看護部だより

2011年 師走


 
辛く悲しい出来事がたくさんあった2011年も最後の月を向かえました。
団結や協力といった支え合う絆の強さを改めて気づかされた年でもありました。
被災地の復興も少しずつ形になり、ニュースを通して伝えられる被災された方々の勇気と努力と忍耐に、人間の持つ力のすばらしさを日々教えられています。 
当院看護部からも、石巻や福島の被災地支援に多くの看護師が自ら志願し、看護の持てる力を、限られた資源の中で充分に発揮して来ました。
私たち看護職は、自身の手を使い触れて、看て、感じケアを行う技術を身につけています。その力をもって、被災地での看護を提供した彼女たちを、誇りに思うとともに、そのような教育を積み重ねて行くことの重要性と、責任も感じました。 
今月は、4月に入職した新人看護師に対しての看護技術客観的試験が連日、スキルアップトレーニングルームで、それぞれの実地指導者、教育担当者を評価者として行われています。彼らには、基礎的看護技術の積み重ねが必ず大きな成果につながることを信じて、切磋琢磨してゆく事の大切さを感じてほしいと思う今日この頃です。

二人の患者を受け持ち与えられた課題を15分で行う。


12月20日には、3年目看護師による看護研究研修の一環として、「エビデンスリサーチ報告会」が開催されました。この研修は、1.提供している看護のエビデンスを検索する。2.研究論文を読む力・クリティークする力をつける。ことをねらいとし、7月から各自が準備を始め、ポスターを作成し報告会に備えました。

今後の自らの看護への活用や学びを深めた報告の数々

2011年 霜月

10月末から11月の始めは、暖かな日が続きました。
少しでも、お日様が長く滞在するようにと祈りながら長い冬に備えていましたが、
ついに11月15日に初雪が降りました!
初雪が降るまでの期間に行われた看護部研修の一部をご紹介します。
10月24日は、総合消防訓練が行われ、新人看護師を中心に消火器を使用した
消火の実際を体験しました。  
10月26日は、看護研究発表会が
 開催されました。
  ポスターセッション6題・口演6題の
 発表があり、活発な意見交換が
行われました。演題の中には新たに導入されるボックスシーツを従来のシーツと
しわやずれといった視点で比較検証した発表や、腓骨神経麻痺を予防するため
の取り組みなど、より実践に即した演題が発表されていました。

11月2日、4日は2年目看護師の看護過程研修「提供したい看護と実践への課題」と題した研修が2グループに分け開催されました。
受講者が事例を持ち寄り、それぞれの看護実践をレポートしその中から看護過程を検証するという方法で、グループ内での事例検討を行い、その後全体での発表、意見交換を行いました。

2011年 神無月

 
10月のはじめ岩木山に初雪が降りました。
緑の山肌は、いつの間にか赤く色づきはじめ、
稔りの秋は、静かにやってきました。
弘前に暮らして思うことは、四季がはっきりしていて、
季節ごとに変化する空気の流れを、肌で感じることのできる幸せです。
長い冬が終わり、訪れる春のやわらかな陽ざしと日本一の桜、ねぶた祭りの
熱気に躍動する夏、そして紅葉に彩られた安らぎと稔りの秋・・・

さて、10月に入り新人看護師研修も終盤に入りました。
10月4日、5日は、基本的な看護技術(8):救命救急処置・症状生体機能管理の研修が行われました。ここでは、急性期看護に必要な技術・知識・態度について救急看護認定看護師や教育担当者の指導を受け、学びを深めました。