肺癌に関しては、主に薬物療法を担当しておりますが、遺伝子解析などが治療を決定するうえで重要になります。当科では多施設共同研究(LC-SCLRUM
Asia)、包括的がんゲノムプロファイリング検査などを通して、より詳細な遺伝子解析を行うことにより、より多くの治療選択肢を検討しております。また、企業治験、臨床試験を通して新しい肺癌治療への取り組みも積極的に行っております。
間質性肺炎に関しては、東北初で気管支鏡による凍結生検を導入したり、放射線診断料、病理部とも協力して多職種合議(MDD)での診断を行うなどしております。
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関しては、質問票、肺機能検査、インパルスオシロメトリーによる呼吸抵抗測定、呼気一酸化窒素測定といった検査をとおして総合的に評価を行い、より適切な診断、治療に取り組んでおります。患者様ご自身が積極的に治療に取り組んでいただけるよう吸入、自己注射指導、呼吸器リハビリテーションなどで支援を行っております。
呼吸器感染症に関しては、非結核性抗酸菌症が増加傾向にありますが、専門的知識を有する医師は限られている状況にあります。当院では、複雑化した菌種の確定、薬剤感受性試験を適切に行い、注射抗菌剤、吸入抗菌剤も組み合わせた治療を行えるよう治療導入の指導、支援体制を整えております。 |