弘前大学 大学院医学研究科 / 医学部医学科

【講座・部門等】

• 薬剤学

【指導教員】

• 教　授　早狩　誠

【研究内容】

がん研究において多くの腫瘍マーカーが見出され、がん診療に貢献してきたが、近年分析機器の発展伴い、低分子ペプチドの高感度分析が可能となり、新たな腫瘍マーカーの発見が期待されている。さらにこれらのマーカーは抗がん剤の薬物療法の判定に大きく貢献することができる。本講座では、HPLCやMALDI-TOF/MSなど活用し、特に各種がんでのバイオマーカーの検索を行い、診療へ貢献する。

【指導内容】

1. タンパク質、特にペプチドの物理化学的性状を理解した上で、MALDI-TOF/MSへの試料の調製法を指導。
2. MALDI-TOF/MS解析で得られたバイオマーカーのHPLC法による精製を行い、タンデムMS／MSやシークエンサーなどによるペプチドの構造解析を指導。　
3. 抗がん剤投与患者におけるバイオマーカーの推移と薬物療法の効果の相関を解析し、診療への有用性を検討。以上から疾患における有用なバイオマーカーの検索を行う。