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特別講義
「Glyco-Redox:酸化ストレスと糖鎖の研究から学んだこと」
講師:谷口 直之 先生(大阪国際がんセンター研究所・大阪大学名誉教授)
日時:令和5年5月31日(水)18 時 00 分
場所:オンライン(Zoom)

[要旨]
小生はGlutathioneの研究から糖転移酵素やその遺伝子、またその産物の糖鎖が、がん、Alzheimer病、慢性閉塞性肺疾患などの診断、治療などにつながる研究をしてきましたが糖鎖がレドックス制御を受けることからGlyco-Redoxという概念をHelmut Sies先生の記念号で提唱させていただきました(Arch Biochem Biophys. 2016 Apr 1;595:72-80. doi: 10.1016/j.abb.2015.11.024. )。一方でかなり以前にSOD1,SOD2などの研究もしてきましたが、ごく最近SOD3(EC—SOD)が持つ糖鎖の役割を明らかしました(Antioxid Redox Signal. 2023 Mar 6. doi: 10.1089/ars.2022.0010. PMID: 36606688)。与えていただいた機会に僭越ながら少しGlyco-Redoxのご紹介をさせていただきたいと思います。