目標
呼吸器外科医としての高い専門性を持った優れた診療を提供するために、呼吸器・胸部疾患に関する幅広い知識と経験ならびに外科手術を中心とする高度な治療技術を身につける。また、正しい倫理観と人間性を持ち、患者に信頼される全人的医療を行う専門医として社会に寄与することを目標とする。
研修方法
卒後初期臨床研修修了後、弘前大学医学部附属病院第一外科ならびに研修関連病院において呼吸器・胸部疾患に対する外科治療を中心として修錬し、修錬開始後5年目以降での呼吸器外科専門医の資格を修得する。
研修カリキュラムの概要
@.1年目
行動目標
- 呼吸器外科診療に必要な基本的事項(発生、構造、機能、病因)を理解する。
- 診断技術(問診、診察、基本的検査法など)の基本的事項を理解し実施する。
- 手術、外科的治療に関する基本的事項を理解し実施する。
研修方略
- 主治医グループの一員として症例を通じて症状、理学所見、検査法を理解する。
- 画像検査(X線、CT、MRI、超音波検査など)、生理学的検査(心電図、呼吸機能検査、血液ガス分析)、気管支鏡検査などを理解し実施する。
- 手術、基本的外科治療の実施。周術期管理法を理解する。
2.2年目
行動目標
- 呼吸器外科診療に必要な基本的事項を理解する。
- 診断技術を理解し実施する。病態を評価する。
- 検査結果を解析して患者に説明する。
- 手術療法、外科的治療を理解し実施するとともに患者に説明する。
研修方略
- 主治医として症例を通じて症状、理学所見、検査法を理解する。
- 画像検査、生理学的検査、気管支鏡検査など各種内視鏡検査を理解し実施するとともに、病態を把握する。
- 病理学的検査、各種特殊検査の結果を解析する。
- 手術、基本的外科治療を実施する。周術期管理ならびに合併症に対する対策を理解する。
3.3年目
行動目標
- 診断技術を理解し実施する。病態を評価する。
- 検査結果を解析して患者に説明する。
- 手術療法、外科的治療を理解し実施するとともに患者に説明する。
- 手術適応の決定、術式の選択を行う。合併症の説明。
研修方略
- 主治医として症例を通じて症状、理学所見、検査法を理解する。
- 気管支鏡検査など各種内視鏡検査を術者として実施し、病態を把握する。
- 病理学的検査、各種特殊検査の結果を解析する。
- 手術、各種外科治療を実施する。周術期管理ならびに合併症に対する対策を検討する。
- 症例報告の口頭、誌上発表を行う。
4.4年目
行動目標
- 呼吸器疾患の外科的治療の専門的知識と技能を習得する。
- 手術療法、外科的治療を理解し実施するとともに患者に説明する。
- 総合的治療計画の策定と手術適応の決定、術式の選択、合併症の説明を行う。
- 後進の外科医の指導を行う。
研修方略
- 主治医として症状、理学所見、検査結果から治療計画を策定する。
- 気管支鏡検査など各種内視鏡検査を術者として実施し、病態を把握する。
- 病理学的検査、各種特殊検査の結果を解析する。
- 手術、各種外科治療を実施する。周術期管理ならびに合併症に対する予防、対策を検討する
- 症例報告、学術研究の口頭、誌上発表を行う。
5.5年目
行動目標
- 呼吸器疾患の外科的治療の専門的知識と技能を習得する。
- 手術療法、外科的治療を理解し実施するとともに患者に説明する。
- 総合的治療計画の策定と手術適応の決定、術式の選択、合併症の説明を行う。
- 後進の外科医の指導を行う。
研修方略
- 主治医として症状、理学所見、検査結果から治療計画を策定する。
- 気管支鏡検査など各種内視鏡検査を術者として実施し、病態を把握する。
- 病理学的検査、各種特殊検査の結果を解析する。
- 高度な手術、各種外科治療を実施する。周術期管理ならびに合併症に対する予防、対策を検討する。
- 症例報告、学術研究の口頭、誌上発表を行う。
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