がん遺伝子
パネル検査
とは

がんは遺伝子の変化が原因で発生します。この検査はがん細胞のゲノムを調べて、個々の患者さんのがん細胞にどのような変化が起こっているのかを知り、それぞれの患者さんのがんがどのような性質のがんなのか、どのような治療法が適しているのかを検討し提案していくあたらしいがん検査方法です。

メリット

近年、がんの原因となる遺伝子の変異を標的として、その機能を制御する薬剤「分子標的治療薬」が次々と開発されており、この検査をすることにより、効果が期待できる治療薬を提示できる可能性があります。つまり、現在行っている治療以外の治療の選択肢が増える可能性があります。

※分子標的治療薬 特定の遺伝子変異をもつがん細胞のみを標的として効果を発揮するよう設計された抗がん剤です。正常細胞を傷つけにくいため、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めることが期待されています。

分子標的治療薬のイメージ図

検査の種類

※どの検査も保険適用となり、料金は同じ(いずれか1回のみ保険適用)

組織を用いて行う検査

組織を用いて行う検査

血液を用いて行う検査

血液を用いて行う検査

2025年5月現在

検査の流れ

検査の流れステップ2 検査の流れステップ4
検査の流れステップ1 検査の流れステップ3 検査の流れステップ5

保険適用について

当院では保険診療でのがん遺伝子パネル検査が受けられます。

【重要】保険診療での検査の対象となる患者

  • ⚫︎標準治療がない固形がん患者、または局所進行もしくは転移が認められ標準治療が終了となった固形がんの方(終了が見込まれる方を含む)。
  • ⚫︎全身状態および臓器機能等から、本検査施行後に化学療法の適応となる可能性が高いと主治医が判断した方。
  • 腫瘍の組織検体がない方、古い方などは血液のみの検査でも行うことができます。
  • 【費用】
    いずれの検査も費用は56万円の1~3割の自己負担となります。さらに、高額療養費制度の適応にもなります。 ※自由診療でのがん遺伝子パネル検査料金については、がんゲノム医療室へお問い合わせください。
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