入局案内

女性泌尿器科医の声

  • 女性泌尿器科医のすすめ

    岡本 亜希子(専門医・指導医)

    医学生・研修医の女子の皆さんへ。

    泌尿器科は男の仕事だと思っていませんか?

    患者は、生後間もない赤ちゃんから、お年寄りまで、年齢や性別を問わずにいらっしゃいます。また、一言で泌尿器科と言っても、疾患が多岐にわたり、実際、当科では複数の専門分野をカバーできる診療体制になっております。個々に得意分野はありますが、診療グループ体制ではなく男女関係なく、皆が診療できる総合的な医師育成を行っております。特に女性に必要な、繊細さ、気配りが重要な疾患や治療法もあります。

    また、手術治療のみが全てではなく、手術はごく一部の患者に行われることを考えると、半分は泌尿器科知識に基づく内科治療となります。泌尿器科の知識を生かせる領域が広いため、妊娠中や、産休・育休後に負担の少ない分野で活躍することも可能です。当科は育児支援教室ですので、産休はきっちりと1年取れますのでご安心ください。

    女性泌尿器科医のすすめ 公益財団法人 鷹揚郷腎研究所弘前病院 泌尿器科 岡本 亜希子

  • 女性医師の視点から:
    不安なく働ける環境が大切

    村澤 洋美(2009年 秋田大学卒業)

    H21年卒の村澤と申します。泌尿器科の仕事の魅力については他の先生が熱くご紹介してくださっているので、私は子育てしている立場からお話しさせていただきます。秋田大学を卒業し、そのまま秋田で2年間研修しました。研修中に知り合った弘前大学出身の夫と結婚することになり、弘前大学の泌尿器科学講座に入局しました。研修医2年目の夏に医局に見学に来た際に、女性の先輩が教授に「仕事のキャリアを考えるといつ出産をするのがベストですか?」と聞いていました。興味津々で聞いていると教授の答えは「いつでも大丈夫です!」でした。

    女性医師は産休・育休でキャリアが中断されることが大きな悩みの一つですが、人事を決める側にとっても大きな悩みといえます。それをあっさりいつでも大丈夫だと太鼓判を押してくれるというのは本当にありがたいことだと思います。実際入局して1年目という大事な時期に1人目を出産し産休・育休あわせて8カ月休みましたが、復帰後もかわらず手厚く指導をしていただき現在まで仕事を続けています。2人目も出産した際にもまた産休・育休をいただいて、現在は青森市内の関連病院に勤務しています。子供が小さいうちは当直が難しいからと日直だけにしていただいています。子育てしながら仕事を続けていくことで大きかったのは、同じく子育てしている先輩方の理解です。当科は女性の先生だけでなく男性の先生も小さいお子さんのいる先生が多く、急な発熱等でどうしても仕事を抜けなければならない事態にも快くサポートしていただき、本当に感謝しきれません。こういった大変恵まれた環境で仕事させていただいているので、ほかの先生が万が一何かの理由で休まなければならない場合は喜んでサポートする側に回ろうと考えています。

    科を決めるとき・入局するときに不安だったのは「女性でも大丈夫だろうか」「子供ができても本当に続けていけるだろうか」「他大学出身だけど大丈夫だろうか」そのほかを挙げればきりがありません。けれど働いてみれば全く心配はありませんでした。

    「女性でも大丈夫だろうか」→年齢関係なく女性の患者さんに大変喜ばれます。

    「子供ができても本当に続けていけるだろうか」→先輩は理解のある方ばかりです。

    「他大学出身だけど大丈夫だろうか」→そういえば入局してから意識したことはありませんでした。

    もし少しでも興味があればどうぞ見学に来て下さい。ロールモデルとなる先輩たちがたくさんいてきっと不安はなくなると思います。

  • 泌尿器科のすすめ

    久保田 優花(2011年 弘前大学卒業)

    卒後6年目、泌尿器科医1年目の久保田優花と申します。H24年度に弘前大学を卒業し、2年間の初期研修修了後、一般外科の後期研修医として3年間を過ごしました。そして、外科専門認定試験を受けた年、新たに泌尿器科医としての道に進むことを決めました。

    弘前大学泌尿器科のすすめ

    • 医局の雰囲気が良くまさにHome!
    • 幅広い手術ができる、
    • On-Offがはっきりしている、
    • 研究、国際学会発表など学術活動にも余念がない、
    • 若手にもチャンスがたくさん。

    私の入局動機と現在の働き方を紹介しながら、泌尿器の魅力をお伝えしたいと思います。

    学生時代から変わらないのは手術がしたいということ。働き始めて小児医療に携わりたいという思いが加わりました。ただ、青森県のみならず東北地方では特に外科系の小児症例を経験できる施設は限られています。入局前にその不安を教授にぶつけたところ、快く小児泌尿器の専門施設への研修を提案してくれました。医師としての希望を後押ししてもらえたのはとても心強く嬉しいことでした。

    現在、泌尿器科専門研修プログラムの「臨床研究同時コース」に則って研修が始まり、大学院へ入学しWeb講義を利用しながら、関連病院で臨床研修を積んでいます。関連病院、大学での勤務をしながら4年間で専門医取得のための臨床経験と学位取得のための研究が出来ます。私の場合はこの間に小児泌尿器科としての修練もスタートします。卒後6年目、泌尿器科としてのスタートが遅い自分にとって、最短で効率的に専門医、博士としての経験が積めるのは魅力的でした。

    専門科の決め手は人それぞれで、疾患・治療法に興味がある、尊敬する先生がいる、臓器萌えなどなど。私の場合、根本の動機は手術が出来ることだったので、その点では一般外科から泌尿器への転向にはそれほど壁は感じていませんでした。泌尿器科では、Open手術、ミニマム創手術、移植、内視鏡手術、最先端のロボット補助下手術まで様々な手術を数多く経験できます。関連病院にいる現在は、ほぼ全ての手術に執刀、助手として参加し技術を学んでいます。

    日中は朝の透析室、病棟回診に始まり、外来や検査、大小さまざまな手術などノンストップで業務に当たります。しかし、急患は比較的少なく、業務終了後の呼び出しは多くありません。日々わからないことやもっと追求したいことなどなど出てくる中、忙殺されず余裕を持って自分の勉強に時間が割けるのは長く医師を続けるために大切な事です。もちろんプライベートな時間はがっちり確保でき、遊びにも余念はありません。田植えから始める日本酒を仕込む会にも入っています。

    また、泌尿器科は外科医の側面だけでなく、排尿障害や男性不妊、女性泌尿器、腎不全、透析管理など全身管理をする一般内科的、腫瘍内科、研究者としての側面などなど多面的な分野です。働き方の選択肢が多く、末永く泌尿器医として活躍できます。女性として結婚、出産、子育てをしながら働く手段がたくさんあるのも魅力的です。

    私も例に漏れず、入局した春には国際学会に参加する機会を頂きました。泌尿器科としてやる気に満ちている時期に国際学会の空気を体験できたことは、モチベーションをさらに高めるには十分すぎる経験でした。引き続いて論文投稿や学会発表のための演題登録、国際学会デビューするべく指導も受けています。周りの先輩や同期も経験者ばかりで、相談しながら話を聞くだけでも期待に胸ふくらみ、勉強意欲も湧いてきます。チャンスが惜しみなく与えられ、同じ経験をしている仲間がいて、熱く指導してくれる上司がいて、それに応えたくて研鑽する、とても素敵な環境だと思っています。入ってみたらわかる、いい医局です。

    医師として数年経験したから見えてきた自分の希望や、将来のビジョン、欲やわがままと現実。一生の仕事に医師という楽ではない道を選んだのだから、妥協せずに叶えたいし、そうできる医局だと思います。

    教授をはじめとする先輩方や同期達とお酒を飲みながら将来を語るのはとても楽しいですよ。学生さんや研修医のみなさんも自分の希望、不安な事やわからないことも何でも聞きにきて、泌尿器科の雰囲気を体験しに来てください。少しでも泌尿器科に興味を持ってもらえたら嬉しいです。お待ちしております。

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