCT No.: PCT/JP2009/064053 (Aug. 7, 2009);WO No.: WO 2010/016587 A1 (Feb. 11, 2010)
第120回 日本解剖学会総会・全国学術集会/第92回日本生理学会大会が神戸国際会議場で開催され、山田、長友助教が参加しました。東京慈恵会医科大学の籾山俊彦先生、同志社大学の藤山文乃先生のオーガナイズによるシンポジウム「伝達物質および受容体から見た大脳基底核神経回路機能Neuronal circuit in the basal ganglia in terms of transmitters and receptors」にて、長友君の頑張った最近のアストロサイトの仕事を含めた細胞間コミュニケーションに関する仮説を、下記のタイトルで山田が提案しました。日頃のがん診断薬の開発とは全く異なるアカデミックな世界で、気心の知れた籾山先生、小林和人先生などと楽しいひと時を過ごさせていただきました。
「大脳基底核におけるアストロサイトの領域特異的ドーパミン受容体発現」
Area-specifi c dopamine receptor expression of astrocytes in basal ganglia
山田 勝也 (弘前大院・医・統合機能生理)
2年間、頑張った大学院生の滝川翔太君が晴れて修士の資格を得て、卒業となりました。農学生命科学部の指導教官である吉田孝先生、坂元君年先生、お世話になりまして大変ありがとうございました。卒業旅行でチェコ、オーストリア、ハンガリーに一人旅してきたそうで律儀にお土産をたくさん買ってきてくれました。研究で培った粘り強い努力を、新社会人としてもぜひ活かしてくれたらと思います。
青森県 新産業創造課主催の「ライフイノベーションフォーラム 2015 (AOMORI)」が青森市の青森国際ホテルにおいて開催され、山田と技術補佐員の小野幸輝が出席し、平成26年度産学連携・課題解決型医療福祉関連機器等研究開発モデル実証(医工等連携ライフイノベーション加速化事業)のご支援をいただいた研究成果に関してポスター発表し、企業向けの紹介をしました。GE Japanなど各企業の皆様と有意義な情報交換をはかることができました。
「蛍光グルコース法での画像診断を容易にするための検体ホルダ実証機の開発」
山田勝也、佐々木綾子、小野幸輝(弘前大院・医・統合機能生理) 高松輝賢、佐藤達資(株式会社クラーロ)
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/sozoka/LIforum2015.html
日本経済新聞 朝刊16面に「がんの広がり 手術中すぐ判定 体の負担軽く 〜東大・弘前大 光る物質開発〜」のタイトルで、いつも元気な東京大学の浦野教授のご研究と当教室の研究等が掲載されました。がんの病理診断の課題と、蛍光を用いた先端技術の開発に関して、よく調査された記事となっており、記者の方、真摯な好印象の方でした。拍手です。皆様に研究の概要を知っていただく貴重な機会となりました。
弘前大学・岩手大学・秋田大学と科学技術振興機構(JST)が主催する「北東北3大学連携 新技術説明会」が東京・市ヶ谷のJST東京本部別館ホールで開催され、下記のタイトルで山田が講師を務めました。広い応用が期待される出願技術について企業の方々に広く紹介でき、大変有意義な機会をいただきました。共同発明者である技術補佐員の小野幸輝も一緒に出席し、勉強させていただきました。スフェロイド作成技術への関心の高さがよくわかる機会となりましたが、海外では更に爆発的な高まりをみせているということでした。
「高密度がん細胞集塊3次元スフェロイドの高効率・安定生成法」
山田勝也、小野幸輝(弘前大院・医・統合機能生理)
http://shingi.jst.go.jp/abst/2014/kitatohoku/program.html
技術補佐員の小野幸輝が中心となって開発に成功した細胞培養に関する新たな特許出願を行いました。大変なご尽力をいただいた弁理士の大澤先生をはじめとして、弘前大知財部、関係各位の皆様に心よりお礼申し上げます。
弘前大学大学院理工学研究科で「電気学会・持続可能な社会と先端技術を支えるレーザプロセシング技術調査専門委員会〜 光・量子デバイス研究会 〜」が開催されました。レーザー加工を専門とする有識者が一同に会し、「レーザープロセッシングと先端技術」をテーマとして、専門的な議論が活発に繰り広げられました。大阪大学の中田芳樹先生、弘前大学理工学部の花田修賢先生のお誘いにより、下記のタイトルで山田が招待講演を行いました。会場で、新たな共同研究がスタートすることとなりました。中田先生、花田先生には誠にお世話になり、深く感謝申し上げます。
テーマ「バイオ応用」 座長 中田芳樹 (大阪大学)
【招待講演】 「蛍光グルコース誘導体fLGによるがんのイメージング」
山田勝也 (弘前大学大学院医学研究科)
弘前大学文京キャンパスにおいて大学院農学生命科学研究科分子生命科学コース修士論文発表会があり、大学院生の滝川翔太君が2年間の研究成果について発表しました。
蛍光Lグルコースに関する国内特許取得についての記事が朝日新聞「みちのく科学医療」欄に掲載されました。
蛍光Lグルコースに関する初めての国内特許「D−グルコースの細胞内への特異的な取り込みを評価するための方法」(特許第5682821号)が出願より6年の歳月を経て、この度晴れて特許登録されました。大変にお世話になりました皆様に心より御礼申し上げます。
大学院生佐々木家の干し柿です。もともとは渋柿ですが乾燥させることで渋がぬけ、独特の食感と甘味になります。冬の風物詩、おいしくいただきました。
新たに技術補佐員として、医療関係に豊富な経験を有する工藤加代子さんがスタッフに加わりました。
新たにフルタイムの技術補佐員として、質量分析などに豊富な経験を有する今井麻智子さんがスタッフに加わりました。がん診断技術開発に大きな力となってくれることを期待しています。
新たに技術補佐員として、元気いっぱいの對馬修美さん、米澤珠美さん(通称たまさん)がスタッフに加わり、古川さんの右腕としてパワーアップをはかります。
蛍光グルコースによるがん診断法について、最新の研究状況を朝日新聞、日本経済新聞、東奥日報、陸奥新報、デーリー東北の記者の皆さんに報告いたしました。東奥日報、陸奥新報、デーリー東北の三紙につきましては、翌日早々に記事として掲載していただきました。ありがとうございました。
弘前大学マッチング研究支援事業(弘大GOGOファンド)に、システム・インスツルメンツ株式会社と当研究室の「がん細胞の蛍光可視化用キットの開発」が採択されました。fLG(蛍光Lグルコース誘導体)を「細胞診」に適用する上で必須となる前処理工程を簡易確実に実行可能とする為のfLG蛍光可視化キット、並びに関連周辺技術の開発し、経験と主観に基づく現在のがん診断の客観化、精度向上への基盤技術とすることを目指して研究開発を進めて参ります。
蛍光L-グルコースに関する基本特許について、一昨年の欧州特許取得に続いて、国内特許が許可されることとなりました。お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。
順天堂大学 貫名信行先生のグループ論文がNature Communicationsに掲載されました。線条体の無髄神経軸索におけるNa+チャネルβサブユニット局在に関する大変興味深いお仕事で、東京都健康長寿医療センター 青崎敏彦先生、同志社大学 藤山文乃先生など多くの先生方がご協力された大作です。教室の長友助教共々、少しでもお役に立てて幸いです。
福島市のコラッセふくしまで開かれた第46回東北生理談話会(世話人 永福智志先生)に、長友助教と修士の滝川君が参加し、滝川君が最近のイメージングの成果等を発表しました。滝川君は、ポスターは経験あるものの、今回が初めてのオーラル口演で、直前の2週間程は特訓の日々でしたが、無事発表も終わり、お疲れ様でした。
■培養がん細胞に取り込まれた蛍光D-グルコース誘導体の細胞内局在
滝川翔太1、2、小野幸輝1、大塚祐治3、山本敏弘3、豊島正3、吉田孝2、山田 勝也1
(1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前大・農・分子生命科学・酵素化学、3(株)ペプチド研究所 彩都研究所)
パシフィコ横浜で第73回日本癌学会学術総会が開催されました。国立がん研究センター研究所分子病理分野長の金井弥栄先生のご推薦により、がん研究所所長の野田哲生大会長からお話をいただき、癌学会と日本病理学会共催のJCA-JSPジョイントシンポジウムにて、蛍光グルコース法に関する発表をおこないました。金井先生を始め、専門の先生方から心温まるコメントを頂戴して、何物にも勝る元気をいただきました。また、種々の最先端研究の状況等を聞き、さらに今後の進め方に関しても期間中にいろいろな先生とじっくりとディスカッションさせていただく時間があり、充実した学会でした。
■JCA-JSP Joint Symposium
Recent progress in pathological diagnostics of cancer
---先端技術を集約したがんの病理診断---
座長 金井 弥栄 (国立がん研究センター研究所)
横崎 宏 (神戸大学)
演者 池原 譲 (産業技術総合研究所)
グライコプロテオーム解析によるがんマーカーの開発
吉田 優 (神戸大学)
血清メタボロミクスを用いた癌バイオマーカー探索
金井 弥栄 (国立がん研究センター研究所)
病理診断に付加価値を加える:多層的オミックス解析にもとづく病態診断
山田 勝也 (弘前大学)
蛍光グルコース誘導体の細胞内への特異的取り込みを利用した腫瘍イメージング
竹内 賢吾 (がん研究会がん研究所)
ドライバー融合遺伝子を同定する病理診断
桑田 健 (国立がん研究センター東病院)
病理組織標本を用いたバイオマーカー検索
蛍光ブドウ糖イメージングに関する新たな特許出願を行いました。弁理士の大澤先生に大変にお世話になり、また弘前大知財部を始め、関係各位の皆様に心よりお礼申し上げます。
第37回日本神経科学大会がパシフィコ横浜で開催され、助教の長友克広君が「成熟マウス脳アストロサイトの領域特異的ドーパミン受容体発現」と題して、最新の研究成果をポスター発表しました。いろいろな方に見ていただいて、長友君、努力の甲斐があり充実した日々であったようです。
■P2-070 成熟マウス脳アストロサイトの領域特異的ドーパミン受容体発現
長友克広1、菅世智子2、山本欣郎3、山田勝也1
1弘前大学大学院医学研究科・統合機能生理学 2弘前医療福祉大学 3岩手大学・農学部・獣医解剖学
第29回日本大脳基底核研究会が青森市にて冨山誠彦先生(青森県立中央病院 神経内科)主催で開催されました。「マウス脳黒質網様部のドーパミン応答ならびに受容体発現」と題して、黒質の話を長友君の最近の免疫染色の話を入れてご紹介しました。また国立精神・神経医療研究センターの村田美穂先生と共に一般演題の座長を務めさせていただきましたが、ラットに鍼灸をしたときの詳細な研究では、つぼにお灸をすえるとじっとしているという面白い話もありました。久しぶりに藤山先生や高草木先生のお話も伺うことができ、夕食後のナイトセッションは臨床の先生方の熱いトークが夜の11時近くまで及びました。会場は、海岸に面した市の文化観光交流施設「ねぶたの家ワ・ラッセ」で、地元にいながら今回初めて訪れましたが、しゃれたお店やウッドデッキが続く気持ちのよい場所で、お天気もよく、冨山先生の全体オーガナイズも素晴らしい印象に残る会でした。
■一般演題1
座長:村田 美穂(国立精神・神経医療研究センター) 山田 勝也(弘前大学)
1.マウス脳黒質網様部のドーパミン応答ならびに受容体発現
山田勝也1、菅世知子2、山本欣郎3、柴崎貢司4、富永真琴5、長友克広1
弘前大院・医・統合機能生理1、弘前医療福祉大2、岩手大・農・獣医細胞システム3、
群馬大院・医・分子細胞生物4、岡崎統合バイオ・細胞生理5
2.背内側線条体コリン作動性介在神経細胞によるムスカリン性M4受容体を介した行動柔軟性の抑制
岡田佳奈1、西澤佳代2、深堀良二2、甲斐信行2、塩田明3、上田正次3、筒井雄二4、
坂田省吾1、松下夏樹5、小林和人2, 6
広島大・総合科学・行動科学1、福島県立医大・医・生体機能2、特殊免疫研究所(株)3、
福島大・共生理工・人間支援4、愛媛大・医附属病院・先端医療創生5、JST・CREST6
3.パーキンソン病におけるリスク選好性の行動経済学的検討
小林俊輔1、松田希1、浅野孝平1、阿部十也1、山崎まどか1、阿久津由紀子2、宇川義一1
福島県立医大神経内科1、竹田綜合病院リハビリテーション科2
4.灸の報酬特性
深澤元晶1、臼田信光1、中原大一郎2、厚沢季美江1、永津郁子1、中井さち子3、渡仲三1
藤田保健衛生大学医学部解剖U1、浜松医科大学心理学2、九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科3
5.抽象的な行動選択と具体的な行動選択に関わる大脳基底核・線条体の細胞活動
野々村聡1,加藤康広1,銅谷賢治2,丹治順3,鮫島和行1
玉川大学脳科学研究所 基礎脳科学研究センター1,沖縄科学技術大学院大学 神経計算ユニット2,
東北大学 脳科学センター3
青森県の「平成26年度大型医工連携共同開発プロジェクト支援プログラム」に、教室からの提案「超生検観察前処理補助装置の開発」が採択されました。関係各位ならびに大変お世話になりました皆様に心より御礼申し上げます。連携先であるシステム・インスツルメンツ株式会社と共に提案装置の開発を進め、全体プロジェクトの推進に着実に役立てていきたいと存じます。どうか皆様の暖かいご指導・ご支援をお願い申し上げます。
青森県が支援する平成26年度「産学連携・課題解決型医療福祉関連機器等研究開発モデル実証(医工等連携ライフイノベーション加速化事業)」に申請しておりました「蛍光グルコース法での画像診断を容易にするための検体ホルダ実証機の開発」が採択されました。青森県庁ならびに関係各位の皆様にはご支援をいただき心から御礼申し上げます。株式会社クラーロの協力を得て強力に開発を進めて参る所存です。
科学技術振興機構 (JST)主催による 研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究プログラム「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」の「産学共創の場」が仙台国際センターで開催され、山田、古川、佐々木が参加して「蛍光標識グルコース法による体内診断プローブ開発」の研究成果を報告しました。各プロジェクトからの発表と質疑応答、並びに技術テーマ提案企業からの発表があり、非常に充実した議論が展開されました。
第53回日本生体医工学会大会(仙台国際センター)にて、科学技術振興機構(JST)、産学共創基礎基盤研究プログラムの成果を一般に紹介する企画シンポジウム「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」が開催され、シンポジウム講演を行いました。今後の研究の推進に極めて有意義な機会とすることができました。
■シンポジウム SY3-02
「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築 /In vivo Molecular Imaging : Towards Biophotonics Innovations in Medicine」
企画:石橋明日香( 独)科学技術振興機構
司会:高松 哲郎 京都府立医科大学
SY3-02-1 蛍光標識グルコース法による体内診断用プローブの開発
山田 勝也( 弘前大学大学院 医学研究科 統合機能生理学講座)
Development of fluorescent glucose probes for in vivo diagnostics
SY3-02-2 バイオメディカル光イメージングにおける数理モデルと画像再構成
岡田 英史( 慶應義塾大学理工学部)
Mathematical modeling and image reconstruction in biomedical optical imaging
SY3-02-3 非線形ラマン散乱イメージングによる動脈硬化巣の観測
橋本 守( 大阪大学 大学院 基礎工学研究科)
Observation of arteriosclerotic lesion using coherent nonlinear Raman imaging
SY3-02-4 透明圧電素子の応用による革新的光音響顕微鏡の開発
西條 芳文( 東北大学 医工学研究科)
Development of Innovative Photoacoustic Microscopy with Application of Transparent Piezo-Electronic Element
SY3-02-5 りん光プローブを用いた低酸素細胞・組織イメージング技術の開発
飛田 成史( 群馬大学 大学院理工学府 分子科学部門)
Optical imaging of hypoxic cells and tissues by using phosphorescent probes
SY3-02-6 動脈硬化不安定プラークの生体イメージング
小川美香子(浜松医科大学 メディカルフォトニクス研究センター)
In vivo imaging techniques for non-invasive atherosclerotic plaque detection
SY3-02-7 ヒト組織深部のイメージングを可能とする定量的蛍光分子イメージグ基盤技術の確立
西村 吾朗( 北海道大学)
A 3D-visualization of fluorescence target in deep human tissue by means of time-domain optical tomography technique
SY3-02-8 5-アミノレブリン酸(5-ALA)とランタニドナノ粒子(LNP)併用による深部微小癌局在診断技術の構築について
村山 康利( 京都府立医科大学 消化器外科)
Imaging of deeply-placed cancerous lesions using 5-aminolevulinic acid with lanthanide nanoparticles
SY3-02-9 光音響イメージングプローブの識別能向上のためのマルチスペクトル解析
石原 美弥( 防衛医科大学校 医用工学講座)
Multispectral analysis of photoacoustic signal for improvement in identification accuracy of imaging probe
弘前大学機関研究「細胞代謝イメージングに基づく腫瘍細胞評価と新たな診断・治療戦略の開発」が継続採択されました。皆様の励ましやご協力をいただきまして心より感謝申し上げます。
各先生方との連携を一層密にし、ご指導をいただきながら、3年目の最後の年における本研究技術が少しでも早く医療現場に届きますよう、研究加速を目指したいと思います。
念願の新しい蛍光グルコース誘導体をペプチド研究所と共に開発することに成功し、新規国内特許出願を行いました。長年にわたり続けてきた経験とペプチド研の大塚祐治さん、山本敏弘さん、豊島正さんのご努力、教室の佐々木綾子の力が合わさり、最後に成果に結びついたものと思います。JSTの皆様、大澤健一先生、本学知財部他関係各位の皆様に大変にお世話になりました。心より御礼申し上げます。
助教の長友克広君の中脳黒質に関わる研究課題が、平成26年度科研費 若手研究(B)に採択されました。地道に一歩ずつ積み上げた長友君の努力が新しい世界を切り開き始めているように感じます。よく、基礎研究では研究開始前にはしばしばどのような形になるのか当事者すら正確には想像できないと言いますが、本当ですね。今回は自分達の積み重ねてきた実験結果に基づいて議論しながら立てた仮説と、その検証実験の積み重ねの中で、すべき実験というものが次第に絞られていったこと、そして長友君の根気と技術で、見えなかった扉の向こうの世界への鍵をこじ開けたように思います。後は速く論文ですね。
科学技術振興機構(JST)研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究テーマ「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」でご支援をいただいている「蛍光標識グルコース法による体内診断用プローブの開発」の中間評価結果が公表され、幸いにも良いご評価をいただき、スタッフ一同非常に励まされました。高松プログラムオフィサーを始め、これまで一方ならず助けていただいている学内外の諸先生、共同研究者の皆様、共同研究企業の皆様の多大なるご尽力の賜物と、スタッフを代表して心より感謝申し上げます。今後とも、どうか暖かいご支援とご指導を賜ますよう、お願い申し上げます。
JSTホームページ 産学共創基礎基盤研究プログラム 評価結果
第91回日本生理学会大会が鹿児島大学郡元キャンパスで開催され、助教の長友君はグリア細胞の、大学院生の滝川君は蛍光グルコース誘導体に関する最新の研究成果を発表しました。
■成熟マウス脳アストロサイトの領域特異的D1ドーパミン受容体発現
(Area-specific D1 dopamine receptor expression in adult mouse astrocytes)
長友 克広1、菅 世智子2、山本 欣郎3、山田 勝也1
(1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大、3岩手大・農・獣医細胞システム)
■哺乳類癌細胞に取り込まれた蛍光グルコース誘導体の細胞内局在
(Intracellular localization of fluorescent glucose derivatives taken up into mammalian tumor cells)
滝川 翔太1,2、小野 幸輝1、長友 克広1、佐々木 綾子1、吉田 孝2、山田 勝也1
(1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前大・農学生命科学・糖鎖工学分野)
JST 研究成果最適展開支援事業(A-STEP)実用化挑戦タイプ(中小ベンチャー開発)の年次評価会が東京JST本部で行われ、ペプチド研の豊島社長、山本室長、アドバイザーの阿部先生、弁理士の大澤先生と臨みました。幸いにも大変暖かいご評価をいただくことができ、また今後に向けた有益なご助言を賜りました。研究を支えていただいているスタッフ、大学総務や知財の皆さま、企業の皆さま、関係各位の先生方に厚く御礼申し上げます。これを励みに実用化への急坂を力を合わせて皆で登っていきたいと思います。
TGR4研究会で初めてお目にかかった理工学部の小野俊郎教授、ならびにレーザーのことで以前よりお世話になっている花田修賢准教授のお取り計らいにより、理工学研究科知能機械工学に属する様々なご研究内容のプレゼンテーション、および施設設備を拝見する貴重な機会を与えていただきました。素晴らしいアイデアが若い学生さん達の奮闘で進んでいる状況や3Dプリンターをはじめとする最新の大型装置の数々、日頃目にする機会がないものばかりで、長友、佐々木と共に大変よい勉強になりました。小野先生、花田先生、お忙しい中本当にありがとうございました。
恒例のTGR4研究会に参加して、今回は理工学部の小野俊郎教授のご研究のお話ならびに弘前機械開発からの開発紹介の話があり、いつもながら素晴らしい会でした。
弘前大学医学部コミュニケーションセンターにおいて第151回 弘前医学会 例会が開催され、例会講座として「がんの細胞イメージングを実現する蛍光ブドウ糖fLG」と題する講演を行いました。学内外の先生方に蛍光ブドウ糖によるイメージングについてご紹介する貴重な機会を与えていただいた弘前医学会会長中路重之医学研究科長に、心より御礼申し上げます。
研究に着手した頃には概念段階にとどまっていた蛍光グルコースの研究開発が、少しずつ実用化に向かって具体的な形をみせつつあります。今回、がんのイメージングに関する新規国内出願を行いました。弁理士の大澤健一先生、弘前大知財部をはじめ、関係各位の皆さまに大変にお世話になりました。心より御礼申し上げます。
第2回NeuroVascular Unit研究会が、菅野巖 元放医研・分子イメージングセンター長ならびに慶応医学部神経内科鈴木則宏教授の主催により、慶応義塾大学医学部信濃町キャンパスにて開かれ、「セッション1:神経−血管」の座長を務めさせていただきました。コリン作動性血管拡張のお話を都立健康長寿医療センター研究所の内田さえ先生が、また理研の平瀬先生にはマウス大脳皮質血流変化に関する最近の素晴らしい知見を披露していただきました。アストロサイト足突起の情報伝達に関する慶応薬理の塗谷睦生先生の素晴らしいご研究、ならびに平瀬先生ご推薦の山梨大薬理の重冨英治先生によるアストロサイト内局所カルシウム変化のお話など、元気一杯のエネルギーが充満する会で、いつもながら小規模研究会の素晴らしさを感じました。縁の下の力持ちで研究会運営に奔走された電通大の正本先生、素晴らしい会をありがとうございました。
革新的イノベーション創出プログラム(COI Stream)拠点採択「脳科学研究とビッグデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」を記念して、ベストウェスタンホテルニューシティ弘前にて、Healthcare Service BIZ Forum (2014) in HIROSAKIと題するキックオフミーティングが盛大に開催され、経産省課長および文科省課長の基調講演もありました。中路研究科長の長年のご努力や本学の特徴などが高く評価されて、旧帝大に比較すると全国的にはこれまであまり名前がでる機会が少なかった本学にチャンスが与えられたものとすれば、他の地方大学にもチャンスがあるということでもあり、高度成長期を過ぎたこれからの日本の科学を地方からも支えていけるとしたならばなんと素晴らしいことかと感じます。
無農薬・無肥料でのリンゴ栽培に成功して最近は映画でも有名な弘前市の木村秋則さんが手塩にかけた「奇跡のりんご」を、お世話になっている弘前大学農学生命科学部 杉山修一教授から差し入れていただきました。杉山先生に紹介されて以前に木村農園をお邪魔したことがあります。がははと笑っている木村さんがリンゴの木を見る時の目が尋常でなく鋭く、語り口には科学者を感じさせる深みがありました。手に入らない貴重なりんご、プロジェクトに日頃尽力してくれているスタッフに一年の感謝を込めみんなでおいしくいただきました。
出張やら実験やらメンバーそれぞれ日程調整が難しい中、今年一年の慰労会を長友君いきつけの市内の「itsumo」で開きました。新しいメンバーの日常の話から、古いメンバーの懐古談まであっという間に時間が過ぎて、大いに盛り上がりました。
低酸素環境特異的なりん光プローブの開発で著名な群馬大学理工学研究院分子化学部門の飛田成史教授のお招きにより、群馬大学にて蛍光グルコース法のセミナーを行いました。向学心に満ちた若い方々であふれており、医師育成を使命とする医学部の雰囲気との違いを実感しました。また、温厚な飛田先生のお人柄に加え、トップ企業に提供している素晴らしいレーザー技術に目を見張り、桐生の美しい伝統と共に心に残る日々でした。そのあと共同研究者の群馬大医学部柴崎先生と膝を交えて論文の打合せ、ネットが普通になっても、やはり研究者どうし、直接会って話すのは最高ですね。
科学技術振興機構(JST)研究成果最適展開プログラム(A-STEP)本格研究開発 実用化挑戦タイプからご支援をいただいている「グルコースイメージングによるガン早期診断薬」が、中間評価(マイルストーン評価)のヒアリングを経て、幸いにも継続してご支援をいただけることが決定となりました。
共同研究者の皆様、各共同研究企業の皆様、ならびにこれまで様々にご支援をいただいた皆様に、グループ一同、心より感謝申し上げます。更にこれから急坂を登りますが、どうか変わらぬご支援のほど、お願い申し上げます。
弘前大学大学院 医学研究科 高度先進医学研究センター 伊東健教授からお声がかかり、第53回 脳研・高度先進合同セミナー「ニューロン-アストロサイト-ニューロン伝達を介する脳情報伝達の提案 〜黒質アストロサイトにおけるドーパミン誘発性グリシン放出〜」と題する講演を山田が行いました。貴重なコメントを頂戴でき、純粋学問のディスカッションを楽しむ夕べでした。ありがとうございました。
青森県商工労働部新産業創造課主催の第7回TRG4研究会が弘前パークホテルにおいて開催され、お世話になっている理工学部の花田先生と共に参加させていただき、研究発表を行いました。メンバー企業の皆様の大変高度なお話に目からうろこでした。今後にむけて大きな勇気をいただきました。
吉川千晶さんが技術補佐員として参加することとなりました。暑い夏も重い機材を背負って専門的な調査をしてきた根性で、長友助教の担当している遺伝子改変動物を利用した脳研究を加速できるように一同大いに期待しています。
文部科学省と科学技術振興機構(JST)による革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM、期間最長9年、研究開発費年間最大10億円程度)に、弘前大学医学研究科が青森県、民間企業と連携して提案したテーマ「脳科学研究とビックデータ解析の融合による画期的な疾患予兆発見の仕組み構築と予防法の開発」が採択されました。
中路研究科長を中心とする医学研究科の長年の取り組みが評価されたもので、本当にうれしい知らせでした。全国190件の応募から12件が採択され、医療分野は「ビジョン1:少子高齢化先進国としての持続性確保」がテーマで、本学の他、東大、京大、東北大、川崎市の計5件が拠点校として採択となりました。
全国で最もがん死亡率が高く短命な青森県の、そしてひいては人類の健康長寿につながる地方発の息の長い研究が花開いていくよう我々もメンバーの一員として微力ながら貢献できるよう頑張っていきたいと思います。
第45回東北生理談話会が東北大学片平キャンパス(世話人 八尾寛先生)で開催され、助教の長友君が「中脳黒質網様部細胞のドーパミンD1受容体発現解析」と題して最新成果を発表しました。八尾先生の素晴らしいオーガナイズにより例年と趣が異なり新鮮で、分野の違う近場の研究者が少し気軽に発表する場の良さがにじみ出る会でした。博士課程二年目の佐々木さんもすっかり溶け込んで楽しんでいました。談話会というと、一泊して分野違いの先生方とゆっくり語り合うことができたことをなつかしいと感じるのは年のせいでしょうか。
■中脳黒質網様部細胞のドーパミンD1受容体発現解析
長友 克広1、菅 世智子2、山本 欣郎3、山田 勝也1
(1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大、3岩手大・農・獣医細胞システム)
新規蛍光標識誘導体を用いた細胞イメージングに関する国際特許をペプチド研究所と共同出願しました。弁理士の大澤健一先生、JST知財センター、弘前大知財部など関係各位に大変にお世話になりました。心から御礼申し上げます。
(独)日本学術振興会産学協力研究委員会 レドックス・ライフイノベーション第170委員会(名古屋大学大学院 内田 浩二委員長)主催の夏の研究会が、弘前大学医学部コミュニケーションセンターで開催され(世話人 本学医学研究科 伊東健教授)、伊東先生のお誘いで「分子プローブ・メソドロジー」セッションにて「蛍光標識グルコース誘導体の医療応用」と題した口演を行いました。独特のアットホームな雰囲気の研究会で大変勉強になりました。教室の佐々木と小野も勉強させていただきました。圧巻は秋田大の今井由美子先生で、スケールの大きな学者らしい誠実なお仕事に感銘を受けました。これからも学生を惹きつけて、地域にもぜひ活力を与えていただければと思いました。またJST報告会以来だった東大の浦野泰照先生とゆっくりお話でき、充実したひと時を過ごすことができました。
教室の成田が中心となって、準備作業を重ねてまいりました第17回酸素ダイナミクス研究会でしたが、幸いお天気にも恵まれ、多くの参加者の皆様の笑顔と共に、無事終了することができました。高橋英嗣会長を始めとする運営委員の先生方、ご参加いただいた全ての皆様、ご協賛を賜りました19の企業各位、また差し入れを頂戴したり、多大なご協力をいただいた地元商店および業者の皆様に、心より御礼申し上げます。
研究会進行雑感
スタッフとしてサポートしたメンバーも、はるばる北国まで足を運んでいただいた参加者の皆様に、素敵な時間を過ごしていただこうと力を合わせて準備を進めて参りましたが、皆様の笑顔とともに無事終えることができ、ほっと胸をなでおろしております。
(ポスター風景は発表者の先生のご了解を得て掲載しております)
青森県の支援する平成25年度「ライフイノベーション新成長産業創出事業(医工等連携ライフイノベーション加速化事業)産学連携・課題解決型医療福祉関連機器等研究開発モデル実証」に申請しておりました「蛍光グルコース法での画像取得と診断を容易にするための検体ホルダの開発」が採択との知らせを頂戴しました。
バーチャルスライド技術のパイオニアで、地元弘前の誇る(株)クラーロ社のご協力を得て、開発を進めていく所存です。ご支援ならびに多大なるご助力をいただきました県庁および関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。
熊本大学発生医学研究所、粂昭苑先生のお招きを受け、「蛍光グルコースを用いたがん細胞イメージング」と題して、第213回発生研セミナー講演を行いました。普段聞く機会の少ないES等発生分野の最新状況もうかがうことができ、非常に勉強になりました。同研究所は基礎研究分野に若い方が大変多く、いずれも引き締まった集中力を感じさせる表情、素晴らしい研究環境とお見受けしました。お城も町も歴史があり、風格と風情がありますね。
Neuro2013 (第36回日本神経科学大会、第56回日本神経化学会大会、第23回日本神経回路学会大会)が、京都国際会館で開催され、助教の長友克広君が「成熟マウス黒質網様部単一細胞におけるD1ドーパミン受容体の発現解析」と題して、最近の研究成果を発表しました。長いマラソンも、いよいよ第四コーナーを回っている感じです。
■成熟マウス黒質網様部単一細胞におけるD1ドーパミン受容体の発現解析
(D1-dopamine receptor expression in astrocytes in the substantia nigra pars reticulate)
長友 克広1、菅 世智子1,2、山田 勝也1
( 1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大 )
これまで地道な努力を積み重ねてきたポストドクの長友克広君が、晴れて統合機能生理学講座の助教に採用されました!
教室スタッフ皆でお昼にささやかなお祝い会をしました。菅先生は、早朝お庭の芍薬の大輪をお祝いにもってきて下さいました。
新たなスタートで、チームのパワーアップに、自慢の鍛え上げた筋肉と持久力を生かして貢献してくれることと思います。
平成25年8月3日〜4日、本年で第17回を迎える伝統ある酸素ダイナミクス研究会を、弘前にて開催いたします。
研究会初日(土曜日)午後には、新しいガスミディエーター、細胞内温度イメージング、脳血管新生イメージング、内因性蛍光物質による新しい腫瘍イメージング、燐光低酸素イメージング、グルコースイメージングといった各種イメージング法の最前線を進めておられる先生方によるホットな二つのシンポジウムを基礎および臨床の両分野から。また、二日目(日曜日)午前中は、呼吸中枢調節機構に関する最新知見を鬼丸洋先生による特別講演で、またNature姉妹紙など一流誌でご活躍中の魅力的な演者によるポスターセッションやショートセッションを企画しております。
弘前ねぷた祭りが最高潮となる週末、小規模研究会の特徴を生かした深みのあるディスカッションと弘前の夏の夜を堪能していただけますよう準備を進めています。流行にとらわれないオリジナル研究を推進されている先生方による熱いスピリットで、雑事に追われ埋没しがちな知的エネルギーを大いに刺激する機会としていただければと存じます。どうぞ皆様お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。詳細は、下記リンク先をご覧ください
お問い合わせ:
医学研究科・統合機能生理学講座 0172-39-5008 成田ruhoma-n@cc.hirosaki-u.ac.jp
世界で最初に市販を開始した蛍光標識L-グルコース誘導体に関する国際特許 “Method for evaluating specific incorporation of D-glucose into cells” が、欧州特許庁に登録されました(EP2325327B1)。D-グルコースは生物の主要な栄養源ですが、その鏡像異性体であるL-グルコースの生物学的挙動はこれまでほとんどわかっていませんでした。2007年に開発を決意した際には、合成原料となるL-グルコサミンすら市販されていない状況でしたが、(株)ペプチド研究所、JSTを始め、学内外の多くの皆様のご協力により、がん診断への応用という予想外の展開を生みました。これまで長年にわたりご支援・ご尽力をいただきました全ての皆様に心より御礼申し上げます。
第90回日本生理学会大会が東京のタワーホール船橋で開催され、「基底核・辺縁系のリズムと持続」をテーマとする太田先生、小山内先生ご主催のシンポジウムで「エネルギー基質供給低下に応答する中脳黒質網様部の発火活動の変化とオシレーション」と題する発表を行いました。最近は神経科学関連の演題が減っているように思っていた生理学会でしたが、かなり凝った内容のセッションにもかかわらず予想外の盛況で、発火パターンに関心が高まっている様子がわかりました。また、生理研の南部先生を始め、諸先生方と久しぶりにお話しする機会をいただき、うれしい日でした。橘先生とも初めてお話ししましたが、素晴らしいですね。太田先生がシンポジウム前日に若手を中心に開かれた懇親会では、ちょうど困っていた実験についてその道のプロの先生と出会いがあり、お教えを乞うことができるようになり最高の機会となりました。
佐々木は大会でインスリノーマ細胞の示すグルコース取り込み様式の多様性に関するポスター発表を行いました。佐々木の学会発表も3度目となり、落ち着いて他の研究も見る余裕ができ、多くの方々と知り合うことができたようです。シンポジウム前日の会にも参加し、雰囲気を感じたようです。一歩ずつ成長していってほしいと思っています。
なお期間中に、大村裕先生の米寿をお祝いする会が粟生先生のご主催によりロイヤルホテルで開かれ、大先生方に交じって末席にて参加させていただきました。御幼少時から始まり、研究室の立ち上げ、全盛期の研究室、Stephen Kufflerとの写真などのスライドショーと、御重鎮の先生方から伺う日夜の研究体制のお話等、大変趣が深いものでした。また、今もご自身で研究発表をなさっておられ、変わらず毎日水泳をされているとのこと、本当に勇気づけられます。研究を志す者にとって永遠のFatherの存在ですね。
■シンポジウム56 基底核・辺縁系のリズムと持続
オーガナイザー 太田 宏之(防衛医大・医・生理) 小山内 実(東北大院・医・医用画像工)
3S56I-1 辺縁系神経回路オシレーションの意義と調節メカニズム
村越 隆之
埼玉医科大学・医・生化学
3S56I-2 大脳基底核線条体におけるslow calcium oscillation
小山内 実1,2
1)東北大院・医・医用画像工 2)JST、CREST
3S56I-3 線条体における持続的発火の成長と初期化
太田 宏之1、山口 良哉2、西田 育弘1
1)防衛医大・医・生理 2)玉川大学大学院脳情報学研究科
3S56I-4 エネルギー基質供給低下に応答する中脳黒質網様部の発火活動の変化とオシレーション
山田 勝也
弘前大院・医・統合機能生理
3S56I-5 パーキンソン病モデルサルの大脳基底核における異常リズム生成機構
橘 吉寿1、岩室 宏一1、喜多 均2、高田 昌彦3、南部 篤1
1)生理研・生体システム 2)テネシー大・医・解剖神経生物 3)京大・霊長研・統合脳システム
■一般演題(ポスター)
2PK-166 インスリノーマ細胞の示すグルコース取り込み様式の多様性
−蛍光標識D-およびL-グルコース誘導体を用いた定量的評価−
佐々木 綾子、長友 克広、山田 勝也
弘前大院・医・統合機能生理
科学技術振興機構(JST)研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究テーマ「ヒト生体イメージングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」からご支援いただいている「蛍光標識グルコース法による体内診断用プローブの開発」の進捗状況を審査する「産学共創の場」が、兵庫県立淡路夢舞台国際会議場にて二日間にわたり開催され、山田、佐々木、古川、成田が出席して一年間の研究成果を報告しました。発表は各グループ1時間の持ち時間があり、高松POの素晴らしいオーガナイズもあり、非常に内容の充実した議論が展開され、共通の課題を追及しながら普段なかなかお会いできない国内有数の他グループの先生方や産業界との交流も図ることができ、とてもよい機会をあたえていただきました。
科学技術振興機構(JST)研究成果最適展開プログラム(A-STEP)本格研究開発 実用化挑戦タイプからご支援をいただいている「グルコースイメージングによるガン早期診断薬」が、先日の年度評価会議のヒアリングを経て、平成25年度も継続してご支援をいただけることが決定となりました。共同研究者ならびにこれまで様々にご支援を下さった皆様に、グループ一同、心より感謝申し上げます。今後さらに急な坂がそびえ立っていますが、これを励みにして、皆で力を尽くしたいと思います。
科学技術振興機構(JST)より、今後3年間にわたり複数の国際特許出願について財政的にご支援をいただける「特許群支援」に、「蛍光標識グルコース誘導体の医療応用」が採択されました。現在、多くの地方大学や単科大学等では、知財の財政基盤が弱いために、外国出願自体、さらに承認後の各国移行において多数国への出願が極めて難しい現状にありますことから、今回のご支援はプロジェクトの今後に非常に大きな推進力となるものと思います。JST知財センターの皆様には、これまでも様々なご支援をいただいており、一同本当に心より御礼申し上げます。
「グルコースイメージングによるガン早期診断薬」開発でご支援いただいている科学技術振興機構(JST)研究成果最適展開プログラム(A-STEP) 本格研究開発 実用化挑戦タイプの研究成果を報告する「開発経過評価会議」が東京のJST本部で開かれ、共同研究企業のペプチド研究所とともに出席して、プロジェクト進捗状況評価と継続可否を決定するヒアリング審査を受けました。プログラムオフィサーならびにアドバイザーの先生方からは数々のご質問とともに、大変暖かい励ましのお言葉をいただくことができ、今後のマイルストーン達成に向け、さらに研究を加速していきたいと思います。
慶応義塾大学医学部信濃町キャンパスにて、脳血管の機能的調節等にかかわる突っ込んだ議論を行うことを目的とした第一回Neurovascular unit 研究会が放射線医学総合研究所菅野 巌先生の御主催で開かれました。脳微小循環の最新状況と、インパクトのあるご講演や議論を拝聴できる極めてエキサイティングかつ建設的な研究会でした。山田は「血管平滑筋型ATP感受性カリウムチャンネル欠損マウスの脳血管形態およびNeurovascular couplingの変化」と題した発表を行いました。いつもながら大変精力的に研究を進めておられる旧知の正本和人先生や皆様に加え、今回は新しい知己を得ることができ、また慶応の高橋先生からは研究推進の大きなヒントもいただきました。
山形大学にて第44回東北生理談話会が藤井聡先生の主催で開催され、蛍光グルコースイメージングによる最近の研究成果、および今後の可能性について「細胞のグルコース輸送 蛍光標識グルコース誘導体による解析の試み」と題して発表を行いました。昔と比べると各大学の生理学教室の数自体が半減している為、少しさびしい面もありますが、新人の若い研究者の方々の発表もあり、東北地方談話会ならではの温かさを感じる素晴らしい会でした。
■細胞のグルコース輸送 蛍光標識グルコース誘導体による解析の試み
山田 勝也1、佐々木綾子1、田原 強2、山本 敏弘3、尾上 浩隆2、長友 克広1
( 1弘前大院・医・統合機能生理、2理研・分子プローブ機能評価、3(株)ペプチド研・彩都研 )
「グルコースイメージングによるガン早期診断薬」開発でご支援いただいている科学技術振興機構(JST)研究成果最適展開プログラム(A-STEP) 本格研究開発 実用化挑戦タイプの「開発経過評価会議」、いわゆる年度の中間評価が大阪府の(株)ペプチド研究所・彩都研究所にて開かれ、代表研究者の山田が参加しました。プログラムオフィサーならびにアドバイザーの先生方から大変貴重なご助言をいただき、一同現状確認と今後のスケジュール達成に向け、気を引き締めて研究を進めていくことを再確認しました。
蛍光ブドウ糖イメージングに関係する新たな特許を出願しました。
およそ一年がかりで取り組んできた内容のエッセンス部分ですが、最後は突貫工事となり、JST知財センター、弁理士の大澤先生、弘前大知財部を始め、皆様に大変にお世話になり、心からお礼申し上げます。
第16回酸素ダイナミクス研究会が、東京の島津製作所東京支社イベントホールにて、桑平一郎教授(東海大学)主催で開催されました。
酸素に関係する様々な分野の研究者による質の高いご発表は非常に興味深く、毎回のことながら参加してよかったと思える研究会でした。著名な呼吸研究者であり、、最近も Nature Chemical Bioilogy 論文などでご活躍中の桑木共之教授に特別講演をお願いして座長を務めさせていただきました。桑木先生にはその昔、マウス横隔神経記録の手ほどきをいただくなど大変お世話になりました。素朴で柔らかな口調のご講演が会員諸氏に評判でした。
■TRPA1チャンネルによる高濃度酸素を含む有毒ガスの検出とその帰転
桑木 共之 ( 鹿児島大学大学院歯学総合研究科統合分子生理学 )
なお、第17回研究会(平成25年度)は、来る平成25年8月3日(土曜)〜4日(日曜)、弘前大学医学部コミュニケーションセンターにて開催となりました。詳細は追ってご連絡申し上げます。ちょうどねぷた祭りの最中となり、東北の夏の風物詩をご満喫いただけるかと思います。正常、病態を問わず、酸素、循環、糖やエネルギー代謝等にご興味をお持ちのたくさんの皆様のご参加をお待ちしております。
第35回日本神経科学大会が、9月18日〜21日、名古屋国際会議場で開催され、奨励研究員の長友克広君が「成熟マウス黒質網様部に発現するドーパミン受容体遺伝子のSingle cell リアルタイム RT-PCR法による解析」と題して日ごろの研究成果を発表しました。本研究は技術的に難しい部分が多くある難物ですが、追い込みの季節となってきました。
■成熟マウス黒質網様部に発現するドーパミン受容体遺伝子のSingle cell リアルタイム RT-PCR法による解析
長友 克広1、菅 世智子1,2、山田 勝也1
( 1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大 )
課題名「細胞代謝イメージングに基づく腫瘍細胞評価と新たな診断・治療戦略の開発」が、今年度、弘前大学機関研究に採択されました。暖かい励ましとご支援に本当に勇気づけられ、心より感謝申し上げます。各先生方との連携を一層密にしながら、臨床の切迫したニーズと、ブドウ糖イメージングの基礎研究をつなぐ研究の加速を目指したいと思います。
なお、奨励研究員の長友君がH24年度弘前大学若手研究者支援事業に採択されました!プロジェクト研究の他にも自前の研究の推進も若手にとってはとても重要で、評価していただいていることが大変励みになることでしょう。
平成21年に国際出願した蛍光グルコースに関する特許申請(PCT/JP/064053, WO2010/016587A1, EU出願番号09805069.3)が、欧州特許庁から正式に承認されたとの連絡がありました。とてもうれしい知らせで、励ましとご支援をいただいたJST知財センターの皆様、各機関の知財部の皆様、弁理士の先生方の多大なご尽力に心より感謝申し上げます。
弘前大学産科婦人科学講座の水沼 英樹教授、横山 良仁准教授との共同研究が展開し始めました。
今年の研究室メンバーです。満開の弘前城まで歩いて、恒例の記念撮影。ペプチド研究所の山本さんとご一緒に。この日は絶好の花見日和にめぐまれ、帰り道では桜祭り名物の「ばばへらアイス」を食べ午後からの仕事に向かいました。
今年度の新メンバー5名に消化器外科の大学院生横山先生が加わった歓迎会が「わいん食堂」で開かれました。実験でお見えになっていた東京都健康長寿医療センター研究所の青崎敏彦先生、三浦正巳先生、井上律子先生も御一緒に。普段はメンバー全員が顔を合わせる機会が少ないこともありラストオーダーまで大いに飲み食べ盛り上がりました。
博士研究員の長友君が科研費の若手Bに採択されました!地道に頑張って少しづつ進んでいることを見ていてくださる方がいて、あきらめないで頑張りなさいよと励ましていただいたんだなと話し合っています。一人で実験をしていても心が温かいことでしょう。Encouragementというのは本当に大事ですね。筋金がだんだん入っていくような。チームがあっても登っている時は基本的に1人か、せいぜい2-3人位。研究はsomewhat lonely professionだと話していた米国人PIを思い出します。
4年生の小熊響子さんが教室配属で参加しました。厳しい毎日の教室と知りながら応募してくれたのは本当に驚きです。趣味はバンド演奏のアクティブ系。
3月29日〜31日に長野県松本文化会館で開催された第89回日本生理学会大会にて、長友と佐々木が日ごろの研究成果の一部をポスター発表しました。弘前から特急と新幹線を四本乗り継ぐこと7時間の旅でしたが、はやぶさを使えて電源もあり、移動は快適そのものでした。長友君は初めての分野に飛び込んで3年、あと一息のあたりまで登ってきました。佐々木さんは4月からは晴れて大学院生、ポスター発表も二回目となり、てんぱっていた神経科学大会と比べるとストーリーを把握した上でしゃべる余裕が。
Single-cell real time RT-PCR analyses on the expression of dopamine receptors mRNAs in astrocytes acutely isolated from mouse substantia nigra pars reticulata
長友 克広1、菅 世智子2、山田 勝也1
(1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大)
■グリア細胞におけるD−グルコースの立体選択的および非立体選択的取り込みのモニタリング
Monitoring of stereoselective and non-stereoselective uptake of D-glucose into glial cells
佐々木 綾子、長友 克広、山田 勝也
(弘前大院・医・統合機能生理)
皆様に大変にお世話になり、蛍光ブドウ糖に関する国際特許を新たに出願することができました。
3月14日〜16日に京都国際会議場で開催された第86回日本薬理学会年会にて、「ドーパミンによる中枢シナプス伝達修飾と脳機能制御」をテーマとするシンポジウムを慈恵医大籾山俊彦教授とオーガナイズさせていただき、多彩な演者の先生方から大変興味深い研究成果をご紹介いただきました。忙しい日常にあって、ある程度まとまったテーマで集うシンポジウムは貴重な機会と感じます。
■中脳黒質細胞のドーパミン受容体サブタイプ発現と機能
An analysis on the expression and function of dopamine receptor subtypes in midbrain nucleus substantia nigra
山田 勝也 (弘前大院・医・統合機能生理)
■ラット中脳ドーパミン性ニューロンからのドーパミン遊離とニューロン活動の同時記録
Simultaneous recordings of neuronal activities and dopamine release from single dopaminergic neurons in rat the midbrain
籾山 俊彦 (慈恵医大・薬理)
■線条体に内在するチロシン・ヒドロキシラーゼmRNA陽性細胞の生後発達
Postnatal development of intrinsic throsine hydoxylase mRNA-expressing neurons in the striatum
青崎 敏彦、増田 正雄、三浦 正巳、井上 律子 (老人研、神経病態生理)
■線条体投射路を介する道具的学習の制御
Control of instrumental learning through striatal projection pathways
小林 和人 (福島医大・医・生体機能)
■抗うつ薬による海馬歯状回機能調節:ドーパミンD1受容体の役割
Effect of antidepressants on the function of dentate gyrus:possible roles for dopamin D1 receptors
西 昭徳 (久留米大・医・薬理)
農学生命科学部から2年生の本村優奈さんが勉強とアルバイトを兼ねて参加しました。体力完璧のスポーツウーマンで、根性があり、既にデータ処理でもしっかり活躍してくれています。
弘前大学マッチング研究支援事業(弘大GOGOファンド)に、(株)ペプチド研究所と当研究室の「蛍光標識グルコース誘導体のがん医療への事業化の橋渡し研究」が採択されました。大学発医薬品シーズの実証段階(トランスレーショナルリサーチ)の険しい道を進んでいる最中、大変貴重なご支援をいただくことができ、ありがとうございました。ベースキャンプから前進基地へ向け一歩を踏み出すことができます。
新メンバーとして長尾 理英さんが加わりました。歯科衛生士として長年培った優れた技能を発揮した活躍が楽しみです。
弘前大学消化器血液内科学講座の福田 眞作教授との共同研究が具体化し始めました。
新メンバーとして小野 幸輝さんが加わりました。真面目で粘り強い万能選手で即戦力になっています。
新メンバーとして齋藤 和葉さんが加わりました。高度のパソコン技能を有する社会人一年生で毎日フル回転です。
弘前大学消化器外科学講座の袴田 健一 教授との共同研究プロジェクトが始まりました。
科学技術振興機構(JST)産学共創基礎基盤研究プログラム「ヒト生体イメー
ジングを目指した革新的バイオフォトニクス技術の構築」に採択されました。
JSTの皆様、また学内外のとてもたくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございます。先にJST A-STEPに採択をいただいた研究とは異なる切り口で、
平行して実施することにより、ヒトへの実用化を具体的目標とする基盤技術の開発研究を加速したいと、スタッフ一同、苦しい期間が長かっただけに、士気が高まっています。
JST A-STEP採択をお祝いして、蛍光ブドウ糖の仕事を弘前で最初にいっしょに始めた菅先生、渡邊先生、そして3年間一緒に頑張ってくれた研究室メンバーの慰労会を「なかさん」で開きました。打ち合わせにおいでになっていた大澤先生にもご参加いただき、大変和やかなひととき。おいしかったですね。たくさんの皆様に本当に助けていただき、ここまで歩を進めて来ましたが、いよいよ実用化に
向けた正念場、一同気持ちを新たに前進したいと思います。
「グルコースイメージングによるガン早期診断薬」に関する研究が、科学技術振興機構(JST)による研究成果最適展開プログラム(A−STEP)「本格研究開発ステージ実用化挑戦タイプ」に採択されました。弘前大学で生まれたシーズをもとに大阪の潟yプチド研究所が開発を担当するもので、蛍光グルコースを診断薬として実用化させることを目標とした研究開発です。
JSTのご支援および研究機関の先生方をはじめ多くの方々のご協力を得てスタートします。
このニュースは10月25日付けの朝日新聞青森版、東奥日報など地元各紙に掲載されました。
弘前大学医学部において第4回神経・脳代謝制御学セミナーを開催しました。講師は放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 吉井幸恵先生で、「難治性がん低酸素研究のための研究ツールの開発」に関するご講演をいただきました。
ナノインプリンティング表面加工プレートを用いた3Dがん細胞塊(スフェロイド)培養法開発に携わった吉井先生の大変貴重なお話をおうかがいすることができました。スフェロイド中にあるがん細胞の遊走、細胞間接着、低酸素領域形成等非常に興味深い内容で、一同勉強になりました。
9月14日〜9月17日にパシフィコ横浜で開催された第34回日本神経科学大会にて発表を行いました。
蛍光グルコースに関しては、今年春の発表論文の内容や、定量化による新たな知見などを発表し、広い分野の方々と有意義な交流を行うことができました。
長友君は、毎年テクニックと実験精度を向上させており、本年もポスター発表は人気でした。
佐々木さんは学会デビューに最初はどきどきわくわく、最後はすっかりエンジョイしていました。
An analysis of glucose uptake into neurons and astrocytes using 2-NBDG combined with newly synthesized fluorescent L-glucose derivatives
山田 勝也1、長友 克広1、菅 世智子1,2、山本 敏弘3、西内 祐二3、豊島 正3、佐々木 綾子1
( 1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大、3(株)ペプチド研究所 彩都研 )
■リアルタイムRT-PCRを用いた黒質網様部単一細胞のドパミン受容体遺伝子発現解析
Dopamine receptor expressions in substantia nigra pars reticulata neurons examined by single-cell real time RT-PCR with a pre-amplified technique
長友 克広1、菅 世智子1,2、山田 勝也1
( 1弘前大院・医・統合機能生理、2弘前医療福祉大 )
■グリア細胞におけるD-グルコースの立体選択的および非立体選択的取り込みの定量化
A quantification of stereoselective and non-stereoselective uptake of D-glucose into glial cells
佐々木 綾子、長友 克広、山田 勝也
( 弘前大院・医・統合機能生理 )
9月10日〜11日、第15回酸素ダイナミクス研究会が佐賀大学で開催されました。
代表世話人の佐賀大学大学院 工学系研究科、高橋英嗣先生のオーガナイズにより、二日間とも非常にハイレベルでした。十分な質疑応答時間があり、質問も鋭く、
どうしても専門領域での議論に偏りがちなメガ学会に対して、専門分野の違う参加者による研究会の真骨頂、佐賀まで行って本当によかったと一様に感想を述べ合っておりました。山田は以下のGeneral Sessionの座長を務めました。
正本和人1,2、冨田 裕3、谷口順子2、田桑弘之2、伊藤義彰3、鈴木則宏3、菅野 巖2
( 1電気通信大学先端領域教育研究センター、2放射線医学総合研究所、3慶應義塾大学医学部 )
■がん微小環境下におけるミトコンドリアエネルギー代謝とキノン生合成の変化
冨塚江利子、江角浩安
( 国立がん研究センター東病院臨床開発センター )
■結核菌感染による肺肉芽形成と低酸素応答転写因子の活性化
岡 真優子1、松本壮吉2、岩尾 洋1
( 1大阪市立大学大学院分子病態薬理学分野、2細菌学分野 )
■Estimation of Molecular Hydrogen Consumption in the Human Whole Body after the Ingestion of Hydrogen-Rich Water
下内章人1、野瀬和利1、水上智恵1、白井幹康1、近藤孝晴2
( 1国立循環器病研究センター研究所心臓生理機能部、2中部大学生命健康科学部 )
■旋光分析による非侵襲血糖値計測システムの開発に向けて−散乱溶液中におけるグルコースの旋光特性−
末包明日香、三浦辰朗、関 淳二、精山明敏
( 京都大学大学院人間健康科学系専攻、国立循環器病研究センター研究所生体医工学部 )
課題名「細胞代謝イメージングに基づく腫瘍細胞評価と新たな診断・治療戦略の探索」が、H23年度弘前大学学長指定重点研究課題に採択されました。ありがとうございました。
平成20-22年度にかけて(株)ペプチド研究所(大阪府)、東京農工大学工学府と共同で実施した(独)科学技術振興機構(JST)育成研究、「蛍光ブドウ糖トレーサー法の実用化技術の開発」(山田勝也プロジェクトリーダー)が、「JST地域事業15年史」において、育成研究全235課題の中から14の成果事例の一つに選ばれました。本研究に対しご支援をいただきましたJSTサテライト岩手および関係諸機関の皆様、お世話になった多くの先生方に心から御礼申し上げます。 なお本育成研究の研究成果報告会が平成23年7月27日に、いわて県民情報交流センター(アイーナ)8階で開催されます。研究の端緒から製品販売に至るプロセス、現在進行中の新しい研究展開、各国の開発状況などを発表予定です。
新しい蛍光グルコース誘導体の合成および使用法に関する論文が、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters誌に掲載されました。
Yamamoto, T., Tanaka, S., Suga, S., Watanabe, S., Nagatomo, K., Sasaki, A., Nishiuchi, Y., Teshima, T. and Yamada, K. Syntheses of 2-NBDG analogues for monitoring stereoselective uptake of D-glucose. Bioorg. Med. Chem. Lett. 21:4088-4096(2011)
JST・知的財産戦略センターによる「知財活用促進ハイウェイ」大学特許価値向上支援の支援対象課題に、当研究室の「グルコースの立体選択的な細胞内取り込み可視化法の医療応用」が採択されました。
新しい蛍光グルコース誘導体の合成および使用法に関する論文が、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters誌に受理されました。
蛍光グルコース誘導体に関する新規特許出願を行いました。
L型蛍光グルコース誘導体に関する国際特許が欧州移行段階となりました。
L型蛍光グルコース誘導体に関する国際特許が米国移行段階となりました。
弘前大学医学部において第3回神経・脳代謝制御学セミナーを開催し、放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 正本和人先生に「大脳皮質内血管−グリア形態の慢性低酸素環境における3次元追跡」というタイトルでお話しいただきました。 二光子レーザー顕微鏡を用いて大脳皮質の血管構造の変化をとらえた貴重な映像等、最新の研究状況をご紹介いただきました。
弘前大学医学部において第2回神経・脳代謝制御学セミナーを開催し、東北大学 小山内実先生に「線条体における長時間持続するカルシウムリズム」というタイトルで、ニューロンとグリアそれぞれが示すCa2+リズムのイメージングについてお話しいただきました。
田口さんの家の庭の プルーン
いつもラボの大工仕事を手伝っていただいてありがとうございます。 60を越えてなおこの変わらぬ元気。見習わなければと思うこのごろです。
平成22年9月4日
9月4日 島津製作所東京支社イベントホール 代表世話人 菅野 巖 (放射線医学総合研究所)
■オーガナイズドセッション3 「酸素、グルコース、ニューロン・グリア相互作用の新展開」 オーガナイザー 山田 勝也
糖尿病性神経因性疼痛を引き起こす因子の同定:低酸素/高血糖ストレスによるTRPV1活性の増強
柴崎 貢志 (群馬大学医学研究科)
アストロサイトによる脳波活動の調節: In vivo 電気生理的手法と二光子イメージング
平瀬 肇 (理化学研究所脳科学総合センター)
ニューロンとアストログリアのグルコース代謝とストレス応答
高橋 愼一 (慶應義塾大学医学部神経内科)
平成22年9月3日
また同大会では博士研究員の長友克広君が「リアルタイムRT-PCRを用いた黒質網様部単一細胞のドパミン受容体発現解析」という内容でポスター発表を行いました。春の生理学会ではシングルセルRT-PCRの技術的な発表を行いましたが、今回はシングルセルリアルタイムRT-PCRと少しバージョンアップし、長友君が日夜没頭している技術課題などを報告しました。
■シンポジウムS2-3-1 「アストロサイトの生理機能研究の新展開」
chairpersons 池中 一裕 石崎 泰樹
S2-3-1-1 黒質のニューロトランスミッター誘発性グリオトランスミッター放出
Neurotransmitter-induced gliotransmitter release in substantia nigra
山田 勝也
S2-3-1-2 神経興奮を調整するアストロサイト亜集団の存在
A specific subtype of astrocytes regulates neuronal excitability through gliotransmitter relese
柴崎 貢志、 富永 真琴、 石崎 泰樹
S2-3-1-3 バーグマングリアが放出するGABAによる小脳顆粒細胞前駆細胞の増殖
Proliferation of cerebellar granule cell precursors is promoted by GABA released from Bergmann glial cell
福田 敦夫、 森島 寿貴、 熊田 竜郎、 高山 千利、 吉田 祥子
S2-3-1-4 The role of glia in the formation of functional synapses
Nicola J Allen, Ben A Barres
S2-3-1-5 アストロサイトからのATP・Glu放出の時間/空間的差異
Differences in time and space between ATP and Glutamate released from astrocytes
池中 一裕
平成22年8月27日
弘前大学医学部において第1回神経・脳代謝制御学セミナーを開催し、東北大学窪田寿彦先生に「Presynaptic Glycine Receptors on Hippocampal Mossy Fiber Bouton」というタイトルで独における軸索終末記録の先進技術についてお話しいただきました。
盛岡で開催された第87回日本生理学会大会にて「ドーパミン伝達による脳内ネットワークと可塑性・学習の制御」をテーマとするシンポジウムを開き、多彩な演者に最新の研究成果をご紹介いただきました。また、博士研究員の長友が「黒質網様部におけるドパミン受容体発現 ―single-cell RT-PCR解析―」と題するポスター発表を行いました。
■シンポジウム31 「ドーパミン伝達による脳内ネットワークと可塑性・学習の制御」
organizer 山田 勝也 小林 和人
2S-31D-1 単一ドーパミン性ニューロンからのドーパミン遊離機構の解析
Detection of dopamine release from single dopaminergic neurons
籾山 俊彦
2S-31D-2 D1受容体のカベオラ依存性エンドサイトーシスとSNARE依存性エクソサイトーシスを介する受容体リサイクリング
Regulation of D1 receptor-induced response by recycling of the receptor through
caveolae-dependent endocytosis and SNARE-dependent exocytosis
川崎 敏、 渡辺 則之、 木村 眞吾、 原田 美里、 藤田 玲子、 佐々木 和彦
2S-31D-3 中脳黒質におけるドーパミン誘発性グリオトランスミッター放出
Dopamine-triggered gliotransmitter release in midbrain substantia nigra
山田 勝也、 柴崎 貢志、菅 世智子、 渡邉 菜の子、 袁 宏杰、 稲垣 暢也、 山本 欣郎、 富永 真琴、 長友 克広
2S-31D-4 線条体コンパートメント間相互作用におけるコリナージックニューロンの役割とシナプス可塑性への関与
Roles of cholinergic interneurons in inter-compartmental communication and synaptic plasticity in the striatum
青崎 敏彦、三浦 正巳
2S-31D-5 ドーパミン伝達に依存して学習と行動を媒介する神経回路機構
Neural circuit mechanisms that mediate learning and behavior dependent on dopamine transmission
小林 和人
平成22年4月23日
JST育成研究の平成21年度研究成果報告会を、弘前大学にて開催しました。最終年度に突入し、いよいよラストスパートです。
平成21年11月19日
大阪で開催された第21回日本脳循環代謝学会総会にて、「高頻度発火単一神経細胞におけるブドウ糖供給のリアルタイムイメージング」に関するシンポジウム講演(山田)を行いました。
平成21年10月17日
盛岡で開催された第42回東北生理談話会にて、博士研究員の長友が「蛍光標識グルコースを用いた単一脳細胞におけるグルコース輸送の研究」と題する口演を行いました。
平成21年9月18日
名古屋で開催されたNeuroscience 2009 (第32回日本神経科学大会) にて、「神経系細胞への細胞外グルコース取り込みイメージング」と題したシンポジウム講演(山田)を行いました。また、博士研究員の長友が「蛍光ブドウ糖トレーサー(2-NBDG)の鏡像異性体2-NBDLGの黒質網様部GABA作動性ニューロンにおける評価」と題するポスター発表を行いました。
平成21年9月14日
国立生理学研究所で開催されたNeuroscience 2009 (第32回日本神経科学大会) サテライトシンポジウムにて、「Gliotransmitter release in response to dopamine」と題した講演(山田)を行いました。
平成21年9月12日
東京で開催された第13回酸素ダイナミクス研究会にて、「蛍光グルコース誘導体における単一グルコース輸送の可視化」と題し、シンポジウム講演(山田)を行いました。
平成21年8月
蛍光グルコース法に関する国際特許 (PCT) 出願を行いました。
平成21年8月1日
学士の小玉聡君が新たに教室に参加し、スライス実験を始めました。既に驚異的なセンスを発揮し、チャンバーの改良に一同目が点です。
平成21年7月6日
Canada Research Chair in Neuroscience のDr. Brian MacVicar (ブリティッシュコロンビア大学教授) と研究交流がスタートし、3月のDr. MacVicarの訪日に続き山田がバンクーバーを訪問しました。Dr. MacVicar はグリア研究やヘミチャネル、神経活動依存的脳血管応答などに関する精力的な研究で知られています。
平成21年6月29日
BRAIN'09 (XXIVth International Symposium on Cerebral Blood Flow, Metabolism and Function 米国、シカゴ) にて、蛍光グルコース法に関する教育講演を山田が行いました。
平成21年5月21日
JST育成研究の中間報告会がJST岩手サテライトで開かれました。委員の皆様よりあたたかい励ましをいただきありがとうございました。
平成21年5月
蛍光標識グルコース2-NBDGの対照蛍光分子として開発した2-NBDLG (2-NBDGの鏡像異性体) が、(株)ペプチド研究所から販売開始されました。
新たな仲間を加えての新年度がはじまりました!地元・弘前のさくらを背景に、これが今年度のメンバーです!
平成21年3月30日
弘前国際医学フォーラム第11回学術集会 Emerging Frontiers in Brain Research -Crossroads of metabolic regulation, stress response and disease-を弘前大学医学部にて、また同サテライトワークショップをナクア白神ホテル&リゾートで開催しました。脳における代謝・ストレス・病態にまたがる諸問題について、国内外の気鋭の研究者による非常に活発な議論が展開されました。
平成21年3月16日
博士研究員の越後瑠夏さんが神戸大学から新メンバーとして加わりました! 「STAFF」をご覧下さい。
平成21年3月5日
共に研究を進めてきた菅先生のご退官をお祝いする会を催しました。学生の参加もあり、菅先生との思い出話や感謝の言葉があふれたにぎやかな会となりました。
平成21年3月1日
実験支援に宇宙線観測で鳴らした強力な助っ人、植野優君が加わりパワーアップしました
平成21年2月17日
JST育成研究の第3四半期報告会をJSTサテライト岩手で行い、最新研究進捗状況の報告を行いました。
平成21年1月15日
博士研究員の長友克広さんが自然科学研究機構生理学研究所から新メンバーとして加わりました! 「STAFF」をご覧下さい。
平成20年12月19日
「蛍光指示グルコースを用いた細胞間メタボリックコミュニケーションの解析」(山田研究代表者)が、(財)光科学技術研究振興財団に来年度も継続して助成いただけることとなりました。ありがとうございました。
平成20年10月23日
JST育成研究の第2四半期報告会を弘前大学で開催し、最新研究進捗状況の報告を行いました。
平成20年8月1日
校舎改築に伴う研究室の移動が終了しました。新研究室の位置は「access」をご覧ください!!
平成20年7月15日
JST育成研究の第1四半期報告会を弘前大学で開催し、JST岩手サテライト館長に最新研究進捗状況の報告を行いました。
また(株)ペプチド研究所から、いよいよ待望の蛍光グルコース誘導体2-NBDGの高純度品が発売の運びとなりました。
平成20年6月24日
「STAFF」に実験補助スタッフが二名加わりパワーアップしました
平成20年6月4日
募集していた博士研究員2名のうち1名は決定し、更に1名を募集中です。また実験補助スタッフ1名を募集中です !!
平成20年5月1日
博士研究員(ポストドク)1名(3年間)、ならびに実験補助、データ整理、PC作業等全般を担当していただく方を2名程度募集しています。詳細は下記までemailもしくは電話で、気軽にお問い合わせください。
連絡先
弘前大学 大学院医学研究科
統合機能生理学講座 (旧 生理学第一講座)
准教授 山田勝也 もしくは 成田るみ子
〒036-8562 弘前市在府町5
tel: 0172-39-5008
fax: 0172-39-5009
kyamada@cc.hirosaki-u.ac.jp
平成20年4月23日
「地域イノベーション創出支援事業」の一環として(独)科学技術振興機構(JST)が推進する重点地域研究開発プログラム(育成研究)山田プロジェクトのキックオフミーティングを、弘前市のベストウェスタンホテルニューシティ弘前で行いました。弘前大学グループ、東京農工大学、(株)ペプチド研究所の各メンバーとJSTサテライト岩手が集まり、最新の研究成果と関連分野の世界情勢、3年間の方向性などを真剣に語り合う、少人数ながら非常に熱い、また和やかな会となりました(写真下)。
平成20年4月9日
文科省科学研究費特定領域「統合脳」および「膜輸送複合体」に本年度より参加させていただくこととなりました。前者では脳における神経活動依存的なブドウ糖の取り込みに関する基礎研究を、後者ではグルコーストランスポーターの輸送動態の可視化を目指した萌芽的研究を推進していきます。
平成20年4月1日
弘前大学大学院医学研究科、東京農工大学工学府、(株)ペプチド研究所(大阪府)の3者による「蛍光ブドウ糖トレーサー法の実用化技術の開発」(山田勝也プロジェクトリーダー)が、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が推進する平成19年度「地域イノベーション創出総合支援事業」重点地域研究開発プログラム(育成研究)に採択されました。本プロジェクトでは平成20年4月1日より22年度末までJSTから大きな支援を受け、蛍光ブドウ糖トレーサー法の基礎技術を実用化につなげる研究を行います。北東北地域からの産官学連携プロジェクトとして3月6日付け陸奥新報誌、および東奥日報誌の朝刊に掲載されました。
平成20年3月6日
「蛍光指示グルコースを用いた細胞間メタボリックコミュニケーションの解析」(山田研究代表者) が、(財)光科学技術研究振興財団 平成19年度 研究助成金「第二課題 細胞間あるいは分子間の情報伝達についての研究」に採択されました。第二課題は、「一般的な化学伝達、電流伝達とは異なった、離れた細胞間、または分子間の情報伝達モードに関する研究」が選考対象となっています。蛍光グルコース法*により細胞間「メタボリックウェーブ」の実態を明らかにしていきたいと考えています。
〒036-8562 青森県弘前市在府町5番地
弘前大学大学院 医学研究科 分子輸送学講座
特任教授 山田勝也
Tel: 0172(39)5008
Fax: 0172(39)5009
E-mail: kyamada@hirosaki-u.ac.jp