消化器内科専門医養成コース(研修期間:原則6年)

(1) コースの全体像
 大学病院では、主に消化管、肝胆膵の各診療グループをローテート(3ヵ月ごと)しながら研修を行います。紹介患者が多いため、より高度な治療・手技やより専門性の高い知識を必要とする症例を数多く経験できます。
 一方、関連病院には大中小さまざまな規模の病院(後記)があり、多種多様な臨床経験を積むことができます。両者の特徴を生かしながら、高度で専門的な領域のみならず、プライマリケアや内科全般に関する知識や技術を習得できるような研修を提供したいと思います。
 また、認定内科医・総合内科専門医取得に必要な他領域疾患の臨床経験については、他内科への短期ローテート研修によって積むこともできます。


弘前大学医学部附属病院 消化器内科専門医養成コース

専門医養成(受入)数5人
(日本消化器病学会)

初期研修医

       
  大学病院
(3年間)
 
・一般的消化器疾患の
 研修
・認定内科医資格取得
       
関連医療機関
青森県立中央病院
  関連医療機関
(各1年間交互)
 
・関連医療機関担当の
 消化器疾患の研修
   
消化器病専門医
 
コースの目標(受入から終了まで)
 
 日本消化器病学会が定める要綱に沿って計6年間の研修を行い、消化器病専門医の取得を目指す。
研修方法 
 
 多岐に渡る上部消化器、下部消化器疾患に関する内容をカリキュラム参加医療機関の特徴を生かした指導体制のもと診療チームに所属して実地研修をする。
循環体制 
 
 消化器内科研修指導責任者と卒後臨床研修センターが連携し、関連医療機関の研修を支援する。



(2)コースの概要

 コース名:消化器内科専門医養成コース
大学病院・
医療機関名
診療科名 専門
分野名
指導
者数
目的 養成
(受入)
人数
期間
弘前大学医学部附属病院
消化器内科血液内科
膠原病内科
消化器病学 11
必要症例の経験
5 3年
以上
青森県立中央病院
消化器内科
腫瘍内科
消化器病学 3
必要症例の経験
1 基本
1年
青森市民病院
第3内科 消化器病学 2
必要症例の経験
1 基本
1年
国立病院機構弘前病院
消化器科 消化器病学 1
必要症例の経験
1 基本
1年
弘前市立病院
内科 消化器病学 3
必要症例の経験
1 基本
1年
つがる総合病院
第1内科 消化器病学 3
必要症例の経験
1 基本
1年
三沢市立三沢病院
内科 消化器病学 2
必要症例の経験
1 基本
1年
むつ総合病院
内科 消化器病学 1
必要症例の経験
1 基本
1年
国保黒石病院
内科 消化器病学 2
必要症例の経験
1 基本
1年
青森労災病院
消化器内科 消化器病学 2
必要症例の経験
1 基本
1年
大館市立総合病院
第2内科 消化器病学 3
必要症例の経験
1 基本
1年



(3)コースの実績
 内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的止血術、内視鏡的食道・胃静脈瘤硬化療法、内視鏡的拡張術、内視鏡的胃瘻造設術、内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的経鼻胆管・膵管ドレナージ術、内視鏡的異物除去、経皮的ラジオ波焼灼術、経皮的エタノール注入術、経皮的胆管ドレナージ術、内視鏡的胆管膵管造影、腹部超音波検査、消化管X線検査、肝生検、クローン病に対する抗TNFα抗体療法、血球成分除去療法等、主な手技・手術の実績がある。


(4)コースの指導状況
 高齢化社会や疾病構造の変化に柔軟に対応しながら地域医療に貢献できる医師の育成を目指しています。さらに、高度な医療を提供できる専門領域の専門医の育成を目的としております。主に消化管、肝胆膵の各診療グループをローテート(3ヵ月ごと)しながら研修を行います。紹介患者が多いため、より高度な治療・手技やより専門性の高い知識を必要とする症例を数多く経験できます。


(5)専門医の取得等

学会名 日本消化器病学会
資格名 消化器病専門医
資格要件
・学会会員年数:4年以上
・教育講演:1回以上の出席
・認定内科医、外科専門医、放射線科専門医、小児科専門医の
 いずれかの資格
・学会認定施設もしくは関連施設での臨床研修
 学会の連携等の概要
 本院は、日本消化器病学会の認定機関である。
   


(6)関連リンク
  消化器血液内科学講座 http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~inter1/

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