リウマチ専門医養成コース(研修期間:原則6年)

(1) コースの全体像

 このコースは、リウマチ・膠原病を主とした自己免疫疾患を専門領域としています。これらを専門とする内科医は少ないのが現状ですが、最近は患者数の増加もあり、その専門医診療の必要性が認識されてきている分野です。自己免疫疾患は全身性で多臓器にわたる炎症性病変であり、その経過、症状はさまざまです。そのため、これら疾患の診断・治療には幅広い知識が求められると同時に、患者さんの立場を尊重した治療方針をたてることができるような医師の育成を目指しています。
 研修期間内は、大学病院と関連施設を交互に研修することで自己免疫疾患に関する専門的知識とプライマリケアや内科全般についての知識や技術を習得します。また、エビデンスや確立した治療法が未だ少ない分野でもあるため臨床研究にも力を入れています。


 

弘前大学医学部附属病院 リウマチ専門医養成コース

専門医養成(受入)数5人
(日本リウマチ学会)

初期研修医

       
  大学病院
(3~4年間)
 
・一般的内科疾患、
 専門的内科の研修
・認定内科医資格取得
       
関連医療機関
青森県立中央病院
  関連医療機関
(2~3年間)
 
・リウマチ・膠原病・
 免疫内科関連疾患の
 研修
   
リウマチ専門医
 
コースの目標(受入から終了まで)
 
 日本リウマチ学会が定める要綱に沿って計6年間の研修を行い、リウマチ専門医の取得を目指す。
研修方法 
 
 SLE、慢性関節リウマチ、多発性筋炎症など多岐に渡るリウマチ・膠原病・免疫内科関連疾患に関する内容をカリキュラム参加医療機関の特徴を生かした指導体制のもと診療チームに所属して実地研修をする。
循環体制 
 
 リウマチ・膠原病・免疫内科研修指導責任者と卒後臨床研修センターが連携し、関連医療機関の研修を支援する。



(2)コースの概要

 コース名:リウマチ専門医養成コース
大学病院・
医療機関名
診療科名 専門
分野名
指導
者数
目的 養成
(受入)
人数
期間
弘前大学医学部附属病院
消化器内科
血液内科
膠原病内科
膠原病 2
必要症例の経験
5 3~4年
青森県立中央病院
血液内科 膠原病 1
必要症例の経験
1 2~3年



(3)コースの実績

○主な疾患
 SLE、慢性関節リウマチ、ベーチェット病、多発性筋炎、全身性硬化症、シェーグレン症候群、結節性多発動脈炎、免疫不全症、神経病性関節症、リウマチ熱、痛風、アミロイドーシス など


○主な手技・手術など
 自己抗体検査、抗TNFα抗体療法、血球成分除去療法 などの実績がある。



(4)コースの指導状況

 初期研修で得た基礎知識・基礎技能をもとに、実際の診療に必要な知識や手技を身につける期間がこれからの後期研修の期間です。当コースでは、より専門性の高い領域の知識や技術の習得を目指すだけではなく、関連施設での臨床研修を通して、一般内科医としても通用する医師の育成を目指しています。


(5)専門医の取得等

学会名 日本リウマチ学会
資格名 リウマチ専門医
資格要件
・学会会員年数:継続5年以上
・認定教育施設等でのリウマチ学の臨床研修
・研修単位:30単位以上
・関連基本領域学会の認定医または専門医の資格
 学会の連携等の概要
 本院は、日本リウマチ学会の認定機関である。
   


(6)関連リンク

  消化器血液内科学講座
   http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~inter1/


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