近年、高齢化や生活習慣の変化に伴って慢性疾患が増加しつつあるのと同時に、各種疾患・病態における心理社会的要因の関与が認識されるようになり、患者さんの医療に対するニーズも多様になってきました。また医療の専門化に伴い臓器別専門外来の整備・充実が進む反面、全身倦怠感や身体各部の違和感など原因臓器の推定が必ずしも容易でない症状があるため、どの科を受診するのが適当であるかがわからない患者さんも少なくありません。
このような昨今の状況に対応するのが総合診療部の役割です。どの科を受診したらよいかわからない患者さん、症状が身体疾患によるものなのか、ストレスや心配事によるものか、あるいは心の病気なのかわからない方などが、主な診療対象となっています。総合診療部での診察後、必要に応じて院内各専門科にご紹介しております。地域の適切な医療機関へのご紹介も行っています。外来部門のみの診療科で、入院診療は行っていません。
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