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小児科専攻医プログラム

更新日:2024年10月

弘前大学小児科専攻医プログラムの内容

  • 1)研修目標
    卒後3~5年の3年間を研修期間とし、総合診療領域(一般小児科)および専門領域に関する研修を行い、日本小児科学会専門医の取得を目指す。

  • 2)プログラム
     以下の3の研修をローテートする。研修病院・研修期間などは、当人の希望も尊重して、小児科学教室の研修委員会で協議して決定。
    ① 大学病院(研修基幹施設)での研修:1年
      4つの診療グループを2~4か月ずつローテートし、小児科の専門領域を研修。
    ② 一般小児科研修:6か月~1年6か月
      専門研修連携施設B(各地域の総合医療機関)で、主に小児の一般的な疾患・小児救急医療を中心に研修。
    ③ NICU研修:6か月~1年6か月
      NICUが充実している専門研修連携施設A(青森県立中央病院・八戸市立市民病院・国立病院機構弘前総合医療センター)で、未熟児・新生児医療を研修。

※小児科専門研修プログラムは3年間(36か月間)と定められていますが、到達目標が達成できない場合には、年限を延長することも可能としております。


小児科研修病院

研修基幹施設

弘前大学医学部附属病院

専門研修連携施設A

国立病院機構弘前総合医療センター、青森県立中央病院、八戸市立市民病院

専門研修連携施設B

青森市民病院、つがる総合病院、むつ総合病院、大館市立総合病院、岩手県立中部病院、国立病院機構青森病院、津軽保健生活協同組合 健生病院、十和田市立中央病院、三沢市立三沢病院


小児科専攻医プログラムの特徴

  • 1)研修目的、内容の異なる3つの研修を組み合わせることにより、小児の包括的・全身的な見方から、小児の専門領域まで幅広く研修することが可能です。

  • 2)専攻医プログラムを修了した時点で、小児科専門医の受験資格に必要な症例はすべて経験することが可能であり、専門医試験の受験準備は完了します。

  • 3)研修修了後の進路も保障します。

  • 4)その他、希望に添えるように支援します。

各専門グループで経験可能な症例・手技

血液グループ:血液疾患、悪性疾患、内分泌疾患、代謝疾患

症例:急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、小児固形腫瘍、再生不良性貧血、血友病など。
手技:骨髄穿刺・生検、腰椎穿刺、髄注、中心静脈カテーテル挿入、末梢血幹細胞採取、造血幹細胞測定、骨時標本作製、移植骨髄採取など。

心臓グループ:心疾患、呼吸器疾患

症例:先天性心疾患、不整脈、川崎病冠動脈障害、心筋症など。重症心不全や難治性不整脈症例も多く、特に複雑心奇形に関しては胸部心臓血管外科との協同体制により治療・管理を行っている。
手技:心臓超音波検査、運動負荷心電図、心臓核医学検査、心臓カテーテル検査、カテーテル治療(弁形成術、血管形成術、コイル塞栓術、カテーテルアブレーションなど)。心不全、不整脈、冠動脈疾患の薬物療法なども行う。

神経・内分泌グループ:神経疾患、内分泌疾患、代謝性疾患

症例:てんかん(特発性てんかんから難治てんかんまで幅広く診療)、急性脳症、痙攣重積など集中治療を要する中枢神経疾患。先天性筋疾患、先天脳奇形、重症筋無力症など。成長障害、甲状腺疾患、性腺疾患、副腎疾患、糖代謝異常症など。また、マススクリーニング対象疾患、Small for Gestational Age児、Childhood Cancer Survivorのフォローアップ。
手技:ビデオ脳波、電気生理検査、腰椎穿刺、筋生検、乳幼児発達検査、内分泌学的検査(負荷試験)など。

腎臓グループ:腎疾患、自己免疫疾患、アレルギー疾患、消化器疾患

症例:難治性ネフローゼ症候群、腎炎症候群、リウマチ性疾患とそれに伴う腎合併症、急性腎不全、末期腎不全など。他科と連携しながら、膠原病や炎症性腸疾患の診療も行っている。
手技:血液浄化療法(腹膜透析、血液透析など)、血漿交換療法、顆粒球除去療法、LDLアフェレーシスなど。


小児科専門医への道

専門医試験の受験資格:以下の1) および2) を満たす者。
1) 試験当日に日本小児科学会会員であり、学会会員歴が引き続き3年以上、もしくは通算して5年以上である者。
2) 2年間の卒後臨床研修を受け、その後さらに日本小児科学会および日本専門医機構が認定した小児科専門研修プログラムによる研修を3年以上受けた者。

症例要約の提出

自ら診療に携わった症例要約(以下の10分野の疾患について、各分野群毎に少なくとも2症例、合計30症例)を提出。
(1) 遺伝、先天奇形、染色体異常
(2) 栄養障害、代謝性疾患、消化器疾患
(3) 先天代謝異常、内分泌疾患
(4) 免疫異常、膠原病、リウマチ性疾患、感染症
(5) 新生児疾患
(6) 呼吸器疾患、アレルギー
(7) 循環器疾患
(8) 血液疾患、腫瘍
(9) 腎・泌尿器疾患、生殖器疾患
(10)神経・筋疾患、精神疾患(精神行動異常)、心身症

筆頭執筆論文の小児科関連査読制雑誌への採用

専門医試験(年1回実施)

1) 症例要約、小児科専攻医臨床研修手帳
2) 筆記試験(MCQ形式、140題)
3) 面接試問

※2017年度からの新専門医制度施行に伴い、専門研修開始時に小児科学会指定の研修プログラムに専攻医として登録する必要があります。


プログラムの詳細は下記をご参照ください。


小児科専門医については日本小児科学会HPをご参照ください。


当院での研修を検討されている方などの見学について 弘前大学小児科では随時、病院・教室見学を受け付けております。
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