看護部だより

看護部だより 2012年度 第4号

ようやく春の足音がきこえてくるようになりました。
今回は,1月~3月に行われた看護部行事や研修についてご紹介いたします。
2月7日 看護部長最終講演会と看護実践報告会が行われました。
看護部長最終講演のテーマは,『看護者の責務~看護職として
専門性を発揮し,社会のニーズに応えていくために~』
看護師としてキャリアや,看護管理者として歩んだ経験を基に講演され,看護に対する熱い思いが伝わってきました。
引き続き,看護実践活動報告が行われました。
テーマは『発信!! 看護実践のGP(Good Practice)』 
今年度,各部署から集まった看護実践報告は38件。
今年度の看護部目標に沿った部署での活動報告や,認定看護師活動報告など各分野から報告があり看護部研修室にポスター展示を行いました。今回,その中から5題の発表がありました。


また,看護奨励賞として5部署が表彰されました。 
   
手術部 ベストチームワーク賞
  良質な周術期看護を提供するために多くの業務改善に
取り組まれ,そのチームワーク力の素晴らしさが称えられました。 
第二病棟4階 優秀目標管理賞
  患者への接近を高め,ていねいな看護を提供され,転倒予防活動の成果を上げられ部門品質目標に貢献されました。
第一病棟8階 優秀目標管理賞
  看護必要度基準クリア率向上をめざした活動で,患者への接近やシステム化による労働生産性向上に繋げ成果を上げられました。
第二病棟6階 ゴールデンリサーチ賞
  今年度学会での看護研究発表が院内で最多でした。看護研究を通して看護の創造,開発に努められ弛まぬ努力とその成果が称えられました。
集中ケア認定看護師  ポスター投票最多賞
  看護実践報告ポスター展示で,職員投票数を最も多く獲得さされました。その活動の素晴らしさと表現力が称えられました。


3月18日 『平成24年度 弘前大学看護職教育キャリア支援センター事業報告会』が行われました。
この事業は,臨床看護の基盤を作るため,看護学生から新人そして一人前(Competent)の看護職員となるためのシームレスな教育システム「HiroCoナース育成プラン」を構築し看護実践能力および教育力の育成・向上を目的とし,保健学研究科と看護部の協働で行っています。
「 HiroCoナース」とは,3年程度の臨床経験を積み,高い倫理性を持ち,対象者の健康と生活を支えることのできる一人前の看護師です。
今回の事業報告会では,事業の概要と各部門からの今年度の活動報告がありました。
教育プログラム開発部門は,「観察・判断・対応力育成プログラム」の開発をするため基礎データの収集と,看護形態機能学研修を企画・実施しました。指導者育成部門では,指導者育成プログラムを作成し研修を企画・実施しました。キャリアパス開発部門では,「弘前大学看護職者のキャリア開発ガイド(案)」を作成したことと,今後,クリニカルラダー導入予定であることの報告がありました。


2月8日  看護実践の技術研修が行われました。
12月に行われた研修「看護形態機能学の視点から日常生活を捉える~ヘルスアセスメントと看護援助」のフォローアップ研修です。講師は,聖路加看護大学准教授の大久保暢子先生です。
日常生活行動の視点によるアセスメント・看護援助についてグループワークで事例検討に取り組みました。
 
2月14日 新人看護職員研修のしめくくりとしてプリセプティ研修が行われました。
テーマは「一年間を振り返る:看護実践と課題」です。
新人看護師が自分の看護を振り返り,グループワークを通しながら一年間の成長と,新たな気づきや学びを得て次年度の課題を見いだしました。


3月1日,4日 指導者育成プログラム研修が行われました。
この研修は,弘前大学看護職教育キャリア支援センター指導者育成部門の主催で行われました。
大学病院に求められている指導者としての役割を理解し,後輩を指導できる能力を習得することがこの研修の目的です。教育方法,コミュニケーションスキル,組織の教育システム,対象者の理解,指導者の態度・姿勢,看護技術の指導方法などについて講義やグループワークを行いながら理解を深めました。
「HIroCoナース」を育てるために,指導者として求められる態度や姿勢とは何か?共通理解をするために,グループで話し合い絵に描いてみました。 「HIroCoナース」をいろいろなものに見たて,グループ毎に素晴らしい絵が仕上がりました。参加者はとても熱心で,指導者としての意気込みが伝わってきました。


 
医療安全の講義の後は,
BLS研修も行いました。
 
 
 3月12日 看護職員職場復職支援研修が行われました。
 この研修は育児休業後の看護活動・看護業務がスムーズに再開できることを目的に5年前から,行っています。
4月に育児休業から復帰される看護職員の方が参加し,医療・看護の動向と看護部の現状,医療安全,感染対策,医療情報システム,看護業務について研修が行われました。
参加者は復帰に向けての心構えができたり,他部署の方との交流も楽しんでいました。