2年次

平成21年度弘前大学医学部医学科授業計画

【授業の概要】
授業科目名	発展現代医学II(外科系)	対象学生	2年次
時間割コード	30212	学期・単位数	前期・1単位
担当代表教員	大山力	開講曜日	木曜日
シラバス作成者	大山力	時限	3・4時限
臨床医学を学ぶ上で解剖学や生理学など基礎医学の知識は必要不可欠です。また、基礎医学の知見が臨床医学とどのように関連し、応用されていくのかを知ることは基礎医学の学習にも役立ちます。2年次学生を対象にした発展現代医学では解剖学や生理学、生化学、分子生物学の知見がどのようにして最新の診断や治療に応用されていくのかを臨床医学入門講座としてわかりやすく紹介します。(I)は内科系、(Ⅱ)は外科系の診療科・講座の

【授業計画・内容・到達目標】
	開講月日	講義内容・具体的到達目標等	担当教員
1	4月 16日(木)	(題目：消化器外科学概論) 　消化器外科で扱う疾患の概要をその具体例を表示しながら解説する。また各種内視鏡手術、肝移植など本学で行われている最先端医療を紹介する。	消化器外科学袴田健一整形外科学藤哲
2	4月 23日(木)	(題目：手の機能解剖とその障害) 　人間の手は音楽家に見られるような繊細な動きからハンマーを握って作業するような力の入った動きまでを可能にしている。手の機能解剖を理解することで、整形外科領域における機能解剖の重要性を学ぶ。	整形外科学藤哲胸部心臓血管外科学福田幾夫
3	4月 30日(木)	(題目：心臓手術と基礎医学・工学) 　外科学の中で最も着手されることが遅れた領域が心臓外科である。心臓手術が安全に行えるようになったのは、心臓の病態学、分子生物学など基礎医学の進歩と体外循環法などの医工学の進歩が必要であった。心臓手術の実際を供覧しながら、これらの背景医学の重要性を述べる。	胸部心臓血管外科学福田幾夫
4	5月 7日(木)	(題目：巨大地震災害発生!医学生のできる救援医療は?) 　昨今、東海地震、南海地震発生の確率が上がっている。医学生として、また将来、医師として現場で役立つための基本を勉強してもらう。キーワード:トリアージ、CWAP、3Tなど	救急災害医学浅利靖眼科学中澤満
5	5月 14日(木)	(題目：色覚異常の臨床分子遺伝学) 　視細胞における色覚の分子感知機構を解説するとともに、色覚異常がなぜ発症するのか、通常みられる赤緑色覚異常の眼からみた外界の色調はどのようなものかを理論的に論じる。また本邦における色覚異常蔑視の歴史的背景と、今後の社会的展望についても述ベる。	眼科学中澤満脳神経外科学大熊洋揮
6	5月 21日(木)	(題目：脳神経外科学入門) 　脳神経外科とはどのような疾患を対象とするのか、どのような研究をするのかなどについて平易に説明する。さらに、ナビゲーション併用手術,神経内視鏡手術,血管内治療などの最先端治療について紹介する。	脳神経外科学大熊洋揮耳鼻咽喉科学新川秀一
7	5月 28日(木)	(題目：遺伝子と難聴) 　遺伝子異常と難聴について最新の知見を紹介し、その診断・治療について学ぶ。	耳鼻咽喉科学新川秀一泌尿器科学大山力
8	6月 4日(木)	(題目：泌尿器科学入門) 　泌尿器科とはどのような疾患を対象とするのか、どのような研究をするのかをわかりやすく講義する。さらに、腎移植、腹腔鏡下の副腎・腎摘除術、ミニマム創前立腺全摘術、前立腺癌に対する小線源刺入治療(ブラキ療法)などの最先端治療について紹介する。	泌尿器科学大山力形成外科学横井克憲
9	6月 11日(木)	(題目：形成外科学入門) 　形成外科とはどのような科か、その対象疾患、領域について講義する。また、種々の再建手術に用いる局所皮弁、筋皮弁やマイクロサージャリーを用いた遊離皮弁などについて、必要となる解剖学的知識を含めて解説する。	形成外科学横井克憲
10	6月 18日(木)	(題目：発生学からみた小児外科疾患) 　小児外科疾患は成人と異なり先天的な発生異常に起因することが多い。講義では疾患に関連する解剖学的発生学とその異常により生じる代表的な疾患の臨床像について紹介する。	小児外科学棟方博文
11	6月 25日(木)	予備日
12	7月 2日(木)	(題目：口腔顎顔面領域の疾患と基礎医学) 　口腔顎顔面領域にはどのような疾患があるのかをわかりやすく講義する。特に、歯と歯周組織疾患の診断・治療の理解に役立つ基礎医学的知識の重要性を紹介する。	歯科口腔外科学木村博人
13	7月 9日(木)	(題目：臨床麻酔科学入門) 　麻酔科とはどのような診療科なのか、麻酔科学の3本柱である臨床麻酔、集中治療、ペインクリニックについて解説する。そして、弘前大学が他大学に先駆けて推進し臨床において優れている点を、最先端診療技術を紹介しながら説明する。	麻酔科学廣田和美
14	7月 16日(木)	(題目：生殖医学の基礎と臨床) 　女性特有の疾患を理解するためには女性の生理学を熟知する必要が有る。本講議では産婦人科を理解する上での基礎となる生殖似ついて学び、それが女性特有の疾患とどのようなかかわりを持つか分かりやすく解説する。	産科婦人科学水沼英樹
15	7月 23日(木)	予備日
【教材・教科書】
理解を助けるためにパワーポイント、動画等を用いる。
【参考文献】

【成績評価の方法・採点基準】
出席と講義ごとに行う小テストで評価する。
【授業形式・形態および授業方法】
外科系教官によるオムニバス形式の講義。
【留意点・予備知識等】

【その他】