教室紹介

弘前大学大学院医学研究科消化器血液内科学講座(旧内科学第1講座)は、昭和21年5月に初代・故 松永藤雄名誉教授が青森医学専門学校に赴任したのが端緒であり、爾来60年にわたって500名を越える同門諸氏を輩出し、輝かしい伝統を築き上げ今日に至っています。

第2代・吉田豊名誉教授は、松永名誉教授が当時の内科学会の重鎮であった黒川利雄先生、冲中重雄先生らの御要請で東京都立駒込病院長に転出した後の昭和50年4月、教授に就任しました。以来21年に亘る教授職の間に、便潜血反応を使用した大腸がん集団検診の方式を確立したのをはじめ、多くの国際的・国内的成果を挙げました。学内的にも医学部長を3期6年務め、その後弘前大学卒業生としては初めて弘前大学長に就任、2期6年の要職を果たして弘前大学の発展の為に貢献しました。

第3代・棟方昭博名誉教授は、吉田豊名誉教授の退官後平成8年4月に就任しました。初代松永教授のもとで大腸内視鏡の開発に関わり、その後も大腸内視鏡の診断・治療についての研究を重ね、炎症性腸疾患の厚生省班会議の班員を長期間勤めました。平成16年4月からは独立行政法人化後の弘前大学医学部付属病院初代病院長を務め、附属病院の管理・運営と経営改善に力を発揮しました。

第4代・福田眞作現教授は、棟方名誉教授の退職後平成19年8月に就任しました。棟方前教授の在任中は助教授として、消化管疾患全般の診療にあたりながら、おもに糖質・食物繊維の消化吸収、ヘリコバクター・ピロリ感染症について研究を行ってきました。消化管を専門とする教授として、教室の伝統を守りながら、医師が不足する青森県の地域医療と大学の研究と医学教育に取り組んでいます。