分子病態病理

研究概要

 分子病態病理学講座では病理診断業務、研究、教育の3つを柱として、スタッフが一丸となって頑張っています。病理診断については、通常の病理組織診断に加えて、病理組織標本からDNAやRNAを抽出したり、PCRなどの分子生物学的手法を取り入れた分子病理診断も行っています。研究については糖尿病モデル動物を用いた糖尿病の病態やメカニズムの解明や、腫瘍の病理学的な特徴を明らかにし、分子標的治療への応用を目指しています。教育については、厳しい実習と試験はもちろんですが、やる気のある学生にはさまざまな実験や学会へ参加してもらい、優秀な医師の育成に励んでいます。

  このような環境の中で私自身も毎日、病理診断や実験を行っています。研究のテーマは、膵神経内分泌細胞腫瘍について免疫染色やReal Time PCR法などの分子生物学的な手法を用いて、悪性度や予後との関連について明らかにしたいと考えております。残された時間はわずかですが、何とかいい結果が残せるように頑張りたいと思います。

大学院生 中山 義人 Yoshihito NAKAYAMA