呼吸器外科専門医養成コース(研修期間:原則8年)
(1) コースの全体像
呼吸器外科の専門熟練度を向上させる。選択診療科として呼吸器内科、病理学、臨床腫瘍学などをローテートすることも可能とする。コース初期2年間は外科専門医の資格取得を目標として、呼吸器外科としての専門性を持ちながら第一線の病院で多く遭遇する疾患の一般外科治療を中心にトレーニングするとともに、社会医学的な知識を学ぶ機会をもつ(臨床疫学,医療経済学,社会医学など)。後期6年間では大学病院、呼吸器外科関連施設での外科研修を中心とし,呼吸器外科の専門分野について研修を行い、呼吸器外科専門医に必要な技術を修得する。また、この期間中に心臓血管外科研修との乗り入れも可能であり、呼吸器外科手術に役立つ心臓血管手術の基本的技術や循環管理を修得するための研修が可能である。
弘前大学医学部附属病院 呼吸器外科専門医養成コース |
専門医養成(受入)数5人 (呼吸器外科専門医合同委員会の
日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会) |
|
|
|
|
|
|
主に大学病院
(4年) |
|
・外科専門医受験資格
の取得
・一般外科、呼吸器外
科の研修 |
|
|
|
|
コースの目標(受入から終了まで) |
|
呼吸器外科専門医合同委員会(日本呼吸器外科学会・日本胸部外科学会)が定める要綱に沿って計8年間の研修を行い、呼吸器外科専門医の取得を目指す。 |
|
研修方法 |
|
一般外科及び呼吸器外科の疾患・手技をカリキュラム参加医療機関の特徴を生かした指導体制のもと診療チームに所属して実地研修をする。 |
|
循環体制 |
|
呼吸器外科・心臓血管外科研修指導責任者と卒後臨床研修センターが連携し、関連医療機関の研修を支援する。 |
|
|
(2)コースの概要
コース名:呼吸器外科専門医養成コース |
大学病院・
医療機関名 |
診療科名 |
専門
分野名 |
指導
者数 |
目的 |
養成
(受入)
人数 |
期間 |
|
呼吸器外科
心臓血管外科 |
呼吸器外科 |
3 |
|
5 |
4年 |
|
外科 |
一般外科 |
3 |
|
1 |
1年 |
|
外科 |
一般外科 |
3 |
|
1 |
1年 |
|
外科 |
一般外科 |
3 |
|
1 |
1年 |
|
外科 |
一般外科 |
3 |
|
1 |
1年 |
(3)コースの実績
肺癌手術、肺葉切除術、肺全摘術、気管気管支形成術、胸腔鏡下手術、縦隔腫瘍摘出術、拡大胸腺摘除術、膿胸手術、胸壁切除再建術、悪性胸膜中皮腫に対する胸膜肺全摘術、漏斗胸に対するNuss手術、気管支鏡検査 など、主な手技・手術の実績がある。
(4)コースの指導状況
年間の胸部・呼吸器手術例数は120例あり、肺癌や自然気胸等のみならず、縦隔腫瘍や胸壁疾患など呼吸器外科専門医にとって経験すべき重要疾患を幅広く扱っている。後期研修では早期から多数の症例に主治医として直接関わり、術者、第1助手としての多くの機会を得る。呼吸器外科専門医の取得には術者としての経験数が規定されており、当施設、関連研修施設での研修はより早く受験資格を得られる点で大きなメリットとなる。
(5)専門医の取得等
学会名 |
呼吸器外科専門医合同委員会
(日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会) |
資格名 |
呼吸器外科専門医 |
資格要件 |
術者として50例以上、助手として100例以上の手術経験、全国学会での発表5回以上、論文3編以上の公表が必要とされる。 |
|
学会の連携等の概要
本院は、呼吸器外科専門医合同委員会の認定機関である。 |
(6)関連リンク
胸部心臓血管外科学講座
http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~surgery1/index.html
ページトップへもどる