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教授からの挨拶

 ようこそホームページにお越し下さいました。
 日本でも医学・医療における病理診断学の重要性が認識され、弘前大学に臨床医学講座として病理診断学講座が新設されて5年たちました。
 病理診断学がどのようなあり方をすれば医療・医学に貢献できるのか・・・。そこに先例はありません。症例や剖検のカンファレンス・・・、まだまだ足りません。臨床医と病理医がお互いをupdateし、切磋琢磨し、大事な情報を共有し合い、目の前の、そして次に出会う患者さんが少しでもよりよく治療されるためには如何なる事ができるか、そのことを日々考え続けたいと思います。貢献が確信的でありながら、未知であり、そこに創意工夫をもって開拓できる場が大きく開けているところが病理学の魅力なのです。
 病理学は病理組織観察を大事にします。しかし今日、診断も研究も分子生物学的解析が不可欠となり、ともすれば組織観察が軽視される嫌いがあります。ここで病理の泰斗お二人の言葉をお借りしましょう。


 病理組織は生物学的法則の総括像であり、現在の医学が未だ解明できないでいる無数の現象を無言で語りかけている、と、生田先生の言葉は続きます。平野先生の言葉は、勉強(様々な角度からの研究)して組織観察に望めばそこから無限の情報が得られ、生物学的法則、即ち真理が解明されることを予見しているのではないでしょうか。
 病理学とは、診断、研究ともに、何と卓越し、大きな潜在能を秘め、魅力に富んだ医学であることでしょう。

 弘前大学医学部は万朶の花咲く弘前城の隣、岩木山を仰ぐ街の中心にあります。津軽の魅力の一端も太宰の文章を借りて紹介しました。ぜひお立ち寄り下さい。たくさんお話ししたいことがあります。
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  • 当ホームページは、弘前大学大学院医学研究科 病理診断学講座が管理しています。
  • 当ホームページのすばらしい写真の多くは、弘前大学医学部附属病院 医療情報センター・船水 亮平 氏が撮影されたものです。