血液内科専門医養成コース

血液内科専門医養成コース

1)コースの概要・特徴ポイント

 

専門領域(主に血液、癌化学療法)に関する基本的診療手技を習得し、代表的疾患の診断・治療方針を自身で決定できること、また、関連病院での研修を通して、プライマリケアや内科全般についての知識や技術を習得することを目標としています。実際には大学病院と関連病院を半年から1年ごとに移動しながら研修を行います。
また血液グループとして、「止血・血栓、定量的出血時間についての研究」、「造血器腫瘍に対する化学療法についての研究」、「造血器腫瘍における遺伝子学的診断とその臨床応用」などについての研究も進められています。

 

2)取得できる資格

 

日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本血液学会専門医、その他内科系資格等

 

3)コースモデル例(研修期間:原則6年)(後記1年目から資格取得まで)

 

(例1) 血液専門医取得専念コース例

 

1年目 内科学会認定施設(または大学病院)
2年目 大学病院(または内科学会認定施設)
基本学会認定内科医資格取得
3~5年目 大学病院・血液学会研修施設(交互に研修)

6年目

血液専門医資格取得・研修修了(更に上位資格へ)

(例2) 大学院併行コース例

 

1年目 大学院入学(社会人入学も可能)
内科学会認定施設で研修
2年目 臨床・研究に従事
学位取得
大学病院で研修
(基本学会認定内科医資格取得)
3年目
4年目

5年目

  血液学会認定施設で研修
(血液専門医資格取得・研修修了)
(更に上位資格へ)
6年目

 

 

(注) 認定内科医資格取得に必要な症例等が不足する場合や認定内科医取得後にさらに上位の総合内科専門医取得を希望する場合には、他内科系診療科(循環器・呼吸器・腎臓内科や内分泌・代謝・感染症内科、神経内科など)への短期ローテート研修が可能です。
(注) 大学院入学時期は1年目に限定しない。社会人入学も可能である。

 

4)診療グループ情報

 

  1. 主な疾患
    急性白血病、骨髄異形成症候群、慢性白血病、多発性骨髄腫、特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症、血友病、赤芽球癆など
  2. 主な手技・手術など
    造血器悪性腫瘍、各種貧血、凝固異常などの血液疾患の診断と治療(骨髄穿刺、骨髄生検、髄腔内抗癌剤注入など)

 

5)血液学会研修施設

 

弘前大学医学部附属病院、青森県立中央病院

 

6)スタッフ

 

コース長 福田眞作(消化器血液内科学講座 教授)
研修責任者 櫻庭裕丈(消化器血液内科学講座 准教授)
指導医 山形和史、玉井佳子(輸血・再生医学講座教授)、高見秀樹(保健学科 教授)、間山 亘

 

7)メッセージ、トピックス、コース体験談

 

卒後初期臨床研修の修了をもって、「自分はもう一人前の医者になった」と誤解している研修医はいないと思います。初期研修で得た基礎知識・基礎技能をもとに、実際の診療に必要な知識や手技を身に着ける期間がこれからの後期研修の期間であり、皆さんの医療人としての真価はこれからの研修を如何に充実させるかにかかっています。当コースでは、より専門性の高い領域の知識や技術の習得を目指すだけではなく、関連施設での臨床研修を通して、一般内科医としても通用する医師の育成を目指しています。
出身大学や初期研修病院先等は全く問いません。多数のご応募をお待ちしています。

 

後期研修の1年目は大学の関連病院で研修し、肺炎や胆嚢炎などいわゆる一般内科的な疾患を多く経験してきました。その中で自分が治療できる疾患をさらに増やしていきたい、より専門的な治療に携わりたいというような希望を持つようになりました。現在は大学で自分の興味のある分野の研究を行いながら、臨床医としてもより専門的な医療に携わり、自らのスキルアップ図る日々を過ごしております。当科の研修は消化器、血液、膠原病のそれぞれの分野を3 カ月ごとにローテートすることで専門的な医療を幅広く学ぶことができるという特徴があります。今後自分の専門分野においてはさらに研修を続け専門医の取得を目指し、また、そのほかの分野においてもサブスペシャリティとして研修を続け、内科医として常にgeneralist でありつつ、specialist であることを目標に頑張っていきたいと思います。

 

8)問い合わせ先

 

弘前大学大学院医学研究科消化器血液内科学講座
担当者 櫻庭裕丈 (消化器血液内科学講座・准教授)
t e l 0172-39-5053(直通)
f a x 0172-37-5946
e-mail ichinai@hirosaki-u.ac.jp