弘前大学大学院
医学研究科
生体構造医科学講座
神経解剖・細胞組織学講座

〒036-8562
弘前市在府町5番地 0172-39-5005 (講座受付)

白菊会

新着情報

2024.10.25 令和6年度 第45回弘前大学白菊会総会・会員の集いが開催されました。


献体の手びき

1.献体とは

 自分の死後、遺体を医学・医療の教育と研究のために大学に提供することです。これによって、良医が養成され、また医学の研究が一層進歩することになります。遺体を提供することによって私たちの家族が、子孫が、また社会の人々が恩恵を受けることになります。いわば献体は未来への社会貢献です。

2.白菊会とは

 生前のうちにご自分の献体を申し出られた人々の会をいいます。この会は昭和30年に東京大学に初めて作られましたが、いまでは日本の多くの大学にこの会が作られています。弘前大学でも昭和41年に弘前大学白菊会が発足しております。

3.入会するためには

 弘前大学白菊会に入会するためには、次の条件をすべて満たしていることが必要です。
  ①青森県在住の方。
  ②ご遺骨を引き取っていただけるお身内の方(成人された方)同意者2名必要。
  ③予防医学の見地から現在HIV感染症、劇症肝炎、B型肝炎、C型肝炎に現在かかっている、または
   過去にかかったことのある方は原則として入会できません。

 登録をご希望されるご本人様より、弘前大学白菊会事務局にご連絡ください。(はがき・電話等)(0172-33-5111 内線5005)ご本人様のご意思を確認させていただいたのち、入会申込書(ご家族の同意書含)を送付いたしますので、それぞれ自筆でご記入の上、ご返送ください。入会された方には折り返し、会員証(大小2種類)献体バッチ(全国共通)をお送りいたします。

4.会員が亡くなった時は

 会員の方がご逝去された時は、下記へご連絡ください。
(1)連絡先
  ・平日の午前8時30分から午後5時まで
    TEL 0172-33-5111 内線5005の生体構造医科学講座
  ・土、日、祝日、年末年始、夜間(時間外)
    TEL 0172-39-5170 医学部附属病院高度救命救急センター
      (担当者より折り返しご連絡いたします。)

(2)ご連絡いただく事項
  会員番号、氏名、死亡日時・場所、死因、ご連絡を頂いている方の氏名・電話番号等をお知らせください。ただし、夜間については職員の勤務体制の都合上お迎えに参れませんのでご了承ください。お迎えはストレッチャーを用いますので、棺は準備する必要はありません。
 ※ 感染症やご遺体に損傷があるもの等、亡くなられた原因や状況によっては献体できない場合もございますことをご了承いただけますようお願いいたします。

  (3)ご遺体の引き渡しの際に必要なもの
  ① 死亡診断書コピー
    医師が発行(原本は死亡届を役所に提出する際に必要)
  ② 火葬許可書
    市町村役場に死亡届を提出した際に交付されます。その際、火葬の場所を弘前市斎場と指定してくだ
    さい。また、「弘前大学に献体します。」と申し添えください。
  ③ 印鑑
    「解剖に関する遺族の承諾書」を大学職員が持参しますので必要事項をご記入・捺印をお願いいたし
    ます。

5.葬儀について

 お迎えに伺うまでの間に、通夜あるいは葬儀を行うことができます。ただし、ご遺体は、死後すぐに変化が始まりますので、なるべく早くお預かりし、防腐処理をする必要があります。(おおむね48時間以内の防腐処理が必要と考えます)。ご希望される方はご相談ください。

6.ご遺骨返還までの期間

 献体していただいてから解剖が終了し、ご遺骨をお返しするまでの期間は早くて2年、長い場合は3年ほどの期間がかかります。これは次の理由によるものです。
 ① 防腐処置等の解剖準備に3ヶ月ほどが必要。
 ② 実際の解剖実習期間として3ヶ月が必要。
 ③ 実習は決められた時間割によって行われるため、その年の実習に間に合わない時には翌年の実習まで
   保管されることになります。

7.遺体が大学に運ばれたあとの取り扱いについて

 法律に基づいて、解剖学の教育を担当する教授の責任のもとに解剖は行われます。学生は感謝の気持ちで解剖し、これによって生命の尊厳や人類愛の精神など、医師として最も基本的な人格の形成に役立つことになります。信頼できる医者に命を預けるのと同じで少しも心配はありません。

8.その他

何かお聞きになりたい事、わからない事などがあれば、どんな些細な事でもかまいません。事務局までご相談ください。

〈白菊会に関するご連絡やお問い合わせ〉
 【電話の場合】 平日の午前8時半から午後5時まで
           TEL 0172-33-5111
           内線5005の生体構造医科学講座をお申し付けください。
 【郵便の場合】 〒036-8562 青森県弘前市在府町5
         弘前大学大学院医学研究科生体構造医科学講座内
         弘前大学白菊会


献体についての質問

【入会希望者からの質問】
問 弘前大学白菊会へ入会したいのですが。

答 入会にあたり次の条件があります。
① 青森県在住の方。
② ご遺骨を引き取っていただけるお身内の方(成人された方)同意者2名必要。
③ 予防医学の見地から現在HIV感染症、劇症肝炎、B型肝炎、C型肝炎に現在かかっている、または過去にかかったことのある方は原則として入会できません。

問 入会するにはどうしたらよいですか。

答 登録をご希望されるご本人様より、弘前大学白菊会事務局にご連絡ください。(はがき・電話等)(0172-33-5001 内線5005)ご本人様のご意思を確認させていただいたのち、入会申込書(ご家族の同意書含)を送付いたしますので、それぞれ自筆でご記入の上、ご返送ください。入会された方には折り返し、会員証(大小2種類)献体バッチ(全国共通)をお送りいたします。

問 感染症以外で献体できない場合はありますか。

答 ご遺体の損傷があるもの(交通事故死、災害死、自死、事件性があると警察が判断し、司法解剖がされた場合。また、県外(秋田県大館市・北海道函館市周辺以外)で亡くなった場合には献体いただけない可能性があります。

問 アイバンクへの登録や臓器提供意思表示カードを携帯していても入会できますか。

答 同時登録は可能ですが、アイバンクへの献眼は一眼のみとなります。また、臓器提供された方は献体できません。

問 遺骨は弘前大学で埋葬してくれるのでしょうか。

答 弘前大学では埋葬は承っていません。ご遺骨は必ず同意者の方にお返しさせていただいております。


【白菊会員からの質問】
問 住所・電話番号・同意者等が変わったらどうしたらよいですか。

答 できるだけお早めに弘前大学白菊会事務局までご連絡ください。(はがき・電話等)

問 県外に転居した場合はどうなりますか。

答 会員資格が青森県内在住の方ですので、退会のお手続きをしたのち、継続のご希望があれば、転居先地域の献体登録団体の問い合わせ先をご案内いたします。

問 入会後、状況や心境が変わり献体登録を取り消すことはできますか。

答 退会はご自由です。弘前大学白菊会事務局までご連絡ください。(はがき・電話等)

問 会員に何か特典はありますか。

答 献体は献血や献眼の場合と同じく、人のため社会のための「無条件・無報酬」の奉仕運動ですので特典はございません。


【ご家族からの質問】
問 会員が亡くなった時どうしたらよいですか。

答 できるだけ早く左記までご連絡ください。その際、会員番号、氏名、死亡日時・場所、死因、ご連絡を頂いている方の氏名・電話番号等をお知らせください。土、日、祝日、年末年始、夜間(時間外)には医学部附属病院高度救命救急センターにご連絡いただけましたら、担当者より折り返しご連絡いたします。
ただし、夜間については職員の勤務体制の都合上お迎えに参れませんのでご了承ください。お迎えはストレッチャーを用いますので、棺は準備する必要はありません。
・平日8時半-17時 弘前大学白菊会事務局(0172-33-5111 内線5005)
・土、日、祝日、年末年始、時間外  医学部附属病院高度救命救急センター
(0172-39-5170)

問 お迎えの際に準備しておくものは何ですか?

答 ①死亡診断書(1通コピー可) 医師が発行(原本は死亡届を役所に提出する際に必要)
②埋火葬許可書(1通) 役所に死亡届を提出した際に交付されます。その際、火葬の場所を弘前市斎場と指定してください。また、「弘前大学に献体します。」と申し添えください。
③印鑑 「解剖に関する遺族の承諾書」を大学職員が持参しますので必要事項を記入・捺印をお願いいたします。

問 通夜・葬儀はできますか。

答 火葬をしないで遺体のまま葬儀していただくか、遺髪や爪で済ませていただくことになります。

問 献体するときにご遺体に何を着せたらよろしいですか?

答 ご家族のお気持ちのまま、どのような服装でも差し支えございません。

問 亡くなってから大学へ遺体を送り出す日数は、何日ぐらいまでなら許せるのでしょうか。

答 2日間くらいまでとさせていただいております。それ以上の日数の場合は献体の可否を含めてご相談ください。

問 献体後、遺体との対面は可能ですか。

答 大学へお連れしてからご遺体の防腐処理に入りますのでご面会はお控え頂いています。

問 病院で亡くなり担当医師より病理解剖の要請があった場合どうしたらよいでしょうか。

答 病気の原因を調べ今後の医療に役立たせる病理解剖もなくてはならないものです。
もし、要請があった場合、ご家族の反対がないかぎりご承諾いただいて結構です。その場合、病理解剖後は防腐処理ができなくなるため献体はできません。

問 遺骨が返還されるまでの期間はどのくらいですか。

答 まず、防腐処理等解剖準備に3ヶ月間、次に解剖実習期間が焼く3ヶ月間行われます。その年の実習に間に合わない場合には翌年の実習まで保管されることもあり、現在ですとご遺骨をお返しするのに2~3年ほどお待ちいただいております。

問 一人でも反対があると献体はできないのでしょうか。

答 ご遺体を大学に引き渡すかどうかを決めるのは残されたご家族です。ご本人がいかに献体を希望されても、家族の反対のあるご遺体をお引き取りするわけにはまいりませんので、ご家族様でよくお話合いいただきご連絡いただけますようお願いいたします。

問 遺骨をこちらの希望の場所まで届けてくれるのでしょうか。

答 解剖実習をさせていただいた後、すべてのご遺体の火葬が終了いたしましたら、ご遺族様へ連絡を差し上げますので、担当者とご相談の上ご希望の場所へお届けいたします。

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