沿革

 

 当講座(旧内科学第一講座)は、1946年(昭和21年) 初代教授、故松永藤雄先生が東北帝国大学より青森医学専門学校に赴任したのが端緒であります。1948年(昭和23年)に弘前医科大学、1952(昭和27年)年には弘前大学医学部へ改称し、以来70年にわたって600名余りの同門諸氏の先輩を輩出している歴史ある講座です。現在まで、青森県の消化器病学、血液病学、リウマチ・免疫学、心身医学の臨床・研究・教育を主に担当してきました。

 

 松永先生は、就任より当講座の消化器病学の臨床・研究・教育の礎を築かれました。1961年(昭和36年)には第3回消化器病学会秋季大会会長を務め、1966年(昭和41年)に大腸ファイバースコープを開発しました。1974年(昭和49年)には医学部長に就任されました。

 

 1975年(昭和50年)には、第2代教授として吉田 豊先生が就任しました。吉田先生は、1993年(平成5年)に第35回日本消化器病学会大会(第1回 JDDW)会長を務めました。また、免疫学的便潜血反応を開発にご尽力され、これを用いた大腸がん集団検診の方式を確立しました。1988年より医学部長3期6年、1996年より弘前大学長を2期6年務めました。

 

 1996年(平成8年)には、第3代教授に棟方昭博先生が就任しました。棟方先生は、松永初代教授のもとで大腸内視鏡の開発に携わり、その後も大腸内視鏡検査の診断・内視鏡治療についての研究を重ね、業績を積み重ねました。また、厚生労働省の「難治性炎症性腸管障害調査研究班」の班員として長年にわたりご活躍されました。2006年(平成18年)に第61回日本大腸肛門学会総会会長、2007年(平成19年)には第93回日本消化器病学会総会会長を務めました。2004年(平成16年)より附属病院長を務められました。

 

 2007年(平成19年)より、第4代教授として現在の福田眞作教授が当講座を主宰されております。福田先生は、糖質・食物繊維の消化吸収、Helicobacter pylori感染症、内視鏡治療学などのさまざまな臨床学的研究を行ってきました。2016年(平成28年)に附属病院長に就任され、大学病院の運営・管理にご尽力しています。2017年(平成29年)には、第10回日本カプセル内視鏡学会学術集会会長を務め、今年、第98回日本消化器内視鏡学会(2019 JDDW)会長をお務めの予定です。

 

 

 

 

当講座出身で、学内では中路重之特任教授(社会医学講座)、高見秀樹教授(保健学科病態解析科学分野)、佐々木賀広教授(医療情報学講座)、玉井佳子教授(輸血・再生医学)がご活躍されています。

当講座は、多くの県内自治体病院で同門の先生方が活躍しています。