研究

研究

当教室の研究領域は広く、それぞれの研究グループが種々のテーマを設け、研究に取り組んでいます。

消化管グループ

  • 髙胃癌死亡率地域における若年者へのHelicobacter pylori Helicobacter pyloriピロリ菌感染診断と除菌
  • ピロリ菌感染と全身疾患・生活習慣病の関連
  • 血清ペプシノーゲン、ガストリン濃度と胃癌リスクについての研究
  • 消化管疾患の画像解析に基づく定量的内視鏡診断法の開発

肝臓グループ

  • 肝線維化の病態解明とその臨床応用
  • 肝疾患と腸管機能についての研究                              

血液グループ

  • 遺伝子発現と化学療法感受性についての臨床研究
  • 造血器腫瘍における観察研究                                              

膠原病・免疫グループ

  • 炎症性腸疾患患者における治療反応予測バイオマーカーの検索
  • 実験腸炎モデルを用いた腸管粘膜免疫維持機構の解析
  • クローン病の粘膜治癒・寛解判定におけるMRIの有用性の検討

心身医学グループ

  • 過敏性腸症候群(IBS)における消化管運動異常についての研究
  • 機能性消化管障害の疫学と薬物治療に関する研究

Helicobacter pylori 感染症についての研究
下山 克 准教授、福田 眞作 教授、珍田 大輔 助教

当教室は福田眞作教授を中心にHelicobacter pyloriピロリ菌(Helicobacter pylori)感染について、細菌学的検討、病理学的検討、臨床的な検討まで20年近くにわたって幅広い研究を行ってきました。当教室の成績はピロリ菌感染の2次除菌の確立に貢献しました。現在は早期胃癌診療におけるペプシノーゲン、ガストリン測定の意義について検討しています。また、地域住民の健康に貢献できる研究に重点を置き、つがる市・鶴田町の若年者に対するピロリ菌検診と除菌に取り組んでいるほか、弘前市岩木地区の健康増進プロジェクトに参加してピロリ菌除菌と生活習慣病の関連について検討しています。

消化管疾患の内視鏡診断・治療についての研究   
三上 達也 准教授(光学医療診療部)、佐々木 賀広 教授(医療情報部)、    花畑 憲洋 講師(地域医療学講座)、珍田 大輔 助教、澤谷 学 助教

当教室では、伝統的に下部消化管を中心にした内視鏡検査についての研究がおこなわれています。通常の内視鏡診断では光の三成分のうち赤色が最も重要です。画像上の赤味を左右するのは粘膜内に存在する血管・血流であり、ヘモクロビン量であります。画像上の赤味、あるいはNBIにおけるヘモグロビンを吸収する領域について定量することにより、客観的に病変の悪性度、深達度を評価できる可能性があります。急速に進歩しつつある内視鏡診断という主観的な診断法を、定量的診断という客観的な方法で診断することは、今後の益々重要になってくると考えています。

炎症性腸疾患の成因に関する研究
櫻庭 裕丈 助教、平賀 寛人 助教

炎症性腸疾患は原因不明の難治性疾患であり、厚生労働省難治性炎症性疾患対策事業の対象疾患となっています。当教室では事業開始時点より分担・研究協力者として参加してまいりました。現在は、動物モデルを用いた病因・病態の追及、粘膜の破壊と再生についての研究、臨床的には治療反応性予測のための指標の確立、ステロイド減量のための生物製剤・免疫抑制剤・血球除去療法の適正な使用方法の検討、クローン病の粘膜治癒・寛解判定におけるMRIの有用性についての検討を行っています。

肝線維化に関する研究
三上 健一郎 診療講師、澤田 直也 助手、遠藤 哲 講師

肝線維化に関する研究は、その終末像である肝硬変症での肝発癌抑制や合併症予防にも直結する重要な研究課題です。当教室では肝線維化の病態解明により新規の診断マーカーや治療法を確立することを目的として、肝線維化におけるNotchシグナルの関与などについて研究しています。

                        

造血器腫瘍に関する研究
山形 和史 診療准教授、太田 健 助教

当教室では、造血器腫瘍に対する化学療法の効果について、遺伝子発現と化学療法感受性についての臨床研究、観察研究を行っています。また骨髄移植・幹細胞移植についても県立中央病院血液内科と連携しながら取り組んでいます。

心療内科領域の研究
佐藤 研 講師

基礎的研究としては、消化器心身症、特に過敏性腸症候群(IBS)の発症機序や増悪因子を検討するため、ラットのストレスモデルを用いた腸管内圧の測定による大腸運動の評価、functional MRIを用いた脳腸相関の検討などを行っています。臨床研究としては、岩木健康増進プロジェクトにおいて、大規模なIBSの疫学的検討を行っています。