入局案内

若手医師の声

  • 最も居心地のよい場所

    成田 拓磨(専門医)

    みなさんこんにちは。卒後7年目、泌尿器科専門医資格と学位を頂いて間もない私が、泌尿器科に入局した経緯と、入局後のお話をご紹介します。

    私は5・6年生の実習で魅力を感じた複数の科から、生涯をかけて携わる仕事として泌尿器科を選択しました。ロボット補助下手術や国際学会での活躍に憧れ、自分もその舞台に立ちたいと考えた事が1番の理由でした。また、実習中に最も居心地のよい科だった、この先生方に指導を受けたい、といったフィーリングも大切にしました。

    入局してからは大館市立病院で1年間、鷹揚郷弘前病院で1年間、つがる総合病院で半年間、弘前大学付属病院で2年間の勤務を経験させていただきました。大学病院では鏡視下手術やロボット手術を中心に多数の手術経験をつむことができ、市中病院ではcommon diseaseや経尿道的手術・Openでの手術を多数経験することができます。当科では、ローテーションシステムによって偏りなく、多くの経験を積むことができます。

    わからない事やできない事が特に多い後期研修の時期は、忙しいなぁと思う事もありましたが、当科には若手が多いので、お互い得意分野で教え合ったり、刺激を受けたり、飲みに行ったりして、楽しく仕事ができました。尊敬・信頼する先輩方もたくさんおり、みなさんもそのような環境で働いてほしいと願っています。

    憧れであった国際学会には入局直後の卒後3年目に演題がないにも関わらず連れていって頂き(みなさんが入局しても同様に行く事ができます)、空母上でのレセプションや学会規模など、桁違いのスケールに驚くと共に、国際学会の舞台で発表したいという思いが強まりました。卒後4年目にはご指導いただいた演題がacceptされ、拙いながらも国際学会の舞台で発表させていただくことができ、憧れが叶った形となりました。その後も計4回、海外の大きな学会での発表機会を与えていただきました。そこで見えた目標や課題もあり、次の目標に向かい頑張っています。臨床での経験や実力をつける事はもちろん大切ですが、研究や国際学会の舞台でも私たちと一緒に頑張って、楽しんでみませんか?

    プライベートでは4歳、2歳の二人の子供の父でもあります。弘前大学関連病院の泌尿器科は多くの病院でチーム制を採用しており、子供の行事などがあれば、お互い仕事を補ってプライベートを大切にするようにしています。緊急での呼び出しは多くはなく、仕事のOn・Offがハッキリしている点は、泌尿器科医として働くメリットではないでしょうか。当科では女性医師の勤務先なども、子育てと仕事が継続可能なよう、配慮しています。

    私の当科での経験談が、みなさんの進路を決めるうえで少しでも参考になれば嬉しく思います。そして、みなさんが当科での後期研修を考えて下されば、もっと嬉しく思います。ぜひ一度遊びに来てください。

  • 臨床と研究のバランスが重要です!

    日下 歩(専門医)

    弘前大学医学部2012年卒の日下 歩と申します。

    研修2年後、弘前大学泌尿器科で泌尿器科を専攻し6年になります。日々の臨床は攻めと守りのバランスが重要です。例えば、ゲームの話になりますが、ロールプレイング・ゲームではプレーヤーのレベルを上げ、敵と戦うのが常なのですが、敵を倒すためには武器と防具が必要です。しかし、武器ばかり買って防具を疎かにすると、すぐに敵に阻まれゲームオーバーとなります。これを臨床に例えると、医師も同様に、武器(=臨床技能)のみではなく、防具(=基礎研究)もあってはじめて、突破できる障害があります。弘前大学の泌尿器科はそのどちらも分け隔てなく与えてくれる教室です。皆様も私たちと一緒に、強力な武器、鉄壁の防具をもって、未知なる泌尿器科の大地を切り開いてみませんか?皆さんの見学・入局をお待ちしております!

  • 「世界」を目指す泌尿器科に憧れて

    濱野 逸人

    文系の大学生を経て入学した弘前大学医学部は、私が生まれ育った福岡県から、はるか遠くに位置する北国でした。しかしながら住めば都で、卒後臨床研修も入局も青森県で決めました。そんな遠くの泌尿器科に入局した一番の動機は、弘前大学泌尿器科が目指している場所が「県」や「地方」にとらわれない、「世界」だったことです。教授をはじめとする先生方が、世界的な水準の医療を目指している姿勢に感銘を受けました。私は初期研修2年目に泌尿器科を選択しましたが、この時期から海外学会での発表や英文学術誌への論文投稿など、国際的な経験を多く積ませていただきました。

    初の国際学会発表
    (AUAオーランド)

    ラ・ホヤの海岸に繰り出す
    (AUAサンディエゴ)

    関連病院トレーニングでついた
    「サバイバル力」

    大学での初期研修が終わると、関連病院でのトレーニングが始まります。地域医療の核となっている、青森県・北海道(函館)の総合病院にて6カ月×4か所勤務しました。この期間は、専門的な泌尿器科の技術に加え、common diseaseにも多く触れることができます。救急医療や透析医療にも従事します。医療過疎の各地域においては、泌尿器科といえども全科当直があり、全身を診るジェネラルな力や、夜中でも飛び起きる体力(笑)が要求されましたが、各地域の優しいスタッフの皆さんに支えられ2年を乗り越えました。また、この時期にアメリカ泌尿器科学会で初の国際学会発表を経験できました。

    EAU ロンドン
    大英博物館にて

    EAU ロンドン タワーブリッジ、ロンドン塔にて

    基礎研究との新たな出会い

    2年の関連病院でのトレーニングを経て、本格的に大学院での研究が始まりました。現在は市内関連病院で常勤の臨床医として働き、週2日実験の時間を確保しています。私は糖鎖(ヒアルロン酸)と泌尿器癌をテーマとして選びましたが、臨床とは違った技術が求められる分野で、ゼロからのスタートでした。基礎実験については指導教官が細部まで指導してくださるため、初学者の私でも一定の知識・技術を身につけられたと思います。H29年9月、博士課程を修了し、H30年1月よりアメリカ・サンディエゴでの留学の機会をいただくことができました。

    人生初の舟釣りはサンディエゴにて。
    教授に連れられて!

    泌尿器科には様々な
    Specialtyがある

    学生時代からの夢として、腎移植に専門的に従事したいと考えています。当科では、初期研修より腎移植に関わる機会が豊富にあります。腎臓内科・循環器科との協力体制で行う移植医療は大変勉強になりますし、何より、移植を通して患者さんの背景や生活に触れ、喜びを共有できるのは泌尿器科としてとても幸せな瞬間です。また現在、生殖医療(不妊症・癌患者の妊孕性)に関しても研究中で、将来的には本県でこの分野を充実させられればと考えています。さらに今後は、免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする「癌と免疫」の研究が泌尿器科を軸にダイナミックに進むと考えられています。

    さいごに

    何よりも、一致団結して仲が良く、雰囲気が良いこと、これが弘前大学泌尿器科の最大の魅力です。私にとって入局は、新たな人生のスタートでした。僕たちと一緒に、明るく楽しく、新たなスタートをきってみませんか?

  • 泌尿器科を志した理由

    小玉 寛健

    平成29年度入局しました、小玉寛健と申します。

    みなさん、泌尿器科のイメージってどうでしょう?

    なんとなく男性器とおしっこのイメージだと思います。

    僕も最初のイメージはそれだけでしたが、泌尿器科って面白いなと思ったのは5年生の時でした。

    もともと手術ができる科に進みたいなと思っていましたが、なかでも泌尿器科の手術はロボット手術、回腸新膀胱、腎移植などバリエーション豊かで先生たちの姿がかっこよかったことを覚えています。6年生の時には総会に連れて行っていただき、先生たちの雰囲気や他大学の先生方と楽しそうにセッションしている姿も印象的でした。

    県外で初期研修をしましたが、離れたからこそ見えてくることもありました。

    大山教授をはじめ、臨床でも研究でもトップレベルで活躍する先生たちの背中についていくのは本当に大変だとは思いますが、いつか自分もこうなりたいという先生方がいらっしゃった弘前大学泌尿器科に入局しました。

    補足ですが、出身大学の強みとして、他科に友人がいることです。何か困ったことがあればすぐに相談できます。将来、同期が麻酔をかけてくれて骨盤内全摘など大手術になった際にメスを握るのが自分と消化器外科や産婦人科の同期だと胸アツですね!

    仕事内容(今年度:医師3年目・泌尿器科1年目として)

    4〜9月:透析病院

    泌尿器科は内科から外科まで全て見るというのはよく言われることですが本当にその通りだと思います。この半年では透析の導入・管理の仕方、尿路結石治療、外来での対応の仕方の第一歩を学びました。

    10〜3月:大学病院

    月曜日が総回診、カンファレンスになります。

    総回診や教授外来では診察の仕方、患者さんへの声の掛け方、治療方針の立て方などを勉強します。もし自分だったらどうするか?なぜ教授がその治療を選んだか?を考えながら勉強させていただいています。

    病理カンファでは術前術後の治療方針の検討をし、術前カンファでは手術の最終確認をします。自分の担当患者のプレゼンをしますがこの時に先生方からの指導を受けて考え方を学んでいます。

    火曜日と木曜日が手術日になります。

    TURBTや陰嚢内手術など自分が執刀する手術もありますが、先生方のダビンチや回腸新膀胱、腎移植の手術をみていつか自分もやるんだとワクワクしながら勉強させていただいています。

    水曜日・金曜日は検査や外来の曜日になります。

    膀胱鏡検査や尿管ステントの挿入、抜去などの他、他病院で外来を担当し泌尿器科意図しての基本を勉強しています。
    このように曜日によって業務の内容が多岐に渡ります。何事も新鮮でとても充実しています。

    将来像

    バランスのとれた医師が理想です。

    やっぱり手術はかっこいいと思いますし、自分で実際にやりたいです。

    他大学の先生方とも繋がりを作り、研究を重ね海外で発表し、留学もしたいです。

    それでさらに学生への指導や教育もできるようになれれば最高にかっこいいいと思います。

    道は遠く、険しいと思います。

    でも憧れて選んだ道ですし、先生たちの背中を追って一生懸命走ります。

    最後に

    泌尿器科の先生たちは熱心かつ気さくで面白い先生が多いです。

    それは学会に行って他大学の先生方と交流しても思うことです。

    泌尿器科はon-offをしっかり区別できます。

    臨時の緊急手術や夜中に緊急で呼ばれることは他の科と比べて少ないので自分のライフスタイルを自分で決めることができるとできます。家族とゆっくり過ごす時間や、自分の趣味に使う時間を持つことができることがこのような性格の先生方が多い理由だと思います。

    低学年の頃から泌尿器科第一志望!という人はなかなかいないと思います。

    最終的にはその環境で先生たちと一緒に楽しめるか?です。

    仕事と家庭を大切にしたいなと思う方。一度見学にいらしてください。歓迎いたします。

  • 学生、研修医の皆さんへ

    松本 哲平

    卒後5年目の松本哲平です。弘前大学泌尿器科について、ご紹介します。将来の進路選択の参考になれば幸いです。

    泌尿器科入局の動機

    泌尿器科は外科手術、腎移植、内視鏡手術、排尿障害や腎不全をはじめとする内科的治療、血液浄化療法、その併存症や合併症を含めると非常に広範囲で高度な知識を必要とします。全身をtotalで診て、診断から治療までできるようになりたいと思っていた自分には、とても魅力的に感じ、泌尿器科を選択しました。

    入局後の実際など

    最初の半年は大学で泌尿器科の基礎を学び、その後、大館市立総合病院、むつ総合病院、鷹揚郷弘前病院と勤務しました。覚悟はしていましたが、診療領域が非常に広く勉強することは山ほどあります。しかし、各病院での先輩や部長の先生方が優しく、とても指導上手なので、少しずつですが出来ることが増えていると日々実感しています。

    また、泌尿器科はunkownの多い領域でもあり、日々遭遇する臨床的な疑問を解決できるように臨床試験や基礎実験も必要とされます。当科では臨床はもちろん、学会発表や論文投稿の指導も非常に親身になって行っていますので心強いと感じています。

    今後は自分の知識、技術の研鑽と共に、後輩への指導も行えるよう、努力していきたいと思います。

    研修医、医学生の皆様へ

    自分の専攻を決めるのは大変なことだと思います。泌尿器科に興味のある方はもちろん、外科と内科で迷っている方、研修ローテーションやクリクラで1ヶ月間泌尿器科を体験してみてください。きっと将来への糧となると思います。

  • かっこいい泌尿器科医をめざして

    岩村 大径(専門医)

    平成22年卒の岩村 大径と申します。私が弘前大学泌尿器科への入局を決めたのは初期研修2年目の秋です。当時は泌尿器科に入局するかどうか以前に、大学の医局に所属するのか、それとも医局には属さず市中病院で臨床に従事するのか、なかなか決められずに悩んでいました。私だけでなく同期の研修医の多くが同じような悩みを抱えていたと思います。ちょうどその頃、泌尿器科の医局説明会がありました。そこで教授から「泌尿器科医としての将来像」、「専門医・学位取得までの具体的な流れや取得のための十分なサポート体制」、「research mindを持つことの重要性」など非常に熱心に説明して頂きました。そして最後に、「父親として、あなた達を息子だと思って責任をもって一人前の泌尿器科医に育てます!」という言葉が決め手となり、泌尿器科への入局を決めました。とはいえ、医局説明会でのことなので、現実は多少違うこともあるのだろう、と当時は考えていました。しかし実際に入局してみると、臨床や研究、海外学会での発表など説明会で聞いた以上の充実した日々を過ごすことができ、専門医・学位も同期5人揃って無事に取得することができました。入局して6年が経った現在、弘前大学泌尿器科を選んで間違いはなかったと確信しています。後輩一人一人を優しく丁寧に、時には厳しく指導してくださる先輩方と一緒に「かっこいい泌尿器科医」を目指してみませんか?

    米国泌尿器科学会 in オーランド

    EAUにてマドリッド(夜の部)

  • できることの幅が広がり、日々充実

    藤田 尚紀(専門医)

    診療内容・海外での精力的な学会発表に魅力を感じ入局

    どこの科に入局するか迷いながらBSLを回っていた5年時。元々内科系よりは手術をしたいと思ってました。そんな中、泌尿器科を回ってビビっときました。手術などの診療はもちろんのこと、国際学会での精力的な学会発表は今後世界に通用する教室になるだろうと感じ、5年生の時点で入局を決めました。

    できることの幅が広がり、充実した毎日

    研修医上がりたての頃は手術が上手くなりたいの一心で診療していました。現在泌尿器科医6年目。もちろん技術はまだまだ未熟ですが、だいぶ開腹手術はできるようになり、最近は腹腔鏡手術やロボット支援手術などワンステップ上のレベルに挑戦し認定医を目指してます。

    『臨床だけでは飽きる』とはよく聞く言葉ですが、まさしくその通りだと思います。今後30年も日々同じことの繰り返しではつまらないです。そこで、現在は臨床研究を積極的に行っています。現在むつ総合病院に勤務しています。大学病院ではなく市中病院という壁はありますが、看護師・検査技師など皆さんに協力してもらい臨床研究を行ってます。臨床の合間にデータ収集、解析、学会発表など時間がいくらあっても足りないくらい毎日が非常に充実しています。今の目標は国際学会に自分の研究ネタで通すことです。

    夏休み・冬休みは海外へ

    大学病院では夏休みは9日間、冬休みは4日間あります。市中病院では夏休み1-2週間、冬休み1週間です。自分は無類の海外旅行好きです。日々の疲れは海外旅行で癒しています。写真は一押しのアイスランドの写真です。

  • 弘前大学泌尿器科を選択して本当によかった

    野呂 大輔(専門医)

    みなさんこんにちは、私は弘前大学医学部泌尿器科の野呂大輔と申します。

    私は、もともと外科軽分野に興味がありました。医学部5年生のBSL実習で泌尿器科をまわった際に、開腹手術、膀胱鏡手術、腹腔鏡手術など手術手技が多種多様であることにとても魅力を感じました。そして、6年生の選択実習でも、泌尿器科を選択し、さらに興味を深めることになりました。弘前大学泌尿器科への入局を決心したのは、研修医2年目の時です。研修先(当大学の関連病院)の泌尿器科の先生方が大変魅力的であったことも、さらに泌尿器科医への道を後押ししたのだと考えています。

    入局してからは、大学病院で半年間、泌尿器科のイロハを学び、その後は約2年間にわたり、半年ごとに関連病院をローテートしていきます。いろいろな病院の診療を経験することは大変勉強になりました。確かに、半年ごとの引っ越しは大変ではありますが、住んだことのない土地での生活は食事、観光など刺激的で、そんなに苦ではありませんでした。

    当科は臨床だけでなく、研究にも力をいれています。特に、早い時期から海外学会での発表の機会をいただけることは、研究だけでなく臨床へのモチベーションにもつながります。もちろん、発表の際には、大山教授を筆頭に、諸先輩方が優しくサポートしてくれます。

    現在は、専門医を取得し、関連病院で日々臨床に励んでおります。泌尿器科はプライベートも十分確保できますし、弘前大学泌尿器科を選択して本当によかったと思っています。

    みなさんもぜひ弘前大学で泌尿器科医としての一歩をふみだしてみませんか。興味のある方はぜひ気軽に見学にいらしてください。みなさんと会える日を、そして一緒に働ける日を心待ちにしております。

  • 学生、研修医の皆さんへ

    相馬 理

    卒後5年目の相馬理です。弘前大学泌尿器科について、ご紹介します。将来の進路選択の参考になれば幸いです。

    入局の動機

    もともと学生時代から漠然と泌尿器科に対しては興味がありましたが、実際に学生時代の実習や初期研修の期間を通して泌尿器科での診療に携わることで、癌から透析、尿路結石や感染症まで幅広い分野を扱う点や初診から治療後のフォローアップまでの全ての経過を自科で完結できる点に魅力を感じ、研修医2年時に入局を決めました。

    入局後の流れ

    入局後、専門医取得までの期間は大学病院を含めた基幹・関連病院を半年から一年毎にローテートすることになります。また、入局と同時に大学院に入学します。臨床診療を行いながら、学位取得へ向け先輩方の指導のもと学会発表や論文投稿等のトレーニングを積むことができます。この間様々な学会発表の機会が与えられますが、日本国内の学会のみならず、海外学会(AUAやEAU等)での発表の経験も巡ってきます。先輩方のサポート体制は非常に厚く、安心して日々研鑽を積むことができます。

    仕事内容

    現在私は関連病院で主に尿路結石、透析を中心とした診療を行っています。泌尿器科領域はその扱う範囲の広さ故、施設ごとに扱う疾患や行っている手術の特色が全く異なっており、同じ科とは思えないほど多様性に富んでいます。初めは様々なことに慣れることで精一杯ですが、徐々に幅広い知識や手技が身に付いていくことで自身の成長を実感でき、非常にやりがいを感じることができます。現在進路を迷っている学生や研修医の方々には一生の仕事として自信を持ってお勧めできる科です。

  • ここでなら自分もやっていける

    萩原 和久(専門医)

    みなさんこんにちは、私は弘前大学医学部泌尿器科の萩原和久と申します。もともと外科系に進みたいと考えていましたが、入局の決め手は先生方の後輩への指導が熱心であり、ここでなら自分もやっていけると思ったのが入局の動機でした。

    入局後から専門医取得までは大学病院を中心として関連病院を半年から1年程度で移動してきました。初めは慣れてきたところで転勤になるため、引っ越しが大変だと思っていましたが、今では環境の変化が、レベルアップの大切な機会と思うに至っています。たとえば同じ環境で「なれた手技・手術」も環境が変わると「全然できない」という現実に出くわします。これは恐らく、「やれていた」と勘違いして「先輩がいたからできた」のだと思います。本当に「できる」とこの難しさを痛感します。

    今では複数の病院で学ぶことができ逆に良かったと思っていますので、どんどん環境を変えることができるところで修行出来る環境をお勧めします。

    外科系志望であれば、泌尿器科外科、泌尿器科内科、腎移植、最新のがん化学療法+免疫療法、慢性腎不全・透析などを一貫して診療する弘前大学泌尿器科をお勧めいたします。

  • まだ見ぬ将来の泌尿器科を担う皆様へ

    三上 穣太郎(専門医)

    平成22年卒、三上穣太郎です。私は青森県で生まれ育ち、小中を地元で過ごし、弘前高校を卒業後、1年の浪人を経て、新潟大学医学部医学科に入学しました。当然弘前大学医学部医学科を目指していましたが、当時浪人していた予備校の先生からの勧めで、「今の学力、試験対策の範囲なら新潟大学が入りやすいよ」というだけの理由で、入れればどこでも一緒だと思い、そちらを受験しました。当時から卒業したら青森に戻って医者をやるつもりでした。

    卒業後は青森県立中央病院で2年間の研修を行い、その後弘前大学泌尿器科へ入局しました。すべての科を含めて、こちらの医局の雰囲気など全くわからなかったのですが、研修医時代に泌尿器科で研修を行い、癌治療から透析まで診療範囲の広さに驚かされました。そこにいた先生方の雰囲気が良かったことやプロフェッショナル感に感銘を受け、泌尿器科への入局を考えるようになりました。その後泌尿器科の教授を紹介していただき、更に診療の幅が広いこと、術式にもいろんな種類があり、それぞれの領域でプロフェッショナルを目指すことができることなどを聞き、入局を決めました。

    私の学年は同期が7人いて、多いと感じる人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはなく、弘前大学に知り合いのいない私にとってはすごく助けになりました。同期同士相談することもできるし、その知り合いの他科の人とも交流することもでき、非常にメリットが大きかったと感じます。

    また、当科には県内各所に関連病院があり、基本的に大学で研修を行ったあとはそちらで診療に携わります。病院ごとそれぞれ特色はありますが、どこも患者さんで溢れていますので、暇になるときがありません。EAUベストポスター賞も受賞することができました(右図)

    最後に

    また、プライベートも充実でき、仕事するときはきちんと仕事を、遊ぶときはとことん遊ぶ。どこの病院もこんな感じです。子供も3人生まれ、とても充実しています。

    一緒に青森県の泌尿器科、さらには全国、世界中の泌尿器科を盛り上げて行きましょう。楽しいですよ。

  • 研修医の先生たちへ

    小島 由太(専門医)

    研修先すべてに魅力を感じていたので専門を決めるのに苦労しましたが、泌尿器科を志すことにしました。

    マイナー科と言われていますが実は守備範囲が広いので常に刺激的な科だと思います。手術の面では開腹だけでなく、ロボット、腹腔鏡、内視鏡等様々なアプローチがあります。患者も若年~高齢者幅広く、リスクの高い方も含むので、全身管理のスキルも要求され、私としてはメジャー外科である実感です。

    また、排尿障害、性機能等内科的に掘り下げた分野もあり、高齢化社会である今、より必要とされております。

    他、当科の特色として腎移植、透析管理等にも力をいれており他県の泌尿器科よりも守備範囲は広いです。

    学会発表も積極的で国際学会には全国でもトップレベルの演題数を誇り、発信力が強く、診療レベルが高いと思います。

    そのため私の出身は東京ですが母校にそのままお世話になることにいたしました。

    入局後は大学を中心に関連病院に出向し、2016年には学位と専門医を最短で取らせていただきました。ヨーロッパの泌尿器科学会ではベストポスター賞も取らせていただきました。宿泊交通費等のサポートもあり、JAL CARDのアップグレードも勝ち取れ、豊富なマイルで実家に帰省しております。

    現在は市立函館病院で勤務させていただいております。

    週1で古家准教授に手術支援に来ていただき大学に準じた経験をさせていただいています。

    また、ここは腎臓内科Drが不在な分もカバーすべく、内科的な疾患含め幅広く経験させていただいております。

    幸い泌尿器科は緊急疾患はそこまで多くなく、家族と過ごす時間や同僚と飲み行く時間は確保ができ、メリハリの効いた生活ができています。

    入局者が増えればさらにレベルの高い診療ができ、休日も増えると信じています。

    何するか迷っている人こそ合っていると思います。一緒に頑張りましょう。

  • 泌尿器科以上に楽しい科がなかった

    及川 真亮(専門医)

    学生時代の臨床実習では、自分に向いていると思える科や興味を持てる科を見つけ、研修医の時にでも専門とする科を決めればいいやと考えていました。

    しかしながら、臨床実習が始まってみたものの、実際はどの科をまわってみてもピンとくる科はありませんでした。泌尿器科をまわった時も、初めは何も考えていなかったと思いますが、医局の雰囲気が良く、先生たちが楽しそうに仕事をしているのをみて、この人たちはなんだが楽しそうに仕事しているなという印象を持ちました。その後の臨床実習を通じて、泌尿器科以上に楽しく仕事をしている科を見つけることができず、6年生の臨床実習で一ヶ月泌尿器科を選び、雰囲気の良さを再確認し入局を決めました。学生時代、ほとんど勉強していなかったので、先生たちの医師としての凄さなどは全く理解せず入局を決めたと思います笑。尿道ブジーを見てなんてことする人たちだ!とすら思っていました。

    泌尿器科としての魅力、弘前大学泌尿器科としての魅力や、プライベートの充実については他の先生方が充分説明しているので省略します(あの、書けないわけではなく、プライベート、自分も充実してますよ)。付け加えるとするならば、弘前大学泌尿器科の凄さは、様々な人に対応して一人前に育てるぞ!という気概を持っていることだと思います。専門医、学位に対する指導、手術や臨床的な手技など丁寧な指導が受けられると思います。

    そんな環境で普通に仕事をするだけで、EAUベストポスター賞も受賞することができ、「(自分にとって)楽しい科」を選択する意義は大きいと思います。

    どの科に行こうか迷っている方、なかなか方向性を見つけられない方は是非一度泌尿器科医局へご連絡ください。お待ちしております。

  • 研修医の皆さんへ

    福士 謙(専門医)

    学生時代から、 雰囲気がよく、 活気のある医局だと思っていた泌尿器科でしたが、 初期研修の2年間、 どの科を専攻するか悩み、 私が泌尿器科への入局を決めたのは研修2年目の3月のことでした。 そんな優柔不断な私に対しても、 大山教授をはじめとした弘前大学泌尿器科の先生方は温かく、 分け隔てなく迎え入れてくれました。 今でもとても感謝しています。

    泌尿器科は外科的な治療を基本とする科ではありますが、 内分泌疾患や腎不全・透析などを取り扱う内科的な側面も持ち、 全身を診られる科であることが入局を決めた一番の理由でした。

    入局後の半年間は大学で研修し、 検査や手術の基礎を学びました。 その後は青森市民病院、 青森県立中央病院、 鷹揚郷青森病院・弘前病院で研修を積みました。 研修したそれぞれの病院に特徴があり、 がん診療、 尿路結石などの内視鏡治療、 透析療法など、 ローテーションするなかで泌尿器科診療を幅広くカバーし充実した研修を受けることができました。 このローテーション制度が、 弘前大学泌尿器科の大きな特徴だと思います。 入局した誰もが、 偏りなく、 泌尿器科領域全域の研修を受けることができます。

    当科は研究・教育にも大変力を入れており、入局と同時に大学院への進学が可能です。大学院に入学すると、関連病院での研修と並行して、 博士号の学位取得のための研究が始まります。 担当教官がきめ細かく指導・フォローしてくださるので、 全く知識のない状態からのスタートでしたが、 無事学位を取得することができました。 また、 海外学会で発表する機会も頂きました。 英語での発表はとても緊張し、質問にうまく答えられませんでしたが、 大変貴重な経験をさせて頂きました。

    入局4年目の年に専門医試験に合格し、現在は泌尿器科専門医として三沢市立三沢病院に勤務しています。外来から入院・手術、術後のフォローまで、自分で方針を立てて治療に当たることも多く、責任も感じますが大変やりがいのある仕事です。大学には若いドクターが多いこともあり、学生実習で泌尿器科をまわると、自分が活躍できるか心配になる方もいるかもしれませんが、その心配は全く不要です。現在、当科の診療圏である青森県、秋田県北部、函館の各地域ではまだまだ泌尿器科のドクターが足りず、入局を考えている皆さんの活躍できる場所はいくらでもあります。仕事のオン・オフははっきりしており、結婚・子育てなど自分のライフステージに応じた働き方も気軽に上司に相談できる働きやすい医局です。皆さんの入局をお待ちしています。

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