看護部だより

看護部だより 2014年度 第3号

今年度第3号の看護部だよりをお届けいたします。
10月から12月にかけて行われた行事や、研修会の様子をご紹介いたします。

10月22日、29日 「第16回家庭でできる看護ケア教室」が開催されました。
この看護ケア教室は、公益社団法人青森医学振興会の助成を受け運営されています。地域貢献を目的に地域の方を対象として開催しています。
今年のテーマは、「動く・食べる・守る・眠る」。
2日間で述べ47名の参加があり、今年はご夫婦で参加された方が目立ちました。
今年の特色は、健康寿命を意識し、おむつの選び方・あて方、ストレッチ体操、感染予防:吐物処理、栄養補助食品の紹介と試飲、アロマでハンドマッサージなど、看護師が実演をまじえながら講義をした後、体験をしていただきました。
参加者からは、「体験が多く良かった。」「また参加してみたい」と好評でした。

10月23日 医学部コミュニケーションセンターにて、第81回看護研究発表会が開催されました。口演・ポスターセッションあわせて10題の発表があり、活発な質疑応答が行われました。
また、今年は医学部保健学科の学生の参加があり、学生の熱意を感じ、嬉しく思いました。

演題の紹介
「糖尿病を持つ農業従事者の農繁期・農閑期の食事と活動量の現状調査」
「ベッドからポータブルトイレへの移乗介助動作の分析」
「下向き安静患者の精神的苦痛に対する看護師の関わりの効果~肩こり改善運動を通して~」
「深部静脈血栓症予防の実施状況調査」
「心電図モニターアラームナースコール連動システム運用の実態調査」
「口腔ケアに関する実態調査(第3報)~看護師の意識変化~」
「脊髄損傷者が体験した困難とその乗り越えに有効であった要因」
「A病院のロボット支援根治的前立腺摘除術における褥瘡対策」
「模擬患者を使用した意識レベル評価の技能維持訓練の効果」
「東日本大震災における福島第一原子力発電所事故で青森県へ避難している被災者と内部被ばくに関する不安と心身状態に関する調査」

11月26日 総合防災訓練が行われました。
今、国立大学附属病院は災害に強い病院を目指して、災害対策能力の底上げを図ることなどが求められています。これまでの防火・防災訓練のあり方を見直し総合防災訓練として、防災訓練、多数傷病者受け入れ訓練、消火訓練、消火器等取扱い訓練が行われました。医師、看護師、医療技術職員、事務職員、学生が参加し大規模な訓練となりました。

10月9日・10日 今年度最後の基本的看護技術研修が行われました。
研修テーマは、
「救急救命処置技術」の講義・演習に、新人の皆さんは真剣なまなざしで取り組んでいました。"救急カート"を各自確認する事前課題もありました。

看護部では、新人研修以外にも様々な研修を実施しています。特に力をいれているのは、自己育成研修、看護過程研修です。
今回は、卒後2年目~3年目の他に、中堅以上の看護職員対象の研修も行われました。



ベッドサイドの倫理的問題について分析方法を学びました。

リフレッシュできたとともにアサーションの実践をしてみようと思った人が多くいました。



実践レポートを持ち寄って看護過程を検証しました。


クリティカルシンキングと看護診断について学び、看護診断の活用範囲が広がりそうです。

今年度からシミュレーター公開を始めました。
基本的看護技術を、さらに確実な技術として身につけることを目的としています。
期間を定めて、スキルアップトレーニングルームでシミュレーターを公開しています。
参加したスタッフは、指導者と一緒に、ひとつひとつ確認しながら熱心に技術の確認を行うことができ、充実した時間を過ごしています。