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教授からの挨拶

弘前大学大学院医学研究科 小児科学講座 伊藤悦朗 弘前大学大学院医学研究科 小児科学講座 照井君典

 弘前大学大学院医学研究科小児科学講座のホームページをご覧いただきどうもありがとうございます。弘前大学小児科は、70年以上の歴史を持つ講座で、これまでに250人以上の小児科医を輩出してきました。当講座出身の小児科医は、北海道から沖縄まで、全国の病院やクリニック、研究機関、保健機関など様々な分野で活躍しています。その中でも、多くの医師は青森県とその周辺地域の病院やクリニックに勤務しており、小児医療を通して地域に貢献しています。一方で、常にグローバルな視点を持ち続け、多くの研究成果を世界に発信してきました。
 弘前大学医学部附属病院小児科は、青森県とその周辺地域の小児医療の中心的な存在です。主に県内外の医療機関から紹介されてくる重症疾患や難治性疾患の患者さんの診療に当たっています。地域の小児科医の多くが当講座の出身者ということもあり、連携はとてもスムーズです。血液・腫瘍、循環器、腎臓・アレルギー・免疫、神経・内分泌の4つのグループがあり、各分野の専門家が協力し合いながら、診療にあたっています。そして、定期的な患者カンファレンスや総回診により、適切な医療が提供されていることを確認しています。また、当科は青森県内の周産期医療においても重要な役割を果たしています。6床の新生児集中治療室(NICU)を有しており、県の総合周産期母子医療センターである青森県立中央病院のNICUと連携しながら、主に手術が必要な最重症の新生児の診療を担当しています。また、強力化学療法室(ICTU)において骨髄移植などの造血幹細胞移植を行っています。
 最善の医療を提供するとともに、難病の子ども達が抱える様々な問題を解決するために、臨床研究や基礎研究も精力的に行っています。白血病や先天性骨髄不全症が起こる仕組みの解明や、より良い診断法や治療法の開発についての研究成果は、国際的にも高く評価されています。また、個々の患者さんを丁寧に診察し深く知ることも大変重要です。遺伝子解析技術の進歩により、これまで診断が難しかった稀な難病も診断できることが多くなってきました。個々の患者さんから得られた知見から新たな研究が生まれ、より多くの患者さんに役立つような発見につながることが期待されます。
 少子高齢化が進んでいますが、小児科医の役割は益々大きくなっていると感じています。子どもは未来を担う存在であり、社会の宝です。これまで通り小児救急や周産期の医療提供体制を維持する必要がありますし、小児の死因の上位を占める小児がんや心疾患などの難病への取り組みも継続しなくてはなりません。また、虐待や貧困、いじめ、不登校、発達障害や心の問題、医療的ケアを必要とする子ども達に対する支援など、取り組むべき問題は山積しています。皆で力を合わせてこれらの問題に取り組み、小児医療を通して地域に貢献するとともに、世界に向けて情報を発信し続けていきたいと思います。

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