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読影の基礎を学ぶ / 研修医 横井由美子

”読影なんて一ヶ月で身に付くわけがないし、一ヶ月なんてまわって意味ないんじゃないの?”放射線科を一ヶ月研修することに関しては、私の周りの研修医、またはこれまでの研修先の指導医にはこのように言われることが多かった気がします。頭部の画像診断を勉強したいと、ローテートのスケジュールを無理に変更した当の本人も、研修が始まる前は、そうかもしれないなぁとすこし不安になっていたのですが、終わってみたら、一ヶ月で身に付くはずがないと思った以上のことが身に付いて驚いています。

確かに読影という専門的な分野を勉強するのに、誰が考えても一ヶ月は短すぎます。結果的に一ヶ月終わってみて、各論的なことはほとんど理解出来ていないと考えてもいいと思います。ただ、画像を読むことが”身に付いてきた”という実感がしてきたので自分でも驚いています。

どんなことが身に付いたのかというと、大変当たり前のことかもしれませんが、写真の一枚一枚をあまり考えずに並べられるようになったことです。どの写真が、単純で、どの写真が造影なのか。また、どの写真がT1でどれがT2か、そして、どれがFLAIRで、どれがプロトン強調画像か。造影MRIはどれか?ディフージョンはどれか?脂肪抑制は?とはじめはじっくり考えて並べないと出来ませんでした。それが、毎日読影させて頂く内にどの順番でどの写真をはるのかということにも、足かけ一ヶ月の私の勝手なこだわりが出来ました。

その他では、画像のアーチファクトとの戦い方が少しわかったことです。あえて戦い方と書いたのは、この一ヶ月間、画像を一生懸命読もうと思えば思うほど突き当たったのがアーチファクトだったように思えるからです。はじめは、見ようと思っても見えなくて困っていたのに、一生懸命見ていると気になる所見が出てきますが、大抵アーチファクトだったりします。「これは部分容積効果でこのように見えているだけで、正常構造ですね」何度同じことを小野先生や三浦先生に聞いてしまったことかと思います。

「これはなんでしょうか?と一枚の写真を見せられても、上下の構造を確認したり、解剖を考えたりしないとわからないんですよ」と小野先生。とにかく解剖の教科書と照らし合わせて読んでみる・・・。大畑先生に「焦って読まなくてもいいから、この画像をじっくり読影すれば今日一日分の勉強になるよ」とアドバイス頂いて、安心してとにかくじっくり読んでいく。

当初私の考えていた放射線科読影研修ではたくさんの画像を読むことが、読影出来るようになる唯一の方法なのではないかと思っておりました。でも、驚いたことに、一つの画像をじっくり一つ一つの構造物を同定しながら読んでいくと次に同じ部位の写真を読むときには格段に理解がしやすくなっているのです。

アーチファクトについて少しわかるようになったら、CTやMRIという検査の適応についても少しわかるようになりました。これまでCTやMRIをオーダーする機会はありましたが、画像診断をしていく上でCTを選択すべきかMRIを選択すべきか、また造影は必要なのかどうか、CTであれMRIであれどのように撮影するかなどの適応などの判断は出来ませんでした。今も出来るとは言い難いのですが、検査の特性を理解することが、診断のための検査を施行し、結果を判断する上でとても大切なのだと改めて実感しています。

一ヶ月の研修でしたが、私にとっては画像診断の本当の基礎の基礎の部分を経験できて大変満足出来た一ヶ月でした。疾患を診断する上での、他科での研修では、縦のアプローチを学ぶことが出来るとすると、放射線科での研修で、画像診断という切り口で、診断への横のアプローチを学ぶことができたようなそのような感じです。(適切に表現できていないかも知れませんが)理解はぐっと深まったそのような気がしています。

一ヶ月という短い時間でしたが、受け入れてくださった放射線科の先生方には大変感謝しております。大変ありがとうございました。実りの多い一ヶ月でした。

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