キャンサーボードとは



取り組み


キャンサーボードとは、縦割りの診療科の垣根を取り払い、手術・放射線科診断・放射線科治療・化学療法・病理診断・および緩和ケアに携わる専門的な知識や技能を有する医師やその他の専門医師・医療スタッフ等が参集し、その患者さん個人に対する最も良い治療方針を包括的に決定する場のことです。疾患の種類や病期・合併症を考慮したうえで、患者さんの意思を尊重した最適な治療法について検討し、実際の治療に結びつけています。

当院では平成27年3月から本格的に開始されました。平成27年度の症例数は369件・参加人数はのべ5541人、平成28年度は355件・のべ5979人、平成29年度10月現在は200件・のべ3346人参加しております。
キャンサーボードは、検討症例として主治医あるいは担当主科より登録されます。患者さんの紹介なども行われるため、大変効率よく治療を進めることが可能となりました。医師・看護師・医療スタッフはもとより、医学部学生の教育の場としても取り入れられています。
平成28年度は「総合南東北病院」「つがる総合病院」から医師・事務の方々が視察に来ました。立ち上げ準備過程やコーディネーターの仕事内容および司会進行の一通りの流れを視察されました。
このように弘前大学医学部附属病院は、キャンサーボードに力を入れ取り組んでおります。