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教授紹介

教授 髙井 良尋
生年月日 昭和25年9月
資 格 日本医学放射線治療専門医
専 門 放射線腫瘍学
放射線生物学

弘前大学放射線科学講座の使命

弘前大学放射線科学講座は、ホームページの教室沿革に紹介しておりますが、昭和21年6月22日青森医学専門学校レントゲン科教授として高橋信次先生が赴任されてから今年(平成23年)で65周年を迎える伝統ある教室です。高橋信次先生は、回転横断X線撮影装置を開発され、高精度放射線治療の基礎となる回転原体照射法を考案され、文化勲章を受章された世界的に有名な先生です。私は5代目の教授となります。

さて、弘前大学放射線科学講座は、放射線診断学と放射線腫瘍学(放射線治療学)との二つの柱より成り立っています。弘前大学放射線科では、この1ー2年間で多くの機器の更新が済み、放射線診断学分野では、MRIやCTで世界の最先端機器が導入され、最高レベルの放射線診断の提供が可能となっております。また、放射線診断学分野には血管内に細いカテーテルを挿入し、診断や治療を行うIVR(interventional radiology)がありますが、この部分に関しても、新人の医師にとっては、関連病院との協力で最高の技術を学ぶ環境が整い、地域の皆様に対しては最高の医療を提供できる体制が出来ております。

放射線腫瘍学分野でも、従来使っていた2台の放射線治療装置(ライナック)が、23年4月に最高性能を有するライナックに更新され、定位照射法や強度変調照射法などの最先端の放射線治療が行える体制が整いました。早期肺癌、前立腺癌、頭頸部癌、食道癌、子宮頸癌など癌の種類によっては、世界では、がん治療の主体は手術から放射線治療に移りつつあります。早期肺癌に対する定位照射法は一週間ほどで治療が終了し、全く痛くなく、治療成績も手術と同等です。前立腺癌では強度変調照射法を用いることにより、直腸や膀胱への線量を抑えながら前立腺に高線量を照射出来る様になったため高い治癒率が得られるようになり手術成績との差は全くなくなりました。(弘前大学放射線科ではこのような最高の放射線治療を提供できるようになりましたので、癌治療を受けられる患者様はお気軽にセカンドオピニオンを受けにいらして下さい。)

放射線医学は研究分野としても裾野が極めて広く、テーマには事欠きません。放射線生物学研究、医学利用のため放射線物理学的研究、様々な診断手法に関する開発研究、臨床放射線腫瘍学的研究、新しい放射線治療技術開発研究等々、当研究室では種々の研究に取り組みつつあります。医学生、研修医の先生方の学問的興味に答えうる多くの領域が放射線医学の中にはあります。診断にしろ治療にしろ、ともに放射線医学に関する知識・技術は、将来どのような診療科に進もうとも極めて重要ですし、一人でも多くの医学生、研修生に放射線医学の楽しさを知って頂きたいと思いつつ、そのための教育をより充実して参ります。(医学生の皆さんは、カリキュラムとは関係なく、アットホームな雰囲気のある放射線科を気軽にお訪ね下さい。いつでも放射線科の楽しさをお話ししますし、診断部門でも治療部門でも現場もご案内します。)

弘前大学医学部および附属病院は青森県の医療の中心であり、上記のごとく質の高い診療、研究、教育を提供することが大学の使命であります。その上に、地域医療への貢献をも果たさなければなりません。弘前大学放射線科の各員は全員そのような使命・貢献を果たすべく、高い意識を持ちながら日々の業務を遂行して参ります。

放射線科は、診療において中央診療部門である放射線部とともにほとんどすべての各診療科/講座と深く関わっており、また、研究面では多くの基礎医学講座との共同研究が必要となってきます。各講座との連携を密にしながら、より高いレベルの放射線科学講座をつくり、また、各関連病院との良好な連携を保ちながら地域医療への貢献も果たしていきたいと思っております。

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