教育方法・授業概要
卒業時コンピテンシー及び各学年のアウトカム
教学 PDCAサイクル
カリキュラム
医学科カリキュラムの特徴は実習にあり,早期臨床体験実習(early exposure),種々の基礎・専門教育実習,臨床実習と診療参加型実習(clinical clerkship)などが含まれます。
早期臨床体験実習では,入学後早期から見学を中心に医療現場を体験できます。また診療参加型実習では,ほぼ医学全般を修めた後に,医師の指導の下に実際の臨床に加わることで,医師となる準備をします。
卒業後は医師国家試験を経て,2年間の初期臨床研修を行うことになります。弘前大学医学部附属病院では,いろいろな研修プログラムを提供することで,研修医のニーズに応えています。卒後3年目以降は,大学院に入学して研究をしながら引き続き臨床経験を積むことができますし,更に臨床研修に特化したトレーニングを続けることも可能です。弘前大学医学部附属病院では,3年目以降の後期臨床研修プログラムも設定し,早期の卒後教育に対応しています。
医学教育課程
医学部医学科は,平成27年度から20名の2年次学士編入学生を受け入れ,一般入試で入学した65名とAO入試で合格した47名が,2年次前期に合流して修学しています。
一般入試及びAO入試の112名の学生は,これまで通り修業年限は6年であり、6年一貫教育を実施しています。一般入試及びAO入試の学生の教育課程は、全学的な教養教育科目と医学部独自の専門教育科目より構成されています。一方、20名の2年次学士編入学生の修業年限は5年で,専門教育科目のみが実施されます。
教養教育科目
本学の教育目的は,高度な専門知識とともに幅広く深い教養を身につけた人材を育成することです。一般的な教養を身につけるための教養教育科目は1年次で修得します。
科目群 | 科目 |
スタディスキル 導入科目 |
基礎ゼミナール |
地域学ゼミナール | |
ローカル科目 | |
グローバル科目 | |
学部越境型地域 志向科目 |
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社会・文化 | |
自然・科学 | |
人間・生命 | |
キャリア教育 | キャリア形成の基礎 |
英語 | Listening |
Reading | |
Speaking | |
Writing | |
適宣修得単位 |
専門教育科目
専門教育科目は、専門基礎科目と専門科目に分けられ、1年次から開始します。
【専門基礎科目】
専門基礎科目 | 履修年次 |
医学英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ | 1、2、3、4年次 |
医用統計学 | 2年次 |
被ばく医療学 | 2年次 |
【専門科目】
コア科目
2年次からは本格的に専門科目が始まり、コア科目として下表の科目が、講義と実習の両面から学習する形で4年次まで続きます。 臨床医学科目は3年次に始まり、3年次、4年次で各系統別科目の講義を集中的に学習します。
コア科目 | 履修年次 |
医の原則 | 1年次 |
医用システム工学概論 | 2年次 |
地域医療入門 | 2年次 |
解剖学 | 2年次 |
生理学 | 2年次 |
生化学 | 2年次 |
免疫学 | 2年次 |
組織学 | 2年次 |
神経科学 | 2年次 |
薬理学 | 2、3年次 |
病理学 | 2、3年次 |
微生物学 | 2年次 |
社会医学 | 3年次 |
外科学概論 | 3年次 |
消化器内科学・外科学Ⅰ、Ⅱ | 3年次 |
循環器内科学・外科学Ⅰ、Ⅱ | 3年次 |
内分泌・代謝学Ⅰ、Ⅱ | 3年次 |
血液内科学Ⅰ、Ⅱ | 4年次 |
呼吸器内科学・外科学Ⅰ、Ⅱ | 3年次 |
感染症学 | 3年次 |
臨床免疫学 | 3年次 |
神経精神医学Ⅰ、Ⅱ | 3年次 |
小児科学Ⅰ、Ⅱ | 3年次 |
婦人科学 | 3年次 |
周産期医学 | 4年次 |
神経内科学 | 3年次 |
腎臓内科学 | 3年次 |
症候学 | 4年次 |
整形外科学Ⅰ、Ⅱ | 3、4年次 |
リハビリテーション医学 | 4年次 |
麻酔科学・緩和医療学Ⅰ、Ⅱ | 3、4年次 |
放射線診断学 | 3年次 |
放射線腫瘍学 | 4年次 |
臨床腫瘍学 | 4年次 |
皮膚科学 | 4年次 |
泌尿器科学 | 4年次 |
眼科学 | 4年次 |
耳鼻咽喉・頭頚部外科学 | 4年次 |
脳神経外科学 | 4年次 |
歯科口腔外科学 | 4年次 |
形成外科学 | 4年次 |
救急・災害医学 | 4年次 |
臨床検査医学 | 4年次 |
臨床薬理・和漢薬学 | 4年次 |
小児外科学 | 4年次 |
病理診断学 | 4年次 |
法医学 | 4年次 |
医療安全学 | 4年次 |
演習・実習科目
基礎人体科学演習では、基礎医学系講座・部門を巡回し、1年次のうちから医学科基礎医学系の教員と接触しながら、Human Biologyを修得します。また、臨床医学入門では弘前市内・近郊の病院・施設で早期体験実習を行います。
3年次には研究室研修として、学生が各講座の研究室に配属され研究の一端に触れる機会も設けられています。
4年次では少人数グループでの自主的学習によるPBL教育が行われます。 5年次からの臨床実習へ進む前に、臨床実習に必要な医学の基本的知識習得状況を全国規模で評価する共用試験(CBT)と客観的臨床能力試験(OSCE)が実施され、合格すると臨床病院や関連病院の臨床各科をローテートしながら、クリニカルクラークシップとして患者さんを実地診療しながら修練します。
6年次後期には総合試験が実施され、その後は、不足した分野の学習の補充や、医師国家試験に向けた準備に充てられます。
演習・実習科目 | 履修年次 |
基礎人体科学演習 | 1年次 |
臨床医学入門 | 1年次 |
PBL | 4年次 |
解剖学実習 | 2年次 |
生理学実習 | 2年次 |
生化学実習 | 2年次 |
組織学実習 | 2年次 |
神経科学実習 | 2年次 |
薬理学実習 | 3年次 |
病理学実習 | 2、3年次 |
微生物学実習 | 2年次 |
社会医学実習 | 3年次 |
臨床実習入門(演習科目) | 4年次 |
臨床実習Ⅰ(学内BSL) | 5年次 |
臨床実習Ⅱ(クリニカルクラークシップ) | 6年次 |
総合教育演習Ⅰ(CBT) | 4年次 |
総合教育演習Ⅱ | 6年次 |
総合教育演習Ⅲ(総合試験) | 6年次 |
特別教育科目(研究室研修) | 3年次 |