弘前大学医学部附属病院 薬剤部

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薬剤部概要

薬剤部長 挨拶

 弘前大学医学部附属病院薬剤部ホームページをご訪問頂き有難うございます。本ホームページは、2021年4月に新しく立ち上がりました。我々が日常行っている臨床活動と共に、目標に掲げるファーマシューティカルケアについて紹介させて頂きます。

 医薬品が市場に出るまで、その後医療機関に採用され、患者さんに処方され、最終的に薬理作用を発揮するまで、病院薬剤師は様々な形で薬と向き合うことになります。これらの場面において、我々は、治験・臨床試験支援、医薬品情報の収集、医薬品の適正管理、調剤、服薬指導、therapeutic drug monitoring等の業務を通じて薬物療法を支援しています。

 患者さんに医薬品を確実に提供することは、一見当たり前に思える薬剤師の責務でありますが、このことを常に意識しながら、完璧に実践し続けることは、個々の薬剤師の力量だけではなしえません。これらの責務を全うするためには、薬剤部全体で医療安全文化を醸成していくことが何よりも重要だと考えます。日々のルーティンワークを、安心かつ効率的に実施できれば、薬学的なスキルと知識の向上を目指した、研究活動や若手の育成に確実に繋がっていくと信じています。

 臨床現場において、時に薬は薬剤師にヒューマン・エラーのリスクをもたらし、様々なクリニカルクエスチョンを投げかけてきます。それでも我々は、これらのリスクをマネジメントし、リサーチクエスチョンに昇華させ、育薬していく必要があります。1つ1つの薬との出会いを如何に大切にできるかで、病院薬剤師の仕事のやりがいは大きく変わってくると思います。「あなた達に出会えて本当に良かった」と薬の声が聞こえてくるようような職場づくりに取り組んでいきたいと考えております。

 業務・教育・研究を通じて、地域医療における薬物療法の適正化について真剣に取り組んでみたい薬剤師の方と、一緒に活動できる機会に恵まれることを心待ちにしています。

 今後とも、皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

弘前大学大学院医学研究科 薬剤学講座教授
弘前大学医学部附属病院 薬剤部長
新岡 丈典