研究

研究業績

2016~2022年研究業績

臨床

 呼吸器内科学ほとんどの疾患が経験可能です。周辺に専門病院が不足していることもあり、慢性咳嗽、喘息、肺気腫など非常に幅広い症例が多数経験できます。入院患者は肺癌患者が最も多くなっており、北東日本研究機構、北日本肺癌臨床研究会など他施設共同臨床試験に参加している他、弘前大学呼吸器内科が中心となり臨床試験を行っています。取得可能な呼吸器疾患関連の専門医は、呼吸器専門医、アレルギー学会専門医、気管支鏡専門医です。気管支鏡の症例は年間400例程度ですが、研修医でも年間100症例以上、EBUS-TBNAや局所麻酔下胸腔鏡なども含めて多彩な手技を経験できます。

★EBUS-TBNA




(画像:オリンパス メディカルタウンより)

【症例】

リンパ節転移の症例に、病変を描出しエコーガイド下に針生検し診断しました。

★局所麻酔下胸腔鏡


(画像:オリンパス メディカルタウンより)

【症例1】原因不明の胸水

→肥厚した胸膜から生検を行い悪性胸膜中皮腫の診断となりました。

【症例2】多房化胸水



→多房化しドレナージ困難な症例を内視鏡を用いて単房化しました。

★EBUS-GS
★金マーカーを用いた体幹部定位照射

研究

 研究テーマの中心は、「非侵襲的な気道炎症の評価」です。これまでに誘発喀痰、呼気凝縮液、呼気ガスなどの検体を用いて研究を行っております。その他の論文発表では、胸膜炎の診断に関するもの、気道上皮の機能に関する基礎的研究、さらには肺癌の進展に関する病理学的研究などを国内外で発表しています。気管支鏡で得られた細胞診標本を用いてALK免疫細胞化学染色を行う方法がALK肺癌のスクリーニングに非常に有用であることを示し、当科の田中寿志先生がLung Cancer誌に発表致しました。この方法は世界肺癌学会(IASLC)のガイドラインにも掲載されています。

The accuracy of ALK IHC on Papanicolaou-stained cytologic slides has been high, with a sensitivity and specificity of almost 100% compared with ALK FISH (Tanaka 2013, Savic 2013)


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