ごあいさつ

大学院医学研究科長・医学部長 若林 孝一

大学院医学研究科長・医学部長 若林 孝一  一般の方には医学部と言った方がわかりやすいと思いますが、正確には医学生の教育を行う場が「医学部医学科」であり、大学院生の教育・研究を担当しているのが「大学院医学研究科」です。さらに、医学部には「附属病院」があります。これらの機能をすべて統合したものが、いわゆる『医学部』であり、その使命は教育・研究・診療を通して社会貢献することにあります。

 弘前大学医学部・大学院医学研究科は1944年(昭和19年)の官立青森医学専門学校を嚆矢としています。東北では二番目に設立された医学部であり、70年以上の歴史を有し、約6,400名の卒業生を世に送り出してきました。

 医学科の教育課程の特色は「地域を志向した教育」、「社会の変化に対応した教育」、「リサーチマインドの育成」にあります。1年次から早期臨床体験実習を行い、クリニカルクラークシップ(6年次)では4週間の地域(へき地)医療実習を義務付けています。さらに、地域医療入門、社会医学実習などのフィールドワークを取り入れ、医の原則(医療倫理学)、被ばく医療学、医療安全学は社会のニーズに対応した授業です。研究室研修(3年次)では4か月にわたり、マンツーマンで研究の手ほどきを受けます。これらの教育を展開することで、広い視野と柔軟な思考力を有し、郷土を愛する医師の育成を目指しています。

 各講座では特色のある先端的研究が行われており、医学研究科には200名を超える大学院生が在籍しています。附属の教育研究施設として、脳神経血管病態研究施設、高度先進医学研究センター、子どものこころの発達研究センターがあり、生活習慣病研究や社会の疾病構造の特性を踏まえた研究(脳疾患、心疾患、がん等)を展開しています。

 附属病院は青森県における医療の中核的役割を担っています。地域医療への貢献に加え、県内唯一の高度救命救急センターは被ばく医療や高度救命救急医療の拠点となっています。さらに、附属病院には被ばく医療総合研究所が隣接しており、平成27年に弘前大学は原子力規制委員会から原子力災害医療・総合支援センターおよび高度被ばく医療支援センターに指定され、東北・北海道における被ばく医療の拠点として位置付けられています。

 弘前は春には日本一の桜があり、夏はねぷた祭、秋にはりんごが実り、冬にはスキーや温泉が楽しめる城下町です。都会の喧騒から離れ、本物の豊かさを実感してください。医学部内にはコンピューター室、学習館、交流館も完備しています。学生たちは学友会に所属する運動系、文化系のサークルで人間性を磨き、それらの活動を医学部医学科同窓会(鵬桜会)や青森医学振興会が教職員とともに支援しています。

 教員、職員、学生を含むすべての構成員が弘前大学医学部に愛着を感じ、誇りを持って仕事や勉学に励み、卒業後も同じ気持ちを持ち続けることができる医学部でありたいと思っています。

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