社会医学

研究概要

 去年にひきつづき、社会医学グループの紹介をさせていただきます。社会医学グループの研究は、社会医学講座の中路重之教授、梅田孝准教授はじめスタッフの先生方の下、実験室をお借りして行われています。

 社会医学講座では、昨年紹介したスポーツ選手を対象とした研究の他に、地域住民を対象とした研究も行っております。その中心となるのが、年に1回の住民健診を中心とした岩木健康増進プロジェクト(以下岩木プロジェクト)です。岩木プロジェクトは弘前市岩木地区の健康増進を目標とし、夏の健診、運動教室、小中学生の健康調査を中心とした活動です。また社会医学講座では、岩木プロジェクト受診者を対象にDNA解析を用いた腸内細菌叢の解析も行っております。このデータを使わせていただいて、私の学位論文を書かせていただきました。当講座の岩木プロジェクトには、毎年約1000人の市民の方に受診していただいています。これだけの大人数を対象に腸内細菌の研究を行った報告は検索した限りではなく、大変貴重な研究をさせていただきました。

以上で、簡単ではありますが社会医学グループの活動報告とさせていただきます。当グループの実験には社会医学講座のお力なくしては成し得ないものばかりであり、多大なご協力をいただいている社会医学講座の先生方には深く感謝いたします。また、日頃よりご指導、ご鞭撻を頂いている三葉会会員の先生方にも、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

大学院生 長谷部 達也 Tatsuya HASEBE