研究内容紹介
概 要
神経におけるイオンチャネルの機能異常による種々の病態、いわゆるイオンチャネル病の病態解明を目指しています。イオンチャネル機能変異をもつ遺伝子改変動物および実験的モデル動物を作成し、分子レベルから細胞および個体レベルでの機能解析を行っています。
主な研究プロジェクト
- GABA-A受容体輸送タンパク欠損マウスにおける行動変異とGABA伝達機構異常の研究
- 麻酔薬作用におけるGABA tonic inhibitionの役割解明
- 細胞外ATP受容体を介した痛み制御機構の研究
- ニコチン受容体突然変異導入ラットにおける痙攣発作発症機構および神経伝達機構異常の研究
- ヒトより見つかったGABA-A受容体変異の機能解析
- ステロイドホルモンによるGABA-A受容体制御機構と、情動行動への影響に関する研究
研究方法
- 脳スライスパッチクランプによるシナプス反応測定および神経機能の電気生理学的解析
- 蛍光標識物質を用いた細胞内イオン濃度変化測定
- 多点同時記録電極による興奮性伝搬解析
- Caged化合物を用いた、レーザー光照射による細胞局所への生理活性物質投与
- 慢性疼痛モデル動物作成および疼痛評価
- 遺伝子改変動物を用いた、行動解析および脳波解析