乳がんに特異的なタンパク等の物質を見つけることにより、乳がんの新しい早期発見法を確立することを目標とした研究を行っています。
乳がんは腋窩〜鎖骨下リンパ節へ転移しやすいことが知られています。最近では、腋窩郭清を省略するために、センチネルリンパ節生検を行うことが一般的になってきています。リンパ節転移を乳がん手術前に診断可能であれば、乳がん治療を日帰り手術で行うことも可能となるため、これに向けた生検方法に関する研究を行っています。
現在は、乳がん患者に対して臨床試験で効果が確認された抗がん剤が点滴投与されています。実際には、個々の患者で抗がん剤の効果が異なることが実地臨床では明らかです。従って、投与する前に抗がん剤に対するがん細胞の反応性の違いを知ることが重要です。また、一人の患者の体内でも、性格の異なるがん細胞が存在しており、原発巣と転移巣でその性格が異なっていることもよく経験されることです。これらの問題の解決のための基礎的研究を行っています。
どの抗がん剤も効果がみられない難治性の乳がんが存在します。また、治療開始当初は有効であった抗がん剤の効力が次第に弱くなっていくこともよく経験されます。遺伝子導入による分子標的治療など、このような薬剤体制を克服するための基礎的研究を行っています。
助教授 | 小田桐 弘毅 | Hiroki ODAGIRI |
---|---|---|
助教 | 西 隆 | Takashi NISHI |
助教 | 諸橋 聡子 | Satoko MOROHASHI |
医員 | 赤坂 和枝 | Kazue AKASAKA |
医員 | 長谷部 達也 | Tatsuya HASEBE |