形成外科専門医養成コース(研修期間:原則5年以上)

(1) コースの全体像

 本コースは、より専門的な知識、技術を習得し、形成外科専門医となることを目的とします。形成外科は、頭から足の先まで、体表面のほとんどすべてを扱う科です。対象疾患も多種多様です。他の外科は、腫瘍などを取って治療することが主ですが、形成外科は、腫瘍切除後などの欠損、変形を元に戻したり、新しく作るという「再建」を主に行います。ここが、他の科と大きく異なる特徴的な点です。
 青森県内には形成外科常勤の施設が少なく(現在当院の他に三沢市、八戸市にあるのみ)、県内の大部分の患者が弘前大学医学部附属病院に集まります。病院の集中した東京など大都市とは異なり、症例は多く、偏りも少ないため、研修を行うには非常に恵まれた環境にあります。たくさんの症例、手術を経験し、より実践的な研修が行えます。


 

弘前大学医学部附属病院 形成外科専門医養成コース

専門医養成(受入)数5人
(日本形成外科学会)

初期研修医

    
大学病院
(5年以上)
 
 
・県内に形成外科常勤の施設が少な
 く大部分の患者が当院に集まるた
 め症例は多く偏りも少ない。
・研修には恵まれた環境にあり、よ
 り実践的な研修を行うことができ
 る。
形成外科専門医
 
 
コースの目標(受入から終了まで)
 
日本形成外科学会が定める要綱に沿って計5年間の研修を行い、形成外科専門医の取得を目指す。
研修方法 
 
 熱傷・顔面骨折・先天異常など多岐に渡る形成外科関連疾患に関する内容をカリキュラム参加医療機関の特徴を生かした指導体制のもと診療チームに所属して実地研修をする。
循環体制 
 
 形成外科研修指導責任者と卒後臨床研修センターが連携し、関連医療機関の研修を支援する。



(2)コースの概要

 コース名:形成外科専門医養成コース
大学病院・
医療機関名
診療科名 専門
分野名
指導
者数
目的 養成
(受入)
人数
期間
弘前大学医学部附属病院
形成外科 形成外科 4
形成外科全般
5 原則
5年
以上



(3)コースの実績

 経験必要な症例・手術

熱傷、顔面骨骨折、顔面軟部組織損傷、口唇裂、口蓋裂、手・足の先天異常、その他・顔面・頚部・躯幹などの先天異常、母斑、血管腫、良性腫瘍、悪性腫瘍およびそれに関連する再建、瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド、褥瘡、難治性潰瘍 などの実績がある。



(4)コースの指導状況

 形成外科の一番のおもしろさは、個々の症例に合わせて、どのような再建方法を行うか、いろいろ考えてアイディアを出すことにあります。本院では様々な知識、技術、考え方を身に付けさせ、患者さん側に立った「再建」を考えることのできる医師の育成を目指しています。


(5)専門医の取得等

学会名 日本形成外科学会
資格名 形成外科専門医
資格要件
発表論文1件
術者としての手術10件
直接手術に関与した症例60症例
学術講習会の受講
 学会の連携等の概要
 本院は、日本形成外科学会の認定機関である。
   


(6)関連リンク

   形成外科学講座 http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~plastic/


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