文部科学省「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン」採択プログラム

質疑・応答

公開講座で、皆さまから寄せられた質問です。質問は、皆様にわかりやすいよう一部内容を修正しています。


 

§ 2018年度 大人のがん教室

    開催日:2019年2月24日(日)

大人のがん教室
講演内容:「がんとあなたのお付き合い」
     「がん治療にかかるお金の話」
     「セカンドオピニオン~納得して治療に臨むために~」
     「なるほど!薬剤師の訪問薬剤」
     「在宅診療、緩和医療ってもう最期なの?」


質問回答

Q.がんが進行するとどのような症状があらわれるのでしょうか?

がんの発生した部位によって症状が異なります。腫瘍により周囲の組織が押されることにより、痛み、あるいは血管や神経が押されたり、浸潤することでそこから先のむくみや神経の麻痺が来ることがあります。また管状の臓器ならば閉塞症状となります。また進行するまで無症状のこともあります。

Q.ピロリ菌の検査はどの病院のどの科でできるのですか?

がん領域においてピロリ菌は主に胃がんの発生に関与するので、総合病院あるいは開業医の消化器科あるいは消化器内科を標榜していて、胃カメラが施行可能な病院であれば可能です。

Q.ピロリ菌の検査は一生に何回検査をするものですか?

一般に陰性者は1回、陽性者で除菌を行い菌の状態が変わる可能性のある方は2回以上ですが、異なった検査法で同じ時期に複数回受けることもあります。

Q.がん相談支援センターは県内のどの病院にもあるのですか?

がん相談支援センターは全国のがん診療連携拠点病院を受けている医療機関の他、県が指定する青森県がん診療連携推進病院にございます。一覧は下記サイトをご覧ください。 https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpConsultantMapResult.xsp?p=02
https://gan-info.pref.aomori.jp/public/index.php/ct01/a13.html

Q.がんの標準治療は、がん診療連携拠点病院以外でも受けられるのですか?

はい。すべての医療機関ではありませんが受けることが出来ます。医療機関によっては、手術・抗がん剤治療・放射線治療のすべてを行っている所もありますし、一部だけを行っている所もあります。もし今かかっている医療機関で行うことできない治療があっても、医療機関どうし連携して紹介することも可能です。

Q.がん相談支援センターは事前に予約が必要ですか?

弘前大学医学部附属病院のがん相談支援センターでは予約は必要ありません。平日の8時30分~17時の利用時間内であればいつでもご利用頂けます。ただし、それぞれの相談支援センターによって対応方法や利用時間は異なりますので病院ホームページや窓口などにて事前にご確認下さい。

Q.県内の在宅診療をしている医院・病院はどのように調べればよいですか?

青森県内で在宅診療をしてくれる医院・病院は多くあります。しかし、すべての在宅診療医ががん診療に対応しているわけではありません。今かかっている医療機関の先生や看護師、相談室などに相談してみるのもいいかもしれません。「先生に相談できない」、「相談室がない」という場合は、お近くのがん相談支援センターへご相談ください。(青森県がん情報サービス 相談窓口と相談例:https://gan-info.pref.aomori.jp)

Q.院内処方:院外処方、小さい薬局:大きい薬局、では薬価は違うのですか?

薬価は国が定めた薬の値段なので、全国どこでも同じです。薬局の小さい、大きいもありますが、難しいことに対応できるといった薬局の対応できる力(機能)によって基本料が変わってくるので、同じ処方箋であっても薬局によって支払う金額が変わってくる場合があります。

Q.腫瘍マーカーでどの部位のがんがわかるのですか?

腫瘍マーカーは数十種類ありますが、特定の臓器のがんだけで上がるものと、いろんながんや炎症でも上がるものなどがあります。また数字の大小は個人により異なります。また腫瘍マーカーが上がらないがんもあります。よって腫瘍マーカーだけで癌を診断することは難しく、組織検査でがん細胞を証明することが一番正しい診断です。

Q.友人が「がん」を手術するのですが、全く声が出なくなるそうです。声の代わりになる何か方法(器具等)はあるのでしょうか?

おそらく、耳鼻科領域ののどのがんの手術で、のどを全部取る治療をするのだと思われます。声帯の代わりにぶるぶるする電気カミソリみたいな器具を首にあてて発声する方法がありますので、可能かどうか主治医に尋ねてみてください。

Q.抗がん剤で治療中ですが、歯科治療で痛み止めの注射は大丈夫でしょうか。矯正や抜歯は大丈夫でしょうか?

歯科治療の痛み止めについては、がんの痛みではないので、解熱鎮痛剤と言われる薬剤を使用しますが、これは抗がん剤使用中でも相互作用はないので使用可能です。抜歯は白血球が十分ある時期であれば経口抗菌剤を使うなどして可能なことが多いです。感染源を除去する意味でも大事です。矯正についても可能かと思いますが、いずれも歯科で相談してください。

Q.リンパ節転移は手術や放射線治療が可能ですか?また、何科で相談すればよいですか?

リンパ節の切除により体から目に見えるがんがなくなること、あるいはがんがなくならなくても症状緩和が期待されるのであれば切除や放射線治療を考慮しますが、やるかどうかは治療による体へのダメージと治療目的の達成をてんびんにかける必要があります。切除を担当する臓器の外科系医師や放射線科医に相談ください。

Q.患者が亡くなった後に残った薬(有効期限内)はどうすればよいでしょうか?料金は払っているのでお金は戻らないと思いますが処分するしかないのでしょうか?

残ってしまった薬ですが、特に、医療用麻薬が含まれている場合は、調剤をしてもらった薬局に返すのが勧められます。その他、医療用麻薬が含まれていなくても調剤をしてもらった薬局に処分をお願いするのがいいかと考えます。また、支払ったお金に関してですが、支払いの時点で1割負担あれば9割の補助、3割負担であれば7割の補助がされているため申し訳ありませんが戻ってきません。

Q.がんにならない食べ物ってあるのでしょうか?あったら教えて下さい。

がんを100%予防できる、あるいががんの進行を止める食べ物はありませんが、がんの発生頻度を減らす可能性のある食べ物はいくつか存在します。国立がん研究センターのホームページをご覧ください。

Q.がんにならないためにできるだけ避けた方が良い食べ物がありましたら教えて下さい。

熱いおかゆをそのまま食べると食道がんのリスクが上がるとか、欧米型の高脂肪食で一部の癌のリスクが上昇するということは言われていますが、程度の問題であり、絶対避けるべきというものではないです。野菜を含め、いろんなものをバランスよく摂取して、さらに適度な運動を行って肥満を避けるとよいと思います。

Q.セカンドオピニオンを受けたいと言ったら主治医に嫌な態度をされました。またセカンドオピニオン先の医師には「なぜ主治医を信頼しないのか」といわれました。

それは大変つらい思いをされたと思います。セカンドオピニオンは最初に提示された治療に対して他の医療機関でも意見を求め、それに対して意見が提示されることによってより安心してその治療を受けていただくためのものです。もしかすると、医師あるいは患者さんの言い方に相手を刺激する部分があったかもしれません。冷静にしっかりと希望を伝えることが大事と思います。